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直近の決算発表予定

2013年10月24日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/24)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■米国市場下落、為替相場の円高推移も前営業日に大きく売り込まれていたことから、軟調展開も株価指数の下値は限定的となり、大引け前に見直し買いで切り返してきた本日の株式相場ですが、売買代金上位には決算絡みの材料株が目立ってきており、決算相場が本格化してきています。日経平均株価は反発。前述の通り外部要因軟化で売り優勢の展開となったものの、節目14300円近辺では下値拾いの買いが入っており、売り圧力の和らいだ大引け前から先物主導で切り返しました。水準的には25日移動平均線(14439.20円)を奪回するも上方では5日移動平均線(14576.16円)が切り下げてきています。昨晩の米国市場では、中国での金融引き締め観測のほか、ダウ構成銘柄でもあるキャタピラーの軟調な企業決算が嫌気された格好。直近では主要企業の決算で上昇した経緯があることから、やはり決算シーズンでは内容次第で一喜一憂しやすい相場環境となっています。国内でも売買代金上位銘柄では日立<6501>が増額修正で買い進まれた半面、米キャタピラー下落とともにコマツ<6301>が軟調。目標株価引き上げのペプチドリーム<4587>なども進出するなど、決算絡みの材料性に基づく売買が目立ってきました。そこで、前営業日配信版でも「決算先回り買いが奏効! 銘柄診断、アプローチを参考に」と題して「地合いは不安定ですが、明日以降はさらに決算発表が増えていきますし、このまま好決算が期待できる銘柄を選好する『個別視点』の流れはより強まりそう」と記していました。前営業日に目標株価達成を紹介したレポート銘柄のパピレス<3641>、システム情報<3677>が大幅続伸。前場は軟調展開を余儀なくされたことで、決算発表が控える銘柄のなかでも需給妙味を兼ね備えるタイプが選好されています。指数下げ止まりが見られた後場では、前回決算シーズンでもある7月23日引け後に配信した恒例企画『厳選5銘柄付きレポート』「2013年夏の決算シーズン到来 【決算暴騰株】を先回り買い!」の注目銘柄・スタンレー電気<6923>が提供翌営業日の始値形成から3カ月の集計期間内の最終日となる本日にレポートの目標株価でもある10%上昇率を達成。業績動向を吟味し、好決算が期待される銘柄の水準訂正も目立ってきました。これら好決算期待銘柄を先回りする「決算先回り買い」を投資戦略として推してきましたが、やはり企業の決算発表は実際に明らかになるまでは不透明。業績動向を先読みする企業分析が問われますし、専門的に銘柄分析を行なっているアナリストの銘柄診断を参考にしながら、保有銘柄の再点検を行ってみてください。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は下落。中国での金融引き締めの可能性や企業決算を嫌気した売りが出ています。中国で金融引き締めの観測が伝わり、中国市場ほかアジア市場が軟調に推移したことで売りを誘ったほか、企業決算ではキャタピラーが業績予想の下方修正を実施するなど、軟調な企業決算を嫌気した売りに押されました。ダウ構成銘柄では、決算評価でボーイングが上昇率トップとなったものの、値上がりは8銘柄のみで、キャタピラー、マイクロソフト、シスコシステムズ、JPモルガン、インテルらが売られています。ダウ平均株価は、前営業日比54.33ドル安の15,413.33ドル。ナスダック総合指数は22.49ポイント安の3,907.07ポイントで取引を終えました。為替相場では、中国の金融引き締め観測や米国株安でリスク回避圧力が高まり円が上昇。東京時間帯早朝では、1ドル97円台前半、1ユーロ134円台前半の円高水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場下落、為替相場の円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価は14344円の続落スタートに。寄り付き後は、前営業日に大幅下落していたこともあり、朝安から見直し買いも流入。一旦は戻り売りで下値を探ったものの、中国市場の落ち着きを確認したあと、前引け前には再び戻りを試しました。昼休みを挟んで円買い圧力は根強く、後場寄りでは再び売り直される格好に。ただ、日経平均株価は前場で下げ渋ったように下値は拾われており、売り一巡後は見直し買いでプラス圏に浮上するなど、買い戻しも見られています。日経平均株価終値は、60.36円高の14,486.41円。東証1部の売買代金は概算で1兆8920億円。東証1部の売買高は概算で23億1125万株。値上がり銘柄は1321(75%)に対し値下がりは309(17%)、変わらずは124(7%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数反発でトヨタ<7203>、ホンダ<7267>の国際優良株、三井住友FG<8316>のメガバンク、野村ホールディングス<8604>の証券など中核銘柄は切り返す動き。後場の先物浮上とともに日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファナック<6954>の上昇も指数を押し上げています。売買代金上位には、増額修正の日立<6501>が進出。直近IPOのエナリス<6079>、目標株価引き上げのペプチドリーム<4587>なども活況となるなど、材料性や需給妙味に着目した買いが入りました。また、熊谷組<1861>の建設株、材料性が継続視されたアステラス製薬<4503>、値動き重視のディーリング対象でもあるマツダ<7261>、ケネディクス<4321>も好調に推移しています。セクターでは、大林組<1802>、清水建設<1803>の建設が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。ソフトバンク<9984>、KDDI<9433>の情報通信、王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>の紙パルプなども値上がり上位に並びました。アステラス製薬<4503>、武田薬品<4502>の医薬品、日立<6501>、東芝<6502>の電機、所属全銘柄が上昇したゴム製品なども続いています。一方、値下がりは中部電力<9502>、関西電力<9503>の電気ガス、三菱地所<8802>、東急不動産ホールディングス<3289>の不動産、オリックス<8591>、日本取引所グループ<8697>などが並びました。個別では、増額の沖電気<6703>、NIPPO<1881>、三信電気<8150>などが物色されています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したエナリス<6079>、ペプチドリーム<4587>、コロプラ<3668>が活況高。IPOのシステム情報<3677>が連日の買い気配、クルーズ<2138>、パピレス<3641>、オルトプラス<3672>なども好調に推移しました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<6501>日立 659円 前日比+51円(+8.39%)大幅高。前営業日引け後に発表した業績着地見通しの増額修正が買い材料視されている。ゴールドマン・サックス証券の投資判断は強い買い推奨である「買い、コンビクション・リスト」を再確認、三菱UFJモルガン証券は投資判断「強気」と目標株価840円を継続しており、評価要因となったようだ。<6301>コマツ 2,322円 前日比−49円(−2.07%)続落。米キャタピラーが通期業績予想の下方修正を実施しており、同業の同社株にも先行き懸念の売りが出ているようだ。前営業日に中国での金融引き締め観測も伝わったことで需要地の経済懸念も高まるなど、売り材料が揃った格好に。指数反発とともに朝安からは見直しが入るなど、決算内容を織り込む動きとなっている。<4587>ペプチドリーム 15,550円 前日比+3,000円(+23.90%)大幅高。みずほ証券が投資判断「買い」を継続、目標株価を11,600円から20,700円に引き上げたことが刺激材料となったようだ。直近IPOのエナリス<6079>が高水準の商いをこなし、システム情報<3677>が連日の買い気配、オープンハウス<3288>が上場来高値を更新するなど、このところのIPO銘柄の活躍も追い風となったようだ。◇…

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