為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年1月3日木曜日

日経ニュース・朝版(1/3)

主要ニュース


セクション Pick up 
【ビジネスリーダー】
【マーケット】
【マネー】
【テクノロジー】
【ライフ】
【スポーツ】


速報ニュース 
【ピックアップ情報】

証券ディーラー「プロの視点」(1/3)

第2次安倍内閣が誕生、麻生氏が副総理兼財務・金融担当大臣に!去る12月26日、臨時国会が開かれ衆議院と参議院の両院で午後の本会議にて、自民党の安倍晋三総裁が自民、公明両党などの多数で第96代の首相に指名された。
第2次安倍内閣の発足となる。
内閣は速やかに今年度補正予算案や来年度予算案を編成、名目で3%を超す経済成長の実現に向けた戦略を来年6月までにまとめることになる。

組閣においては、副総理兼財務相・金融担当相に麻生太郎元首相を起用。
経済再生担当相には甘利氏を起用した。
麻生氏は積極財政派で、安倍首相の掲げる政策と一致している。
党内実力派の起用で、重厚な布陣を敷いた形である。
自らに近い議員も目立つが、全体としては国会での答弁で、野党側に負けない強力な実力派を選び、野党側の追及にも負けない答弁ができると読んだ布陣でもある。

安倍首相は、「この政権を安定させて来年の参議院選挙で勝つ態勢を作りたい」ということを、常々言っていたことから、派閥の領袖クラス、そして総裁選を戦ったメンバー、さらには自分に近い議員を入れてバランス良く構えることで、来年の参議院選挙に向けた万全の態勢を敷きたいという狙いがあるといえよう。
日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長も、安倍内閣について、「そうそうたるメンバー。
自民の層の厚さを感じる」と述べ、新内閣の布陣を評価した。
景気の底上げと財政政策のためには、国債の追加発行も辞さず!安倍内閣を支える主要閣僚も、それぞれの持ち場で発信を始めている。

まず、増税のタイミングを誤れば景気が失速しかねない消費税について、麻生副総理兼財務・金融相は「景気が悪い中では上げない」と述べ、あくまでも増税よりも景気回復を優先させるとの考えを強調した。
昨年8月に成立した消費税増税を柱とする「社会保障・税一体改革関連法」は経済状況の好転」を条件としている。
麻生氏の発言は「強い経済の再生なくして財政再建もない」(安倍首相)とする自民党政権のスタンスを明確化させた形でもある。

また、麻生氏は、財政の悪化に歯止めをかけるために、44兆円以下という新規国債発行枠や国債費を除く歳出の大枠を71兆円以下に抑えることを定めた民主党政権下のルールについて、「自民党政権として新しい方針を作らねばならない」と明言。
財政政策の転換を印象付けた。
景気の底上げに向け、大規模な補正予算案を編成する方針を強調。
財源確保のため、新規国債発行枠44兆円には「こだわらない」として国債の追加発行も辞さない姿勢を示した。

甘利氏は、経済諮問会議と日本経済再生本部の両所管を統括する中で、政策をどう振り分けするか重要になる。
金融政策面においても、甘利氏の日銀総裁とのやり取りが着眼点となるであろう。
甘利氏は、27日未明の記者会見で、来年6月までに企業の国際競争力の向上や技術革新を後押しするための成長戦略を策定する考えを表明。
為替水準については「1ドル=85円で適正水準に向かいつつある。
こういう方向で定着するよう努力しなければいけない」と述べた。

菅官房長官も、27日午前に定例の記者会見に臨み、為替水準に関して「あまりにも一方的に行きすぎていた円高の動きが修正される局面になっている」と指摘し、政府・日銀は連携を強化すべきだとの認識を示し、甘利氏に同調する構えを見せている。
市場の注目は政策の実効性へ。
麻生氏は白川総裁と会合、金融政策合意か?
これから、市場の注目は政策の実効性に移ることになる。
年明けにも補正予算編成の議論が本格化することが予想されるが、現在は5兆円、10兆円とという規模だけが独り歩きし、財源についての具体的な議論はなされていない。

また、安倍首相や麻生財務相の発言によれば、財源は国債増発で確保することになるために、財政悪化の懸念もある。

そこで、麻生財務相は新たな財政運営目標を策定する方針を表明した。
各省庁が前政権下で9月に提出した概算要求は、震災の復旧・復興費を含めて約102兆円と過去最大規模に上っている。
麻生財務相は、関係閣僚に現在の要求額などを超えない水準に抑えるよう要請した。

また、インフレターゲット2%を選挙公約に戦ってきたが、そのインフレターゲットの目標を達成するまでの方法論は語られていない不安もある。
だが、麻生財務相が28日の閣議後の記者会見で明らかにしたところによれば、28日午前、麻生財務相と日銀の白川総裁が、財務省内で会談し、政府・日銀の連携を強化することで合意したという。
安倍政権発足後に麻生財務相と白川総裁が面会したのは初めてのことである。

会談は午前10時ごろから10分程度だったそうであるが、麻生財務相は「政策協定(アコード)などいろいろな話をしなければならないので、そういったことを2人でやっていくということになると申し上げ、双方で了解した」と述べた。
次の日銀政策決定会合はインフレターゲットと政府とのアコードが焦点に安倍政権はデフレ脱却と経済状況の好転に向け、総合的な円高・デフレ対策に取り組む。
安倍首相は麻生財務相に対し、日銀と物価上昇率目標の導入を含めた連携強化の仕組みをつくるよう指示している。
それを受けて、日銀は1月の金融政策決定会合で物価上昇率目標を導入する方向で検討に入っている。
麻生財務相と日銀の白川総裁が会談して合意に達したということは、次の日銀政策決定会合ではインフレターゲットの導入や政府と日銀とのアコードなどにも触れられる可能性が高いことを示している。
外国為替市場もこのニュースに反応し、1ドル=86円台まで円安が進み、大納会に日経平均が連日で年初来高値を更新した理由でもある。

安倍内閣と日銀との関係でいえば、甘利経済再生相も就任後の記者会見で、日銀の金融緩和について言及し、「完全に十分かといえばまだやるべきことはある」と指摘。
「量を増やすこともさることながら、質の問題。
リスク資産に対してどれくらい踏み込んでいるか。
また市場に強いメッセージを発せられるか。
毅然たる姿勢の強さをどれくらい(マーケットが)感じるかなどいろいろある」と述べた。
さらに「政府がもっている危機意識を共有してもらいたい」と述べ、日銀金融政策決定会合にも「必要があれば、出ることも検討する」と語っていた。

さらに28日には、麻生財務相はインタビューで、政府と日銀との政策協定について、来年1月の補正予算決定後、21〜22日に行われる金融政策決定会合までの間に締結するよう検討を進める方針を明らかにした。

これにより、政府と日銀とのアコードは既定路線となった。
その上で、日銀が21〜22日に行われる金融政策決定会合でどんなカードを切ってくるのか注目が集まるところである。
市場の注目は政策の実効性に。
総合的な円高・デフレ対策ができるか?
明日からまた株式市場が幕を開ける。
そこでまず問われるのは円安傾向が維持されているのかどうか、そして米国の「財政の崖」問題が解消に向かうのかどうか。
クリスマスから大納会までの流れを見ると、米国の「財政の崖」以上に円安を好感した日本株買いが見られた。
市場はそれよりも、高い支持率を誇る第2次安倍内閣の財政政策を見守っている印象である。

市場の注目は政策の実効性に移ることになり、総合的な円高・デフレ対策が本当にできるのかがキーポイントになるであろう。
その意味でも、まずは1月7日に締め切られる各省庁からの経済対策の要求の中身を吟味する、経済財政諮問会議を注意深く見守る必要があるだろう。

みんなの外為 !今日の重要経済指標(1/3)

   
予想(コンセンサス) :±0.0/-0.9%
   
ユーザー予想    :
上昇 70% 下落 30%
   
関連指標の動向   :
上昇35% 下落35%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:4.0pips
上昇時平均幅:4.0pips
下落時平均幅:-4.0pips
下落時安値幅:-5.0pips
   
予想(コンセンサス) :6.9%
   
ユーザー予想    :
上昇 78% 下落 22%
   
関連指標の動向   :
上昇62% 下落31%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:2.0pips
上昇時平均幅:2.0pips
下落時平均幅:-3.0pips
下落時安値幅:-4.0pips
   
予想(コンセンサス) :14.0万件
   
ユーザー予想    :
上昇 73% 下落 27%
   
関連指標の動向   :
上昇40% 下落30%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:15.0pips
上昇時平均幅:10.0pips
下落時平均幅:-7.0pips
下落時安値幅:-10.0pips
   
予想(コンセンサス) :36.0万件
   
ユーザー予想    :
上昇 79% 下落 21%
   
関連指標の動向   :
上昇38% 下落31%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:10.0pips
上昇時平均幅:5.0pips
下落時平均幅:-3.0pips
下落時安値幅:-5.0pips

ブログ アーカイブ