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2012年10月11日木曜日

<NY株価>大幅続落 1カ月ぶり安値


【ワシントン平地修】10日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、世界経済減速への懸念が高まっていることを背景に前日に続いて大幅に下落し、前日比128.56ドル安の1万3344.97ドルで終了した。


9月中旬以来約1カ月ぶりの安値水準。

ハイテク銘柄主体のナスダック総合指数の終値は、13.24ポイント安の3051.78。

国際通貨基金(IMF)による世界経済の景気見通し引き下げに続き、アルミ最大手、アルコアが今年7~9月期の決算で大幅赤字を計上し、世界のアルミ需要見通しを下方修正。

世界経済の減速が米企業の業績に与える影響が懸念され、素材やエネルギー関連株を中心に売りが広がった。

債務危機の余波が続く欧州の銀行が13年末までに2.8兆ドルの総資産を縮小する可能性があると報告したIMFの発表も市場の重しとなっている。



欧州市場サマリー(10日)


1344GMT 9日終盤

ユーロ/ドル<EUR=> 1.2876 1.2884

ドル/円<JPY=> 78.300 78.230

ユーロ/円<EURJPY=> 100.85 100.80

<p />10日終値 前営業日終値

株 FT100 5776.71(‐33.54) 5810.25

クセトラDAX 7205.23(‐29.30) 7234.53

金 現物午後値決め 1761.25 1774.00

(カッコ内は先物が欧州市場の前営業日終値比、現物が前営業日終盤)

先物

3カ月物ユーロ(12月限) 99.81 (+0.00) <FEIZ2>

独連邦債2年物(12月限) 110.68 (+0.00) <FGBSZ2><0#FGBS:>

独連邦債5年物(12月限) 125.66 (+0.07) <FGBMZ2><0#FGBM:>

独連邦債10年物(12月限) 141.46 (+0.08) <FGBLZ2><0#FGBL:>

独連邦債30年物(12月限) 131.96 (+0.28) <FGBXZ2><0#FGBX:>

<p />現物利回り

独連邦債2年物 0.045 (0.039) <DE2YT=TWEB><0#DE2YT=TWEB>

独連邦債5年物 0.526 (0.531) <DE5YT=TWEB><0#DE5YT=TWEB>

独連邦債10年物 1.480 (1.472) <DE10YT=TWEB><0#DE10YT=TWEB>

独連邦債30年物 2.317 (2.319) <DE30YT=TWEB><0#DE30YT=TWEB>

<為替> ユーロがドルに対してほぼ変わらずとなった。

債務を抱えるスペインがいつ財政支援を要請するのかが注目されている。

ドル指数<.DXY>は一時、9月11日以来約1カ月ぶりの高水準となる80.186をつけた。

<株式> ロンドン株式市場は続落した。

世界経済の成長をめぐる不安が広がった。

エアバスの親会社EADS<EAD.PA>と英防衛大手BAEシステムズ<BAES.L>の合併交渉決裂も重しとなった。

BAEは1.4%安となった。

これまでは米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が景気減速への対応策を表明して、市場を下支えしてきた。

しかし、投資心理の押し上げ効果は特にユーロ圏を中心に弱まっている。

国際通貨基金(IMF)は9日、世界金融システムへの信頼回復に向けて、欧州の政策決定者が一定の切迫感を持って取り組みを強化するよう求めた。

ガーディアン・ストックブローカーの株・デリバティブ(金融派生商品)取引担当者、アティフ・ラティフ氏は「リスクオンが続いた主因の一つが、(各国中銀による追加)国債買い入れだったことは間違いない」と分析。


その上で「さえない経済指標が出ており、短期的には相場に対して強気になれる理由が無い」と話した。

米アルミ大手アルコア<AA.N>は、中国の需要が弱含むとして、今年の世界アルミ消費見通しを引き下げた。

また米石油大手シェブロン<CVX.N>は、第3・四半期の利益が前四半期を「かなり下回る」との見通しを示した。

これらがロンドン市場で鉱山株<.FTNMX1770>や石油関連株<.FTNMX0530>の重しとなった。

欧州株式市場は3日続落。

米決算シーズンがさえないスタートとなったことを受け、欧州の企業決算に対しても弱気の見通しが広がった。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は5.92ポイント(0.54%)安の1090.03。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は15.69ポイント(0.63%)安の2456.54。

エアバスの親会社EADS<EAD.PA>と英防衛大手BAEシステムズ<BAES.L>が合併交渉を打ち切ったことが大きな材料となり、EADSは5.3%上昇、BAEは1.4%下落した。


デンマークのオーディオ機器メーカー、バング&オルフセン<BO.CO>は商いを伴って3.8%下落。

高級品への需要後退が響き、四半期決算が予想を大幅に上回る赤字となったことを嫌気した。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)傘下キャピタルIQの欧州担当首席ストラテジスト、ロバート・クイン氏は「決算シーズンは大きく失望する結果になるだろう」と述べ、「マクロ経済要因が依然ネガティブで、政策面でも大きな弾みは期待できないことから、(最近の株価上昇が)反転する可能性もある」との見方を示した。


<ユーロ圏債券> スペインが全面支援要請に踏み切る時期をめぐる不透明感を背景に薄商いとなり、スペイン国債と独連邦債の利回りが小幅なレンジで推移した。

スペインをめぐる根強い不透明感から質への逃避が再び強まる中、ドイツがこの日実施した31億ユーロの5年債入札は堅調な需要を集めた。

ただ、スペインが全面支援を要請すれば、欧州中央銀行(ECB)が制限を設けない新たな債券買い入れに踏み切ることが予想されるため、投資家はスペイン国債やイタリア国債に売り圧力を掛ける動きにも消極的だ。


RBCキャピタル・マーケッツの欧州金利戦略部門責任者ピーター・シャフリク氏は「中期的には(スペインが)支援要請に踏み切り、ECBが利回り上昇を抑制するはず」とし、「(スペイン国債の)利回りが大きく上昇すれば買いのチャンスだ」との見方を示した。


スペイン10年債利回りは1ベーシスポイント(bp)低下の5.83%。

市場では、ラホイ首相の地元ガリシア州で21日に予定される地方選以降、政府が支援要請に踏み切る可能性が高まるとの見方も一部で出ている。

ある市場筋は「持久戦の状態で、少なくとも(10月下旬の)最初の地方選までは現在のレンジにとどまるだろう」と話した。

イタリア10年債利回りは5.11%で変わらず。

イタリア財務省は11日、最大60億ユーロの2015─25年償還債入札を実施する。

財務省の債務管理責任者は9日、今年の借入所要額が当初予定を上回ったことを明らかにしている。

10日に実施されたイタリア1年債入札は利回りが1.94%と、8月中旬以来の高水準となった。

ただ、6月中旬の入札で記録した4%弱の水準は大きく下回っている。

ドイツの5年債入札は応札倍率が2.2倍となり、今年の平均である1.9倍を上回った。

流通市場で5年物独連邦債利回りはほぼ横ばいの0.54%。

10年物利回りは2.2b上昇の1.50%となった。

独連邦債先物は15ティック安の141.23。

[東京 11日 ロイター]

NY株、3日続落=企業業績に警戒感〔米株式〕(10日)


【ニューヨーク時事】10日のニューヨーク株式相場は、アルミ最大手アルコアの決算発表を受けて企業業績に対する警戒感が高まり、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比128.56ドル安の1万3344.97ドルと3営業日続落して終了した。


ハイテク株中心のナスダック総合指数は同13.24ポイント安の3051.78と4日続落した。



3日続落〔ロンドン株式〕(10日)


【ロンドン時事】10日のロンドン株式市場の株価は、企業決算への懸念から売られ3日続落、FT100種平均株価指数は前日終値比33.54ポイント安の5776.71で引けた。

アルミ最大手アルコアが前日発表した2012年7~9月期決算は、純損失が1億4300万ドルとなり、2四半期連続の赤字となった。

これを受け、今後本格化する企業決算への警戒感が台頭。

さらに同社がアルミ需要予測を下方修正したことで非鉄金属市場でアルミが大幅安となり、当市場でも商品株の足を引っ張った。

もっともレドメイン・ベントリーのデービッド・バターズビー氏は、「平均株価指数の上値抵抗線が6000と目される中を適正水準で推移しており、私自身は引き続き強気な見方を持っている」と述べた。


個別銘柄では、欧州航空・防衛大手EADSとの合併交渉打ち切りを発表した英同業のBAEシステムズが4.50ペンス安の320.90ペンス。

資源大手リオ・ティントも29.00ペンス安の3001.00ペンス、石油大手BPも1.55ペンス安の436.05ペンスと売られた。

半面、銀行大手バークレイズは0.45ペンス高の222.00ペンスとしっかり。



NY株、続落〔米株式〕(10日午前)


【ニューヨーク時事】10日午前の米株式市場は、米企業決算への警戒感や根強い欧州債務問題を背景に続落している。

午前10時20分現在、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比38.31ドル安の1万3435.22ドル、ハイテク株中心のナスダック総合指数が1.03ポイント安の3063.99。


アルミ最大手のアルコアが前日発表した2012年7~9月期の純損益は1億4300万ドルと2四半期連続の赤字となった。

特殊要因を除けば1株当たりの損益は0.03ドルの黒字で、市場予想(ロイター調べ)の0.00ドルを上回ったが、同社は業績の先行きに慎重な見方を示した。

同社は米産業界の動向を代表する企業とみなされているため、今後の米企業決算発表への警戒感が強まり、米株価は軟調に推移している。

また、ギリシャやスペインの先行き不透明感を背景に欧州株価が軟調に推移していることも米株価の圧迫材料。

さらに米連邦準備制度理事会(FRB)が午後に発表する地区連銀景況報告(ベージュブック)を控え、市場の様子見姿勢も強い。

個別銘柄では、アルコア(3.18%安)のほかキャタピラーも(1.75%安)など景気敏感銘柄の下げが目立つ。

業績見通しを下方修正したシェブロンは3.08%安となっている。

一方で、「ケンタッキー・フライド・チキン」などを展開するヤム・ブランズは好調な決算を受け、6.93%高。

マクドナルド(1.15%高)やウォールマート(1.75%高)も堅調。



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