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直近の決算発表予定

2013年4月15日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(4/15)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■外部要因軟化を受けて売り優勢の展開となった本日の株式相場ですが、前営業日の高めのSQ算出からの売りが継続。
中核銘柄が振るわず、行き場を無くした投資資金は電力株、材料株などディーリング妙味の強い対象に向かっています。

日経平均株価は続落。
前営業日に節目意識の見られた13400円、後場で抵抗の見られた13300円を割り込み、前営業日から水準を切り下げてきました。
5日移動平均線(13358.08円)を割り込み、ローソク足は上ヒゲ陰線となっています。

さて、前営業日配信版では「高値決着のSQ日取引 来週も指数の上値追い続くか?」と題していました。

日経平均株価に関しては「下値で節目13400円や5日移動平均線との攻防。
そして本日で乗せきれなかった節目13500円、目標となるSQ値13608.19円奪回なるかがポイントとなりそう」とも記していましたが、下値で攻防の予想された節目13400円や5日移動平均線を割り込んできており、円高進展とともに上値切り下げに転じてきています。

米国企業の決算シーズン本格化、国内でも3月期業績企業の決算シーズンを意識して、決算前にポジションを縮小しておこうとする動きから「需給関係にも変化が見られてくるのではないでしょうか」ともしましたが、外部要因軟化が調整要因とはいえ、日程面でも買い気の高まり難い状況となってきました。

相場の方向性が見極めにくくなってきたことで、代わって存在感の高まってきたディーリング妙味の強い銘柄ですが、会員情報でも前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していたリンガーハット<8200>が目標株価をわずか1営業日で達成。
前営業日引け後開示の決算評価の買いを集めるなど、材料性や値動きの軽さをに着目した短期売買が盛り上がってきています。

また、当欄でも「じっくりと手掛けるならば、海外展開を積極的に進める企業、国際競争力のある企業」を挙げていましたが、先週9日に配信を行った厳選5銘柄付き市況分析レポート「本当に国際競争力がある企業は? TPPで買える株!」の提供銘柄・アーク<7873>、丸山製作所<6316>が目標株価を達成。
返金条件クリアを果たすなど、テーマ性に着目した資金シフトも見られました。

指数再浮上に向けては外部要因の改善が求められるところですが、指数のチャート軟化からは買い気の高まり難い局面。
短期的には需給妙味の強い銘柄のディーリング、そしてさらなる外部要因軟化、指数の下押しに備えたヘッジポジションなど、保守的な視点を持ち合わせておきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は反落。
経済指標の軟化が嫌気されたほか、商品市況の下落も売りを誘っています。

米商務省が発表した3月の小売売上高は前月比0.4%減少となり、前月比横ばいの市場予想を下回り、前月も速報値の1.1%増から1%増加に下方修正されたほか、4月のミシガン大学消費者信頼感指数も72.3ポイントと、前月の78.6ポイントや市場予想の78.6ポイントを下回っており、軟調な経済指標を嫌気した売りが出ました。

また、原油相場や金、銅など商品市況も軒並み安となっており、非鉄、エネルギー関連など市況関連の売りを誘っています。

ダウ平均株価は、前営業日比0.08ドル安の14,865.06ドル。
ナスダック総合指数は5.21ポイント安の3,294.95ポイントで取引を終えました。

為替相場では、軟調な米国経済指標を受けてドルが売られる展開。
週末にも米財務省が発表した為替報告書で、日本に対し通貨安競争の回避を求める方針を示したことを受けて週明けも円買いが続き、週明けの東京時間帯早朝では、1ドル98円台半ば、1ユーロ129円台前半の円高水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場の下落、為替相場の円高推移を嫌気した売りが先行。
日経平均株価は13345円の続落スタートに。

寄り付き後は、東京時間帯からは円が売り直されており、株式相場も朝安からは見直し買いが流入。
日経平均株価は節目13400円に乗り直したものの、場中発表の中国経済指標が振るわず、豪ドルを中心に円が買われており、株式相場も売り直されました。

中国市場が下落、昼休みを挟んで円買い圧力がさらに強まり、後場からは下げ幅を広げる動き。
リバウンド期待で下げ渋る場面もありましたが、大引けにかけて見切り売りが出ています。

日経平均株価終値は、209.48円安の13,275.66円。
東証1部の売買代金は概算で3兆786億円。
東証1部の売買高は概算で42億3014万株。
値上がり銘柄は471(27%)に対し値下がりは1163(68%)、変わらずは76(4%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■外部要因軟化による指数下落を受けてトヨタ<7203>、東芝<6502>、ホンダ<7267>の国際優良株、三井住友FG<8316>、三菱UFJFG<8306>のメガバンクの中核銘柄が軟調。
三菱地所<8802>、三井不動産<8801>の不動産なども売りに押されています。

商品市況の軟化で三菱商事<8058>、三井物産<8031>の市況関連も軟調。
中国経済指標の軟化で中国関連のコマツ<6301>、ファナック<6954>なども売りが出ました。

売買代金上位では、原発再稼働期待の高まる関西電力<9503>、東京電力<9501>、九州電力<9508>、中部電力<9502>の電力株が活況高。
材料売買の続くシャープ<6753>なども売買が目立ちましたが、直近でディーリング資金を集めていたケネディクス<4321>には利益確定売りが出ています。

セクターでは、電力株人気で電気ガスが業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。
マルハニチロ<1334>、日本水産<1332>の水産農林、アーク<7873>、ローランド<7944>のその他製品が続きました。

JR東日本<9020>の陸運、JT<2914>の食料品、オリエンタルランド<4661>のサービス業など内需系業種がしっかり。

一方、三菱マテリアル<5711>、住友鉱山<5713>の非鉄、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業など、市況関連業種が値下がり上位に入っています。

三菱地所<8802>、三井不動産<8801>の不動産、三井住友FG<8316>、三菱UFJFG<8306>の銀行、所属全銘柄が下落した保険業も売られました。

個別では、格上げのNTT<9432>、決算銘柄のベスト電器<8175>、増額の前澤工業<6489>、わかもと製薬<4512>らが材料物色を集めています。

新興市場では、中核銘柄のサイバーエージェント<4751>、ユーグレナ<2931>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が買われたほか、テラ<2191>、UMNファーマ<4585>のバイオ関連も好調。
軽量級のコロプラ<3667>、イーブックイニシアティブジャパン<3658>らも賑わっており、軟調な東証1部からの資金シフトが見られました。

さくら投資顧問(4/15)

●相場概況 - 週末終値(前週末比)
 日経平均     13485.14(+651.50)
 NYダウ     14865.06(+299.81)
 米ドル/円    98.20(+0.60)
 ユーロ/円    128.80(+1.91)
 ユーロ/米ドル  1.3111(+0.0111)
 米国債(10年) 1.721%(+0.015)
 米国債(30年) 2.918%(+0.048)
 WTI原油先物  91.29(-1.41)
 NY金      1501.40(-74.50)
今週の注目指標
●4/15(月)
4月NY連銀製造業景気指数(米)21:30
前回 → 9.24
2月対米証券投資 [ネット長期フロー](米)22:00
前回 → +257億USD
2月対米証券投資 [ネットフロー合計](米)22:00
前回 → +1109億USD
●4/16(火)
RBA議事録(豪)10:30
3月消費者物価指数 [前月比](英)17:30
前回 → +0.7%
3月消費者物価指数 [前年比](英)17:30
前回 → +2.8%
4月ZEW景況感調査(独)18:00
前回 → 48.5
3月消費者物価指数 [前月比](米)21:30
前回 → +0.7%
3月消費者物価指数 [コア:前月比](米)21:30
前回 → +0.2%
3月消費者物価指数 [前年比](米)21:30
前回 → +2.0%
3月消費者物価指数 [コア:前年比](米)21:30
前回 → +2.0%
3月住宅着工件数(米)21:30
前回 → 91.7万件
3月鉱工業生産 [前月比](米)22:15
前回 → +0.7% (修正 +0.8%)
●4/17(水)
第1四半期消費者物価 [前期比]
前回 → -0.2%
第1四半期消費者物価 [前年比]
前回 → +0.9%
3月失業率(英)17:30
前回 → 4.7%
3月失業保険申請件数(英)17:30
前回 → -0.15万件
BOE議事録(英)17:30
加中銀政策金利発表(加)23:00
前回 → 1.00%
米ベージュブック(米)27:00
●4/18(木)
3月小売売上高指数 [前月比](英)17:30
前回 → +1.9%
3月小売売上高指数 [前年比](英)17:30
前回 → +3.3%
新規失業保険申請件数(米)21:30
前回 → 34.6万件
4月フィラデルフィア連銀景況指数(米)23:00
前回 → 2.0
●4/19(金)
3月消費者物価指数 [前月比](加)21:30
前回 → +1.2%
3月消費者物価指数 [前年比](加)21:30
前回 → +1.2%
今週の相場観 by.植木良太(FX専業トレーダー)

先週はギャップアップで始まりました。
なかでもUSD/JPYはそのまま100円台に迫り、
何度か100円越えをトライする展開となりましたが
結局100円越えはならず、週末にはポジション調整も入って
98円前半まで戻しました。
さて、とりあえずは円高に動きました。
これはユーロ爆弾などによるものではなく、
週末リスク等に備えたポジション調整によるものです。
今週の週明けにはどんな反応をするのか?
非常に気になるところです。
まず、週末の流れを見て利益確定への動きが増えれば、
このまま円高が継続されることが十分考えられます。
なにせ急激な円安でしたので、いずれは何処かで
ガス抜きが必要にはなってくるでしょう。
また、出遅れた方が押し目買いをする可能性も十分考えられます。
その場合は再度円安に動くことが濃厚でしょう。
現在の円高は調整の範囲内だと思いますが、
ひとつ、気になる点があります。
それは金曜日の"米経済指標の結果"です。
3月生産者物価指数 [前月比](米)21:30
前回 → +0.7%
結果 → -0.6%
3月生産者物価指数 [コア:前月比](米)21:30
前回 → +0.2%
結果 → +0.2%
3月生産者物価指数 [前年比](米)21:30
前回 → +1.7%
結果 → +1.1%
3月生産者物価指数 [コア:前年比](米)21:30
前回 → +1.7%
結果 → +1.7%
3月小売売上高 [前月比](米)21:30
前回 → +1.1%
結果 → -0.4%※
3月小売売上高 [前月比:除自動車](米)21:30
前回 → +1.0%
結果 → -0.4%※
4月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値(米)22:55
前回 → 78.6
結果 → 72.3※
3月生産者物価指数はともかく、小売売上高や
4月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値が予想よりも悪い点です。(※印)
特に4月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は、
予想78.6に対して結果が72.3とかなり悪いです。
今週のFOMC議事録は3月の内容でしたから、
米国の景気回復がかなり上がってきた時期に当たります。
金融緩和であるQEの早めの停止などの内容が目立ちますが、
米国は先々週の米雇用統計から景気回復のトーンをやや下げており、
悪い結果が目立ちます。
FOMC議事録(3月)(米)27:00
・年末までのQE停止を想定(メンバー数人)
・今年の半ばにはQE縮小を想定(複数のメンバー)
これは4日の日銀政策会合での"黒田バズーカ"に対抗した動きで、
米国も少し絞めてきたように感じます。
日米における為替の協調関係の今後がやや気になるところで、
ユーロ爆弾ならぬ、米国爆弾が投下される気がしてなりません。
いずれにせよ、米国の動きには
以前にも増して注意したいと思います。
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先週の注目指標(結果)
●4/8(月)
2月鉱工業生産 [前月比](独)19:00
前回 → 0.0% (修正 -0.6%)
結果 → +0.5%
●4/9(火)
2月鉱工業生産 [前月比](英)17:30
前回 → -1.2% (修正 -1.3%)
結果 → +1.0%
●4/10(水)
FOMC議事録(3月)(米)27:00
・年末までのQE停止を想定(メンバー数人)
・今年の半ばにはQE縮小を想定(複数のメンバー)
●4/11(木)
3月新規雇用者数(豪)9:30
前回 → +7.15万人 (修正 +7.40万人)
結果 → -3.61万人
3月失業率(豪)9:30
前回 → 5.4%
結果 → 5.6%
新規失業保険申請件数(米)21:30
前回 → 38.5万件
結果 → 34.6万件
●4/12(金)
2月鉱工業生産・季調済 [前月比](ユーロ)18:00
前回 → -0.4% (修正 -0.6%)
結果 → +0.4%
3月生産者物価指数 [前月比](米)21:30
前回 → +0.7%
結果 → -0.6%
3月生産者物価指数 [コア:前月比](米)21:30
前回 → +0.2%
結果 → +0.2%
3月生産者物価指数 [前年比](米)21:30
前回 → +1.7%
結果 → +1.1%
3月生産者物価指数 [コア:前年比](米)21:30
前回 → +1.7%
結果 → +1.7%
3月小売売上高 [前月比](米)21:30
前回 → +1.1%
結果 → -0.4%
3月小売売上高 [前月比:除自動車](米)21:30
前回 → +1.0%
結果 → -0.4%
4月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値(米)22:55
前回 → 78.6
結果 → 72.3

日経ニュース・夕版(4/15)

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アジア株式市場サマリー(15日)

前営業日比 売買代金/出来高概算
上海総合指数<.SSEC>
大引け 2181.942 24.838安 578.6億元(上海A株)
高値 2204.987
安値 2177.388
前営業日終値 2206.780 12.773安 560.4億元(上海A株)
ハンセン指数<.HSI>
大引け 21772.67 316.38安 550.3億香港ドル
高値 21998.74
安値 21735.31
前営業日終値 22089.05 12.22安 498.8億香港ドル
<p />ST指数(シンガポール)<.FTSTI>
大引け 3284.37 9.82安 26.98億株
高値 3293.95
安値 3279.11
前営業日終値 3294.19 14.61安 29.50億株
<p />KLSE総合指数(クアラルンプール)<.KLSE>
大引け 1697.77 0.76安 8.82億株
高値 1702.88
安値 1696.95
前営業日終値 1698.53 8.51安 10.91億株
SET指数(バンコク)<.SETI>
休場
前営業日終値 1527.32 10.51高 415億バーツ
総合株価指数(ソウル)<.KS11>
大引け 1920.45 3.78安 3.28億株
高値 1927.72
安値 1907.35
寄り付き 1916.06 8.17安
前営業日終値 1924.23 25.57安 4.01億株
加権指数(台湾)<.TWII>
大引け 7763.53 58.10安 651.4億台湾ドル
高値 7835.12
安値 7753.24
前営業日終値 7821.63 36.35安 694.8億台湾ドル
総合株価指数(ジャカルタ)<.JKSE>
大引け 4894.592 42.618安 4.19兆ルピア
高値 4924.655
安値 4891.048
前営業日終値 4937.210 12.947高 5.90兆ルピア
総合株価指数(マニラ)<.PSI>
大引け 6837.77 53.66安 N/A
高値 6887.38
安値 6832.03
前営業日終値 6891.43 59.69高 N/A
SENSEX指数(ムンバイ)<.BSESN>
大引け 18357.80 115.24高 1.54億株
高値 18424.40
安値 18144.22
前営業日終値 18242.56 299.64安 1.47億株
ベトナム株価指数(ホーチミン)<.VNI>
大引け 480.02 14.25安 N/A
高値 491.77
安値 478.80
前営業日終値 494.27 9.80安 N/A
<中国・香港株式市場> 中国株式市場は、続落して引けた。
中国の第1・四半期国内総生産(GDP)伸び率が予想を下回ったことを受け、景気循環株中心に売りが優勢となり、約2週間ぶりの大幅な下落率となった。
複数の中国企業が減益見通しを示したことも相場を圧迫した。

香港株式市場も続落した。

<東南アジア株式> 下落して引けた。
米経済見通しをめぐる懸念や、予想より弱い内容だった中国経済指標が株価を押し下げた。
ジャカルタ市場とマニラ市場は0.7%超下落した。

<ソウル株式市場> 続落した。
ただ、為替市場で円安が一服したことから、国内輸出業者の競争力が損なわれるとの懸念が後退し、一時の下げか らは戻して引けた。

<台湾株式市場> 続落して引けた。
周辺地域の株価下落が、台湾積体電路製造(TSMC)<2330.TW>と鴻海(ホンハイ)精密工業<2317.TW>などハイテク輸出銘柄の地合いを圧迫した。

[東京 15日 ロイター]

円上昇、97円台後半〔ロンドン外為〕(15日正午)

【ロンドン時事】週明け15日午前のロンドン外国為替市場の円相場は、米国の円安けん制を受けた買い戻しが継続、1ドル=97円台後半に上昇した。
正午現在は97円70~80銭と、前週末午後4時(98円70~80銭)比1円の円高・ドル安。
前週末に発表された米財務省の年次為替報告書は、日本に対し通貨安競争回避を確認した2月の先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の声明順守を求め、円安の進行をけん制した。
これを受け前週末のニューヨーク市場から週明けの東京市場にかけて、円を買い戻す動きが加速。
当市場入り後もこうした継続し、円は今月5日以来の円高水準まで上昇した。
市場では引き続き「中長期的な円安トレンドは変わっていない」(市場筋)との見方が強いものの、急速に円安が進んでいただけに、「米国の円安けん制をきっかけに利益確定の円買い・ドル売りが加速した」(同)格好。
ある邦銀関係者は、週後半にワシントンで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を控えて「市場が政治的な材料に敏感になっている」と指摘、短期的には「円安の動きが息切れした印象を受ける」との見方を示した。
ユーロはもみ合い。
正午現在の対ドル相場は1ユーロ=1.3070~3080ドル(前週末午後4時は1.3090~3100ドル)。
対円では同127円75~85銭(129円30~40銭)。
他の欧州通貨はポンドが1ポンド=1.5335~5345ドル(1.5360~5370ドル)、スイス・フランが1ドル=0.9285~9295フラン(0.9285~9295フラン)。

東京マーケット・サマリー(15日)

レートは終値(前日比または前週末比)、安値─高値
<外為市場>
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後5時現在 98.15/17 1.3072/76 128.31/35
NY午後5時 98.41/43 1.3108/13 129.00/04
午後5時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の98円前半。
前週末に米財務省の為替報告書を受けて急落した地合いを引き継いで、日本時間未明にはドルは一時97.60円まで下落。
その後、仲値にかけて持ちなおしたものの、中国の実質国内総生産(GDP)の伸びが予想を下回ると豪ドルが急落し、ドル/円も97円半ばまで下落した。

<株式市場>
日経平均 13275.66円(209.48円安)
13257.86円─13408.29円
東証出来高 42億3014万株
東証売買代金 3兆0786億円
東京株式市場で日経平均は続落。
米財務省の半期為替報告書で円安をけん制したとの見方から、自動車など主力輸出株が利益確定売りに押されたほか、不動産や金融株も軟調。
北朝鮮情勢に加え、アジア株安や中国の経済指標下振れも重しとなった。
ただし、電気・ガスや陸運など内需系の一角は底堅い動きをみせた。

東証1部騰落数は、値上がり471銘柄に対し、値下がりが1163銘柄、変わらずが76銘柄だった。

<短期金融市場> 17時10分現在
無担保コール翌日物金利 0.077%(速報ベース)
3カ月物国庫短期証券流通利回り ──
ユーロ円3カ月金利先物(9月限) 99.775(変わらず)
安値─高値 99.765─99.775
無担保コール翌日物の加重平均レートは速報で0.077%と前営業日(0.073%)を上回った。
準備預金の積み最終日を迎えたが積みをほぼ終えている金融機関が多く調達需要は限られた。
日銀が前週に大量に資金供給を実施したことで当座預金残高は初の60兆円を突破。
資金余剰感が一段と強まった。
日銀が実施した1年物、1カ月物の共通共通担保資金供給(全店、固定金利方式)オペはいずれも応札額が入札予定額に届かず、連日の札割れ。
ユーロ円3カ月金利先物は債券安を受けて弱含み。
中心限月2013年9月限は前営業日清算値比変わらずの99.775。

<円債市場>
10年国債先物中心限月・6月限(東証) 143.54(─0.19)
安値─高値 143.45─143.92
10年最長期国債利回り(日本相互証券引け値) 0.645%(+0.025)
安値─高値 0.650─0.615%
国債先物中心限月6月限は前営業日比19銭安の143円54銭と続落して取引を終えた。
前週に大きく売られた反動から円高・株安を手掛かりに買い戻しが先行する場面もあったが、高いボラティリティ相場で市場参加者のリスク許容度が低下しており、積極的な買いが手控えられた。
16日に5年債、18日に20年債と続く国債入札への警戒感に加えて、日銀が公表した地域経済報告で全9地域の景気判断が上方修正されたことから、引けにかけて下げ幅を広げた。
現物市場は引き続き超長期ゾーンを中心に軟調。
10年最長期国債利回り(長期金利)は一時同3bp高い0.650%と3月12日以来の水準に上昇した後0.645%で引けた。
30年超長期国債利回りは一時同7bp高い1.620%と3月22日以来、20年超長期国債利回りは一時同5.5bp高い1.515%と3月21日以来の水準にそれぞれ上昇した。

<クレジット市場>政保債(地方公)10年1.5─2.0bp 銀行債(みずほ)5年 12─13bp地方債(都債) 10年2.0─2.5bp 電力債(東電) 5年280─300bp
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、指標のiTraxxJapanシリーズ19は再び90ベーシスポイント(bp)台に乗せ、ワイド化優勢となった。
プレミアムは一時91bpと、前週末引け(88bp)から3bp高い水準で取引される場面があった。
為替(ドル/円)が円高に振れた上、日本株がさえない展開となったことで、信用リスクを回避するプロテクションの買い意欲が高まったという。

<スワップ市場>スワップ金利(16時35分現在の気配)
2年物 0.33%─0.23%
3年物 0.36%─0.26%
4年物 0.41%─0.31%
5年物 0.48%─0.38%
7年物 0.64%─0.54%
10年物 0.87%─0.77%
[東京 15日 ロイター]

円高で続落=輸出株に売り〔東京株式〕(15日)

【第1部】円高やアジア株の下落を受けて売り物が先行し、日経平均株価は前営業日比209円48銭安の1万3275円66銭と続落した。
東証株価指数(TOPIX)は同14.58ポイント安の1133.99と、9営業日ぶりに反落した。
出来高は42億3014万株。
▽一時227円安
朝方から売り注文が優勢だった。
日経平均株価は後場前半に一時、前週末比227円28銭安の1万3257円86銭まで下落した。
下値では買いが入り下げ幅縮小に向かう場面もあったが、大引け間際に売り直された。
最大の売り材料は円高。
1ドル=97円台半ばまで円高が進むと、自動車や機械といった輸出株に加え、銀行や不動産株にも売りが膨らんだ。
中国の1~3月の国内総生産(GDP)がアナリストらによる事前予想を下回り、上海などアジア主要市場で株価が下落したことも、東京市場での株売り要因となった。
ただ、日銀は午後に公表した地域経済報告(さくらリポート)で、全9地域の景気情勢を上方修正した。
市場関係者からは「景気回復基調がはっきりするにつれて、投資意欲が高まってくる」(中堅証券)と、中長期的な株価上昇を予想する声が聞かれた。

<シャープ株>一時403円に急騰 年初来高値を更新

東京株式市場のシャープ株は15日、買いが先行し、午前の取引時間中に一時、前週末終値比68円高の403円まで急騰し、年初来高値を更新した。
保有するパイオニア株をすべて売却すると報じられ、負債圧縮が進むことへの期待感から買いが相次いだとみられる。
シャープ株が400円台を付けるのは、昨年7月3日以来。
【安藤大介】

日経ニュース・朝版(4/15)

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軟調=円高で利益確定売り先行〔東京株式〕(15日前場寄り付き)

【第1部】円高を背景に輸出関連株を中心に幅広い銘柄に利益確定売りが広がり、軟調な値動きとなっている。
日経平均株価が続落し、東証株価指数(TOPIX)は9営業日ぶりに反落して始まった。
トヨタ、ホンダが安く、ソニー、キヤノン、ファナックは甘い。
三井住友、みずほFGが下落し、野村、大和証Gは売り物がち。
三井不、住友不が売り気配から始まり、三菱倉、三井倉やJR3社株もさえない。
ファーストリテが下押し、ソフトバンク、NTTドコモは軟化している。
半面、東電、関西電がにぎわい、北陸電もしっかり。
JTが上伸し、NTTは堅調。
シャープが個別物色に年初来高値を視野に入れている。

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