為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年10月22日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/22)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■昨晩の米国市場はもみあい、為替相場の円安推移を好感した買いが前営業日上昇からの利益確定売りを吸収した本日の株式相場ですが、物色傾向は需給妙味に着目した短期売買が主導。今晩発表の米雇用統計に対する警戒感も見られています。日経平均株価は続伸。前営業日上昇からの利益確定売りが先行したものの、場中の円安推移を追い風に切り返し、続伸着地となりました。前営業日に続いてローソク足は連続陽線に下値切り上げ、月間高値を更新してきています。すでに決算相場入りした米国市場は個別意識が高まり、まちまちな反応から指数はもみあいに。日本時間今晩発表の米雇用統計に対する思惑が交錯しているのではないでしょうか。今晩発表予定の9月の雇用統計では、18万人の雇用者数増が予想されていますが、前回9月発表の統計も予想下ブレが確認されていました。軟調な経済指標が金融緩和継続期待につながり、その週末に東京五輪開催決定が伝わったことで、週明けは「ご祝儀相場」で賑わいましたが、まだ波乱要素を抱えている状況と言えるでしょう。また、前述の通り東京市場は場中の円安推移が好感されましたが、売買代金上位には中核銘柄よりも材料株や需給妙味の強い銘柄が占める格好。個別物色も引き続き増額銘柄や好業績観測、調査機関の投資判断、目標株価修正など決算絡みの材料性に着目した売買が確認されています。そこで、前営業日配信版では「今週から決算シーズン入り 決算先回り戦略の活用を!」と題していました。昨日にも「決算開示数の増加する今週は『決算先回り買い戦略』が軸となると見て間違いないでしょう」と記していましたが、本日では10月17日のインターネット会員A情報で買い推奨していたネクスト<2120>が目標株価を達成。同社株は当欄でも15日に目標株価達成を紹介していたように、10月10日のインターネット会員B情報でも推奨実績があった銘柄です。さらに日中上昇率は16%を超え、一気に上場来高値を更新する「爆騰株」に。良好な月次成績や来月13日開示予定の決算発表に向けて期待感が高まったのではないでしょうか。実は1月29日に配信した「決算先回り」のテーマレポート「決算相場の急騰株を探せ!」の提供銘柄として採用していた経緯があり、決算シーズンでは活躍期待が高まりやすい銘柄でした。やはり今後決算開示が増加するこの局面では「決算先回り買い戦略」で個別銘柄の人気化を捉えていきたいところ。具体的な銘柄選別のポイントは、本日販売を締め切った「厳選5銘柄付き市況分析レポート」にまとめていますが、過去の業績傾向や決算発表後の反応を確認しながら、今回も決算期待で株価上昇が予想される銘柄や発表後の反応が期待される銘柄などをピックアップしていきましょう。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場はもみあい。相次ぐ企業決算で個別意識が高まったほか、翌営業日の米雇用統計発表を控えて様子見ムードを強めています。前営業日に好決算を発表したGEが調査機関の投資判断を好感して上昇。翌営業日に新製品を発表すると見られているアップルも買われるなど、相次ぐ企業決算などで個別意識が高まりました。また、これまで発表が延期されていた9月の米雇用統計が翌営業日に発表されることもあり、内容を見極めたいとの様子見ムードも強まっています。ダウ平均株価は、前営業日比7.45ドル安の15,392.20ドル。ナスダック総合指数は5.77ポイント高の3,920.05ポイントで取引を終えました。為替相場では、日本銀行の黒田総裁がインフレ率が2%に達するまで緩和政策を続けるとの見解を示したほか、米雇用統計に対する楽観視からドルが堅調。東京時間帯早朝では、1ドル98円台前半、1ユーロ134円台前半の水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場はほぼ変わらず、為替相場ではドルがジリ高となったものの、前営業日に上昇していた経緯から利益確定売りが先行。日経平均株価は14677円の小反落スタートに。寄り付き後は、今晩発表の米雇用統計に対する警戒感から、米国市場と同様に様子見ムードを強める展開。日経平均株価は小幅安水準でのもみあいから、利益確定売り一巡後の円安推移とともにプラス転換を果たしました。昼休みを挟んで為替相場が円安に動いており、後場寄りから買いが先行。日経平均株価は前営業日高値を上抜け、上値追いを見せていたものの、今晩の米雇用統計に対する警戒感は根強く、上げ幅は限られています。日経平均株価終値は、19.68円高の14,713.25円。東証1部の売買代金は概算で1兆4826億円。東証1部の売買高は概算で21億7247万株。値上がり銘柄は998(56%)に対し値下がりは592(33%)、変わらずは163(9%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■場中の円安推移とともに株価指数も堅調展開。ただ、トヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクら中核銘柄は鈍く、日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>などの上昇が指数を押し上げています。売買代金上位には、アリババ上場報道を好感して資本関係のあるソフトバンク<9984>が好調。直近IPOのエナリス<6079>とともに大商いとなりました。また、信用規制解除を好感した買い上がりで熊谷組<1861>が好調。低位建設株の三井住友建設<1821>、大豊建設<1822>、鉄建建設<1815>なども物色されるなど、テーマ人気に発展しています。一方、前営業日に賑わっていたコンテンツ関連のコロプラ<3668>が軟調。ケネディクス<4321>、アイフル<8515>の低位金融も売られました。セクターでは、オリックス<8591>、芙蓉総合リース<8424>のその他金融、三協立山<5932>、LIXIL<5938>の金属製品、ソフトバンク<9984>、NTT<9432>の情報通信が業種別株価指数騰落の値上がり上位となっています。また、大成建設<1801>、大林組<1802>の建設、日本軽金属<5703>、東邦チタニウム<5727>の非鉄、新日鐵住金<5401>の鉄鋼などが続きました。一方、所属全銘柄が下落した海運、王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>の紙パルプ、関西電力<9503>、中国電力<9504>の電気ガスなどが値下がり上位となっています。個別では、決算銘柄のKOA<6999>、増額の日神不動産<8881>、格上げのドクターシーラボ<4924>、ITホールディングス<3626>、イーピーエス<4282>、自社株買いのケーズホールディングス<8282>などが物色されました。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したエナリス<6079>、アドウェイズ<2489>が活況高。アイフラッグ<2759>、ウエストホールディングス<1407>、オルトプラス<3672>などが個別で買われています。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<6079>エナリス 2,310円 前日比+111円(+5.05%)活況高。連日で上場来高値を更新する動き。直近IPOの一角として需給妙味に着目した短期売買が継続しており、本日では全市場の売買代金上位に進出する活躍を見せた。場中で伸び悩む動きも見られたが、値動き重視の短期資金が断続的に流入している。<9984>ソフトバンク 7,620円 前日比+140円(+1.87%)上伸。年初来高値を更新してきた。出資先の中国最大の電子商取引運営会社アリババがロンドンでの上場を検討しているとの中国報道が買い材料視されたようだ。また、アリババグループのIPOに絡んでニューヨーク証券取引所とナスダックが「パートナー制度」を承認したとの報道も伝わり、材料性に着目した売買が続いている。<1861>熊谷組 261円 前日比+27円(+11.54%)急騰。信用規制解除を好感した買い上がりが確認されている。年初来高値を更新しており、新値追いに着目した資金も入っているようだ。建設株の三井住友建設<1821>、大豊建設<1822>、鉄建建設<1815>、大成建設<1801>なども上昇、テーマ人気に発展している。前営業日に上昇していたコロプラ<3668>、ケネディクス<4321>など下落しており、資金シフトの売りが出ているようだ。◇…

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