2012年10月17日水曜日
日経平均終値が8800円台回復 3日続伸
17日の東京株式市場は、日経平均株価の終値が1週間半ぶりに8800円台を回復した。
終値は前日より105円24銭(1.21%)高い8806円55銭で、3営業日続けての値上がり。
外国為替市場で対ユーロで円安に傾いたことを好感し、幅広い銘柄で買い注文が先行した。
東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)の終値は同7.39ポイント(1.01%)高い739.79。
出来高は18億2千万株だった。
NYダウ127ドル高 米企業業績回復に期待感
【ニューヨーク=畑中徹】16日のニューヨーク株式市場は、米企業業績が回復するとの期待が高まり、大企業で構成するダウ工業株平均は大きく上昇した。
終値は、前日より127.55ドル(0.95%)高い1万3551.78ドルで取引を終えた。
ハイテク株が主体のナスダック市場の総合指数は、前日より36.99ポイント(1.21%)高い3101.17だった。
欧州市場サマリー(16日)
1244GMT 15日終盤
ユーロ/ドル<EUR=> 1.3046 1.2948
ドル/円<JPY=> 78.880 78.620
ユーロ/円<EURJPY=> 102.92 101.80
<p />16日終値 前営業日終値
株 FT100 5870.54(+64.93) 5805.61
クセトラDAX 7376.27(+115.02) 7261.25
<p />金 現物午後値決め 1746.50 1736.00
(カッコ内は先物が欧州市場の前営業日終値比、現物が前営業日終盤)
先物
3カ月物ユーロ(12月限) 99.79 (‐0.01) <FEIZ2>
独連邦債2年物(12月限) 110.62 (‐0.06) <FGBSZ2><0#FGBS:>
独連邦債5年物(12月限) 125.42 (‐0.29) <FGBMZ2><0#FGBM:>
独連邦債10年物(12月限) 140.79 (‐0.76) <FGBLZ2><0#FGBL:>
独連邦債30年物(12月限) 130.58 (‐1.32) <FGBXZ2><0#FGBX:>
<p />現物利回り
独連邦債2年物 0.082 (0.054) <DE2YT=TWEB><0#DE2YT=TWEB>
独連邦債5年物 0.564 (0.522) <DE5YT=TWEB><0#DE5YT=TWEB>
独連邦債10年物 1.540 (1.479) <DE10YT=TWEB><0#DE10YT=TWEB>
独連邦債30年物 2.390 (2.330) <DE30YT=TWEB><0#DE30YT=TWEB>
<為替> ユーロが対ドルで1週間ぶり、対円、ポンドで4週間ぶり高値に上昇した。
市場関係者によると、スペインに対する予防的信用枠の設定にドイツが態度を軟化させ ているとの報道が支援している。
ユーロはスペインの早期支援要請観測や独ZEW(欧州経済センター)景気期待指数改 善を好感し買われていたが、報道を受けて一段高となっている。
ドル/円は一時、9月19日以来の高値となる78.94円に上昇した。
日銀に よる追加緩和観測などが追い風になっている。
<株式> ロンドン株式市場は続伸して終了した。
ドイツがスペイン支援に対する態度を軟化させるとの報道が追い風となった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>終値は64.93ポイント(1.12%)高の 5870.54。
主要株価指数は、ドイツの欧州経済センター(ZEW)がこの日発表した10月の独景気期待指数が改善したや、米企業決算が好調だったことなどを受け上昇。
その後ブルームバーグ通信がドイツの有力議員2人がスペインが欧州救済基金の予防的信用枠から支援を受ける可能性を排除しないと発言したと報じたことを受け、上げ足を速めた。
ただ、独議員のうち1人は同報道について、自身の発言が「拡大解釈」されたと述べている。
この日は銀行株<.FTNMX1770>が上昇を主導。
ロイズ・バンキング・グループ<LLOY.L>は6.1%高で終了した。
欧州株式市場は続伸した。
金融株が上昇して相場を押し上げたほか、スペインが財政支援要請に近づいたとの観測も根強く、追い風となった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は14.78ポイント(1.35%)高の1113.14。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は62.78ポイント(2.53%)高の2547.90。
銀行株<.SX7P>が2.9%高と上げが目立った。
米ゴールドマン・サックス<GS.N>の第3・四半期決算が予想を上回ったことから、金融株が上昇した。
財政支援要請に近づいたとの観測から、スペインの主要株価指数IBEX<.IBEX>は3.4%上昇した。
ドイツはスペインの予防的信用枠申請にオープンかもしれないとするブルームバーグの報道も、相場を押し上げた。
<ユーロ圏債券> 予想を上回る経済指標やスペインが支援要請に近づいているとの観測を背景にリスク選好が高まり、安全資産の独連邦債が売られた。
独連邦債先物は78ティック安の140.84。
10年物独連邦債利回りは7ベーシスポイント(bp)上昇の1.54%。
ドイツの欧州経済センター(ZEW)が発表した10月の独景気期待指数はマイナス11.5と前月のマイナス18.2から改善し、市場予想(マイナス15.0)を上回った。
市場筋によると、ドイツはスペインが欧州安定メカニズム(ESM)の予防的信用枠から支援を受ける可能性を排除しないとの独有力議員の発言を伝えた報道が、独連邦債の売りを加速させた。
この議員は報道について「拡大解釈されている」との見方を示した。
スペイン10年債利回りは5.81%でほぼ変わらず。
アナリストは、同国による支援要請の時期をめぐる不透明感が解消されるまで小幅レンジでの推移が続くとみている。
ギリシャ10年債利回りは前日につけた2011年8月以来の低水準近辺でこの日も推移。
ドイツのメルケル首相やショイブレ財務相による最近の発言がギリシャに対する態度軟化を示唆していることが背景にある。
リスク選好の高まりを受け、ベルギーやフランスの国債も売られた。
ただ、利回りは依然として過去最低水準近辺にとどまった。
ベルギー10年債利回りは4.4bp上昇の2.38%。
仏10年債利回りは5.5bp上昇の2.09%。
ベルギーやフランスはユーロ圏国債の中で最も安全な国と最もリスクの高い国の中間に当たる「半中核」と位置付けられており、リスク選好の急激な変化の影響を比較的受けにくい。
[東京 17日 ロイター]
続伸〔ロンドン株式〕(16日)
【ロンドン時事】16日のロンドン株式市場の株価は、スペインの追加支援要請観測を背景に続伸、FT100種平均株価指数は前日終値比64.93ポイント高の5870.54で引けた。
朝方ドイツの欧州経済調査研究所(ZEW)が発表した景気期待指数が2カ月連続の上昇を記録。
また本格化した米国企業の7~9月期決算で、市場予測を上回る好業績の発表が相次いでいることも好感し、当市場も序盤から買われた。
またスペイン情勢をめぐり、同国政府が欧州中央銀行(ECB)の国債購入に向けた支援を近く要請するとの観測も拡大。
銀行株が上げ幅を広げ、全体を押し上げた。
ETXキャピタルの株式市場アナリスト、イシャク・シディキ氏は、「週末の欧州連合(EU)首脳会議でスペインによる支援要請の詳細が示されるだろう」とし、強気な見方を示した。
個別銘柄では、銀行大手のバークレイズが9.25ペンス高の246.10ペンスと急伸。
石油大手のBPも5.80ペンス高の435.35ペンスと買われた。
半面、スーパーのテスコは2.10ペンス安の307.90ペンスと下落した。
NY株、大幅続伸〔米株式〕(16日午前)
【ニューヨーク時事】16日午前の米株式市場は、主要企業の好決算などをはやし、大幅続伸して始まった。
午前10時25分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比100.21ドル高の1万3524.44ドル、ハイテク株中心のナスダック総合指数が15.69ポイント高の3079.87。
今年7~9月期の決算発表シーズンが本格化する中、この日はゴールドマン・サックスのほか、コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などが市場予測を上回る業績を報告。
海外では、スペインが欧州中央銀行(ECB)に対する支援要請に向けた行程を策定中と報じられたことも追い風となり、リスク投資意欲が回復している。
一方、米指標面では、早朝発表された9月の消費者物価指数(CPI)が前月比0.6%上昇。
ガソリンの値上がりを背景に前月に続いて大幅な伸びを記録したが、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.1%の上昇にとどまり、相場への影響は限られた。
ただ、同月の鉱工業生産指数は0.4%上昇し、前月からプラス転換。
また、10月の住宅建設業者信頼感指数も2006年以来の最高に達した。
個別銘柄を見ると、パンディット最高経営責任者(CEO)の即日退任を発表したシティグループが上伸。
低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン絡みで巨額の損失を計上後、経営が安定したとして、欧州・中東・アフリカ部門トップを後継に起用する人事を決めた。
黒字決算への転換と四半期配当金の引き上げを発表したゴールドマンもしっかり。
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