為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年10月23日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/23)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■注目された米雇用統計を消化、金融緩和継続期待とともに米国市場は堅調に推移するもドル下落を招き、円高推移に中国株安と外部要因軟化とともに後場から売り優勢となった株式相場ですが、物色は需給妙味の強い銘柄と決算絡みの材料性に着目した売買が目立っており、決算相場入りを感じさせます。日経平均株価は大幅反落。前場は堅調に推移していたものの、昼休みの円高加速に中国株安を確認した後場寄りから売り圧力を強め、大引けまで下げ幅を拡大しました。直近安値割れから5日移動平均線(14596.18円)割れ、25日移動平均線(14432.21円)近辺まで下押ししてきています。前回9月発表の米雇用統計も予想下ブレが確認されていたことで、当欄でも「まだ波乱要素を抱えている状況と言えるでしょう」と指摘していました。昨晩の米国市場では金融緩和継続期待で堅調に推移していましたが、緩和圧力の続くドルは下落。円高推移に中国でも金融緩和引き締め観測が強まり、後場から調整色を強めてきています。思わぬ波乱発生に見舞われた格好ですが、決算シーズン入りとともに決算絡みの材料性に着目した売買が確認されていたことから、前営業日配信版でも「次第に個別意識高まる 決算先回り買いが狙い目!」と題して「決算先回り買い戦略」をポイントに挙げていました。難地合いのなかでも前営業日配信版で目標株価達成を紹介していたネクスト<2120>は連日の上場来高値更新を果たし、一時ストップ高まで上昇するなど、決算先回りの個別視点で物色を集めています。また、10月8日に配信した厳選5銘柄付きレポート「会社創立5周年記念! 今回だけ1000円! アナリストが選ぶ【倍返し株!】」の提供銘柄・東急建設<1720>が好業績観測で人気化。配信翌営業日始値から10%上昇率の目標株価達成を果たし、すでに返金条件クリアを果たしていたエナリス<6079>、バリューコマース<2491>、バリューHR<6078>、リバーエレテック<6666>に続いて、実質10営業日で提供5銘柄すべてが目標株価を達成、同社株には決算絡みの材料性が物色を惹きつけました。そして、前営業日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付きレポート厳選5銘柄付きレポート「決算シーズンの【爆騰株候補】をピックアップ!」の提供銘柄ではパピレス<3641>がストップ高。電子書籍関連のテーマ性を帯びているほか、8月の決算開示で人気化していたように、来月開示予定の決算期待は高く、配信翌営業日での目標株価達成、早期の返金条件クリアを果たしています。また、同レポート銘柄ではシステム情報<3677>も目標株価を達成、配信翌営業日に2銘柄の目標株価達成を記録しました。直近IPOの需給妙味に加え、独自取材で来月には上場後初開示となる決算発表を予定しており、決算期待も評価要因となったのではないでしょうか。地合いは不安定ですが、明日以降はさらに決算発表が増えていきますし、このまま好決算が期待できる銘柄を選好する「個別視点」の流れはより強まりそう。投資戦略となる「決算先回り買い」では、今後開示される決算内容や業績判断を先読みする企業分析が不可欠ですし、専門的に銘柄分析を行なっているアナリストの銘柄診断、銘柄アプローチを参考にしてみてください。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。注目された米雇用統計は予想を下回ったものの、むしろ金融緩和期待につながり、リスク選好の流れとなっています。政府機関一部閉鎖で発表が延期されていた9月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比14万8000人増加となり、市場予想の18万人増を下回る結果に。発表直後の時間外指数先物は下落したものの、むしろ金融緩和継続期待につながり、指数先物が上昇に転じると、現物市場は取引開始から買いが優勢となりました。また、これまでに四半期決算を発表したS&P500種構成企業のうち、利益がアナリスト予想を上回ったのは約72%と良好な企業決算が相次いだことも相場を押し上げています。ダウ平均株価は、前営業日比75.46ドル高の15,467.66ドル。ナスダック総合指数は9.52ポイント高の3,929.57ポイントで取引を終えました。為替相場では、緩和圧力継続の見込まれるドルが下落するもユーロが上昇。東京時間帯早朝では、1ドル98円台前半、1ユーロ135円台前半のユーロ高水準で取引されています。東京株式市場では、米雇用統計をこなした米国市場の上昇、為替相場のユーロ上昇を好感した買いが先行。日経平均株価は14784円の続伸スタートに。寄り付き後は、日経平均株価が節目14800円に迫る動きとなったものの、東京時間帯からの円買い圧力が重しに。ただ、ここ連日の押し目買い意欲もあり、小高い水準でのもみあいに終始しました。昼休みから円高が進展。中国市場も軟調に推移しており、外部要因軟化とともに後場寄りから売り優勢に。日経平均株価はマイナス転換の立ち上がりから下げ幅を広げており、売り圧力が和らいだ局面でショートカバーが入ったものの、戻り売り圧力は根強く、大引け前まで下値を広げています。日経平均株価終値は、287.20円安の14,426.05円。東証1部の売買代金は概算で2兆2048億円。東証1部の売買高は概算で27億2733万株。値上がり銘柄は233(13%)に対し値下がりは1452(82%)、変わらずは69(3%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数の後場急落でトヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクら中核銘柄が軟調。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>は値を保ったものの、先物下落とともにファーストリテイリング<9983>などは売り込まれています。売買代金上位では、直近IPOのエナリス<6079>が進出するも換金売りで苦戦。コロプラ<3668>、ケネディクス<4321>などディーリング対象もさえない展開となりました。一方、決算銘柄の日本電産<6954>が高く、場中増額発表の大成建設<1801>、熊谷組<1861>の建設株は堅調。好業績観測の東急建設<1720>や材料性でアステラス製薬<4503>が物色されるなど、材料売買も確認されています。セクターでは、業種別株価指数騰落で全業種が下落。値下がり上位には、所属全銘柄が下落したゴム製品、紙パルプ、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>の陸運が並びました。旭化成<3407>、信越化学工業<4063>の化学、三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>の倉庫運輸、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産なども売られています。一方、値下がり下位では、アステラス製薬<4503>、ツムラ<4540>の医薬品、住石ホールディングス<1514>の鉱業、大成建設<1801>、大林組<1802>の建設が並びました。個別では、増額の電通国際情報サービス<4812>、減額アク抜けの共英製鋼<5440>、格上げの中部電力<9502>が物色されています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したエナリス<6079>、コロプラ<3668>、アドウェイズ<2489>が軟調だったものの、IPOのシステム情報<3677>、電子書籍関連のパピレス<3641>が人気化しました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<6594>日本電産 9,150円 前日比+390円(+4.45%)上伸。前営業日引け後に発表した第2四半期決算を評価した買いを集めている。減益着地となったものの、事前の会社側予想を上回ったほか、通期業績予想の増額修正を発表しており、活躍期待が高まったようだ。年初来高値更新で新値追いに付く買いも集めている。<1720>東急建設 596円 前日比+35円(+6.24%)急伸。上期最終損益が黒字転換する見通しとの好業績観測報道が手掛かりとなっている。前営業日にも熊谷組<1861>、三井住友建設<1821>、大豊建設<1822>、鉄建建設<1815>など建設株物色が見られていたこともあり、低位妙味から値動き重視の短期売買も集めたようだ。<6079>エナリス 2,028円 前日比−282円(−12.21%)反落。前営業日まで連日で上場来高値を更新する動きを見せていたものの、反落スタートから換金売りが出ているようだ。前営業日に新規上場、本日は初値形成から人気化したシステム情報<3677>が好スタートを切ったことで、資金シフトも働いたようだ。◇…

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