(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン)<.FTSE>
終値 6420.28(‐70.38)
前営業日終値 6490.66(+78.92)
クセトラDAX指数(フランクフルト)<.DAX>
終値 7874.75(‐69.12)
前営業日終値 7943.87(+148.56)
CAC40種平均指数(パリ)<.FCHI>
終値 3754.96(‐50.41)
前営業日終値 3805.37(+73.95)
<ロンドン株式市場> 反落。
さえない米経済指標を受け、鉱山株や銀行株に売りが出た。
3月米オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)民間雇用者数は15万8000人増で、昨年10月以来5カ月ぶりの低い伸びにとどまり、市場予想の20万人増も下回った。
バークレイズ・ウエルスの株式ストラテジスト、ヘンク・ポッツ氏は、相場が前日大きく値上がりしたことで、この日は米指標をきっかけに利食い売りが出たとの見方を示した。
銀行株指数<.FTNMX8350>は1.6%安。
バークレイズ<BARC.L>は2.8%安、スタンダード・チャータード(スタンチャート)<STAN.L>は1.4%安、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)<RBS.L>は4.4%安。
通信のボーダフォン<VOD.L>は約3%安。
米ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ.N>が現時点で、単独または他者と共同でボーダフォンとの合併や同社の買収を行う計画はないと表明したことが売り材料となった。
同社株は買収観測を背景に年初以降25%程度値上がりしているが、先行きの動きについては楽観視する投資家もいる。
<欧州株式市場> 反落。
弱い米経済指標を受けて、最近の株価水準を正当化できるほど世界経済の見通しは明るくないとの懸念が高まった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は10.49ポイント(0.87%)安の1193.30。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は40.79ポイント(1.52%)安の2639.01。
データストリームによると、中銀の金融緩和を背景とする過去9カ月の株高で、欧州株の株価収益率(PER)は現在12.3倍と、歴史的な平均である12.19倍を上回っている。
この日発表されたADP全米雇用報告では、民間部門雇用者数は予想を下回る15万8000人増と、昨年10月以来5カ月ぶりの低い伸びとなったほか、米ISM非製造業総合指数も予想を下回った。
ピクテット・アセット・マネジメントのストラテジスト、フレデリック・ロリン氏は「短期的には、世界経済の回復はすでに織り込み済みで、やや行き過ぎていた」とし、「数カ月前割安だった株価はもはや安くない」と述べた。
鉱山株<.SXPP>、通信株<.SXKP>が売られ、それぞれ2%安、2.1%安となった。
クレディスイスは鉱山株の目標株価、利益見通しを引き下げた。
利益見通しの引き下げたが最も大きかったアングロ・アメリカン<AAL.L>、アントファガスタ<ANTO.L>、カザキミス<KAZ.L>は1.4─5%値下がりした。
リオ・ティント<RIO.L>も2%下落。
オーストラリアの石炭資産売却に向け、ドイツ銀行と契約したとの報道が重しとなった。
プライム・マーケッツのディーリング部門責任者、リチャード・カー氏は「鉱山セクターのブームは終わった」とし、「中国経済の成長見通しはなお不確かで、リオ・ティントなど資源大手はとりわけその影響を受けやすく、資産売却やコスト削減に取り組んでいる」と指摘した。
UBSが弱気な見方を示したことが通信株を圧迫。
投資判断を「売り」に引き下げられたフランス・テレコム<FTE.PA>、テレコム・イタリア<TLIT.MI>、テリアソネラ<TLSN.ST>は1.1─5.4%下落した。
買収観測を背景に3月初旬以降14%近く値上がりしていたボーダフォン・グループ<VOD.L>は3%安。
米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ.N>が単独または他者と共同でボーダフォンとの合併や同社の買収を行う計画はないと表明したことが嫌気された。
景気先行き不安が重しとなり、銀行株<.SX7P>は1.8%安。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)<RBS.L>は4.4%急落した。
2008年の株主割当増資(ライツイシュー)をめぐり、投資家が損害賠償請求を起こしたことが圧迫した。
[東京 4日 ロイター]