2012年10月13日土曜日
欧州市場サマリー(12日)
1556GMT 11日終盤
ユーロ/ドル<EUR=> 1.2946 1.2926
ドル/円<JPY=> 78.290 78.320
ユーロ/円<EURJPY=> 101.37 101.27
12日終値 前営業日終値
株 FT100 5793.32(‐36.43) 5829.75
クセトラDAX 7232.49(‐49.21) 7281.70
金 現物午後値決め 1766.75 1769.00
(カッコ内は先物が欧州市場の前営業日終値比、現物が前営業日終盤)
先物
3カ月物ユーロ(12月限) 99.80 (‐0.01) <FEIZ2>
独連邦債2年物(12月限) 110.69 (+0.02) <FGBSZ2><0#FGBS:>
独連邦債5年物(12月限) 125.81 (+0.25) <FGBMZ2><0#FGBM:>
独連邦債10年物(12月限) 141.79 (+0.64) <FGBLZ2><0#FGBL:>
独連邦債30年物(12月限) 132.70 (+1.28) <FGBXZ2><0#FGBX:>
現物利回り
独連邦債2年物 0.047 (0.045) <DE2YT=TWEB><0#DE2YT=TWEB>
独連邦債5年物 0.497 (0.530) <DE5YT=TWEB><0#DE5YT=TWEB>
独連邦債10年物 1.453 (1.495) <DE10YT=TWEB><0#DE10YT=TWEB>
独連邦債30年物 2.287 (2.334) <DE30YT=TWEB><0#DE30YT=TWEB>
<為替> ユーロがドルと円に対して若干上昇した。
ただ、スペインが実際に支援要請に踏み切るのか、踏み切るとしたらいつになるのか、不透明感が払しょくされていないことから、このところのレンジ内での動きにとどまった。
ドルは対円でやや上昇。
ソフトバンク<9984.T>が米携帯電話3位のスプリント・ネクステル<S.N>に出資することで協議を行っていることが明らかになったこと、前日発表の週間新規失業保険申請件数が大幅に減少したことなどがドルの押し上げ要因となった。
<株式> ロンドン株式市場は反落して終了した。
企業の業績懸念に加え、中国経済の失速懸念が重しとなった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は36.43ポイント(0.62%)安の5793.32で取引を終えた。
ハイテク素材メーカーのモルガン・クルーシブル<MGCR.L>は11%下落。
中国経済の減速と欧州需要の低迷を理由に通年業績が予想を下回る恐れがあるとし、人員削減策も発表したことが嫌気された。
業績懸念による売りはエンジニアリング関連株にも広がり、GKN<GKN.L>、IMI<IMI.L>、メルローズ<NYN.L>は2.4─3.3%安となった。
また、鉄鋼メーカーのエブラズ<EVRE.L>が需要低迷を理由にチェコの生産ラインを停止すると明らかにしたことで世界的な景気減速懸念が意識され、鉱山関連株にも売りが出た。
HSBCやクレディ・スイスが鉱山セクターの目標株価を引き下げたことも売り要因となった。
FT100種総合指数は6月初旬以降、約700ポイント上昇するなど大きく上げていたが、ユーロ圏債務危機に加え、企業業績や景気先行き見通しなどが重しとなり、過去4週間は変動幅が200ポイント程度にとどまる小動きとなっている。
SEBのテクニカル・ストラテジスト、アンダーズ・ソダーバーグ氏は、頭打ち状態は今も続いているとの見方を示し、「近いうちにある程度の下げがある」と予想。
「9月の高値を下回る水準で推移している限り、相場は下向くと見ている」と述べた。
欧州株式市場は反落。
ヘルスケアや必需品セクターに買いが入ったものの、景気をめぐる懸念から商品株が下落した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は5.47ポイント(0.50%)安の1093.33。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は17.99ポイント(0.72%)安の2469.09。
インジーニアス・アセット・マネジメントの首席ストラテジスト、ピーター・クラーク氏は「主要国中銀による先の行動は相場を支える見通しだが、根本的な問題解決にはならず、債務や経済成長をめぐる問題は長期間続くだろう」と話した。
石油大手<.SXEP>が引き続きアンダーパフォームし、資源株指数<.SXPP>は1%安となった。
クレディ・スイスは大手資源会社の1株利益予想を15─40%引き下げた。
ただ、今後半年で成長見通しは改善するとの見方を示した。
カザキミス<KAZ.L>は4.1%安、アングロ・アメリカン<AAL.L>は1.7%安。
PSAプジョー・シトロエン<PEUP.PA>は2.3%高。
米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>との欧州合弁を検討しているとの報道が材料視された。
半導体大手のSTマイクロエレクトロニクス<STM.PA>は分社化を検討しているとの報道を受けて一時17%超急伸。
その後、同社が報道を否定したことから上げ幅を削り、6.4%高で終了した。
<ユーロ圏債券> 域内17カ国の国債利回りがそろって低下した。
企業決算への不安感を背景に安全資産とされる独連邦債が買われる一方、欧州中央銀行(ECB)による国債買い入れ観測が追い風となり、スペイン国債利回りも低下した。
ただ商いは低調で、市場関係者はとりわけ財政不安国の国債の値動きを歪めている可能性があると指摘している。
独10年債利回りは4.6ベーシスポイント(bp)低下の1.463%。
利回りは過去2カ月間、1.3―1.7%のレンジで推移している。
独連邦債先物は57ティック上昇の141.72。
モニュメント・セキュリティーズのストラテジスト、マーク・オズワルド氏は「企業決算の見通しが芳しくないため、独連邦債は株式投資家の受け皿になっている」と指摘した。
また危機対応をめぐる当局者の意見の対立により、安全資産の投資妙味が高まったとの見方も出ている。
国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、急激な財政再建はかえって逆効果であり、南欧諸国の財政建て直しに一段の時間的猶予を与えるべきとの見解を示したが、ドイツは緊縮財政の手綱を緩めれば信認を損なうだけとしこれを批判した。
スペインの全面支援要請をめぐる不透明感から、域内の債券市場はこのところこう着状態にある。
モニュメント・セキュリティーズのオズワルド氏は「スペインは支援要請を急がない」ため、国債市場は今後も小動きとなる公算が大きいと見込んでいる。
スペイン10年債は13bp低下の5.65%。
ECBによるスペイン国債の買い入れ観測が支援しており、投資家は身動きが取りづらい状況にあるという。
あるトレーダーは「昨日はスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による格下げを受けて、スペイン国債をショートにしようとする動きが見られたが、この日は巻き戻しが出ているようだ」と述べた。
[東京 13日 ロイター]
NY株、あと続落〔米株式〕(12日午前)
【ニューヨーク時事】週末12日午前の米株式市場は、ウェルズ・ファーゴなど米金融大手の業績を嫌気した売りに押され、マイナス圏に沈んだ。
午前11時55分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比12.21ドル安の1万3314.18ドル、ハイテク株中心のナスダック総合指数が4.58ポイント安の3044.83と続落している。
ウェルズ・ファーゴが発表した同期決算は、純利益が前年同期比21.8%増と、四半期ベースの過去最高を更新した。
しかし、総収入が予想に届かず、利ザヤも縮小したため、同社株は売り込まれた。
これを受けて、米金融大手の業績に不安が広がり、金融関連銘柄は全体的に売りが出ている。
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