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2013年3月1日金曜日

日経ニュース・夕版(3/1)

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証券ディーラー「プロの視点」(3/1)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■今週は為替相場を中心とする外部要因の変化に揺れていた株式相場ですが、本日では米国市場での終盤急落で安く始まったものの、金融緩和期待を背景に金融関連や不動産を中心に買い直される格好。
若干様相は変わってきていますが、一方の売買代金上位では地合いを問わずに狙えるディーリング対象の活躍は継続しています。

日経平均株価は続伸。
前述の通りに安く始まったものの、日中で切り返してきました。
メガバンクや大型不動産など時価総額上位の活躍でTOPIXは昨年来高値を更新してきたものの、自動車や日経平均株価構成比率上位の不振から、日経平均株価は25日高値を上抜けを果たしていません。

ただ、前営業日配信版でも「日経平均株価の反応としては節目意識の高さが見て取れます」とも記していましたが、朝方で5日移動平均線(11496.20円)や節目11500円に乗り直すと、プラス圏浮上から後場では節目11600円攻防が見られました。
高値更新目前で足踏みした格好ですが、基調としては上値志向の強い状況ではないでしょうか。

さて、前営業日配信版では「地合い好転も値動きの良い仕手系・低位・バイオの活躍目立つ!」と題していました。

当欄では外部要因の変化に揺れていた相場環境のなか、一貫して地合いに左右されにくく、需給妙味に優れる「仕手系・低位・バイオ関連」を中心に取り組むスタンスを紹介していたと思います。

株価指数が日中で切り返す動きとなり、基本線では中核銘柄の値動きを捉える戦略がポイントとなるところですが、前述通りに金融緩和期待を背景に金融関連や不動産を選好する流れに。
自動車や日経平均株価構成比率上位は振るわず、中核銘柄でも狙いを絞り難かったのではないでしょうか。

一方、当欄で挙げていた「仕手系・低位・バイオ関連」では、事前報道通りに人工多能性幹細胞(iPS細胞)の臨床研究開始が一般ニュースでも大きく報じられたこともあり、今週27日前引け後配信の電話会員情報で買い推奨していたテラ<2191>、同じく27日のインターネット会員A情報で買い推奨していたジーンテクノサイエンス<4584>が目標株価達成を果たすなど、本日もバイオ関連のテーマ人気が確認されました。

また、26日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付き市況分析レポート「仕手系・低位・バイオ ハイリターン投資で【資産倍増】を目指せ!」の提供銘柄・エリアリンク<8914>が低位妙味の強い不動産業の一角としてディーリング資金を集めて目標株価を達成。
レポート銘柄は配信から実質3営業日で3銘柄目の目標株価達成となるなど、これら値動きの大きい「仕手系・低位・バイオ」を手掛けて利益を上げられた方も多かったのではないでしょうか。

来週も週明け4日に日銀新総裁人事で黒田氏に対する衆院初診聴取が行われる見通し。
週半ばも日銀金融政策決定会合にECB理事会の金融政策イベント、そして金曜日にはメジャーSQに米雇用統計と重要イベントが控えるだけに、まだまだ外部要因は落ち着きを欠く格好か。
このまま地合いに左右されにくく、需給妙味に優れる銘柄群を手掛けるスタンスが軸となりそうです。

もちろん、相場のアップサイドリスクに備える意識も持ち合わせておきたいところ。
日経平均株価の高値攻防や各イベントを確認していきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は反落。
強弱揃った経済指標から売買が交錯し、取引終了前に歳出削減代替案の採決動議を上院が否決したことが伝わり、見切り売りが出ています。

米商務省が発表した第4四半期の実質GDP改定値は前期比0.1%増となり、速報値の0.1%減から上方修正されたものの、市場予想の0.5%増を下回る結果に。
一方で、先週の新規失業保険申請件数は前の週に比べ2万2000件減の34万4000件となり、市場予想の36万件を下回るなど、良好な雇用環境が確認されたものの、まちまちの内容の経済指標から売買は交錯しました。

取引終了前に米民主・共和党がそれぞれ提出した歳出削減代替案の採決動議を上院が否決したことが伝わり、見切り売りが優勢となったまま取引終了を迎えています。

ダウ平均株価は、前営業日比20.88ドル安の14,054.49ドル。
ナスダック総合指数は2.07ポイント安の3,160.19ポイントで取引を終えました。

為替相場では、米国での歳出削減代替案採決動議に絡んでドルが買われる格好。
株安もドル売りにつながらず、東京時間帯早朝では、1ドル92円台半ば、1ユーロ121円台前半の水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場の下落を嫌気した売りや前営業日上昇からの利益確定売りが先行。
日経平均株価は11464円の反落スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が朝安後に11500円に乗り直すなど、ここ連日で見られている節目意識の高さも継続。
押し目買いを集めたほか、日銀新総裁人事で黒田氏が4日にも衆院初診聴取が行われる見通しとなり、金融緩和期待の高まりとともに買い気を強め、前引け前にはプラス圏に浮上しました。

後場では日経平均株価が上げ幅を拡大、TOPIXは昨年来高値を更新するなど、金融緩和期待とともに金融関連や不動産の物色が目立つ格好。
好地合いのなか売買代金上位でもディーリング対象が高水準の商いとなっており、短期資金循環も確認されています。

日経平均株価終値は、47.02円高の11,606.38円。
東証1部の売買代金は概算で1兆8284億円。
東証1部の売買高は概算で29億1217万株。
値上がり銘柄は990(58%)に対し値下がりは584(34%)、変わらずは126(7%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■金融緩和期待による指数続伸を受けて三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクが強く、証券の野村ホールディングス<8604>、関係性の深い三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産も賑わっており、株価指数を押し上げています。

国際優良株では自社ビル売却のソニー<6758>が活躍するもトヨタ<7203>、東芝<6502>らの反応は鈍く、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>ら日経平均株価構成比率上位も振るわず、日経平均株価に比してTOPIXの上昇が目立ちました。

売買代金上位では、需給妙味の強いガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が人気化。
バイオ関連のテーマ性でナノキャリア<4571>などの短期売買も見られましたが、東京建物<8804>、野村不動産<3231>の不動産、低位金融のアイフル<8515>、オリコ<8585>らのディーリング資金循環が見られています。

セクターでは、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。
関係性の深い三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>の倉庫運輸も続きました。

金融関連の野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券、オリックス<8591>のその他金融業も好調。
王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3893>の紙パルプ、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>の陸運など、内需系で土地保有企業の活躍も見られています。

一方、JXホールディングス<5020>、出光興産<5019>の石油製品、ブリヂストン<5108>、住友ゴム工業<5110>のゴム製品、国際石油開発帝石<1605>の鉱業など、素材系業種が売られました。

個別では、原発再稼働期待の東京電力<9501>、自社株買いの東京ガス<9531>、格上げのテレビ朝日<9409>。
目標株価引き上げのTBSホールディングス<9401>、スルガ銀行<8358>、好業績観測のテイクアンドギヴ・ニーズ<4331>などが材料物色を集めています。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したナノキャリア<4571>が反発し、バイオ関連ではタカラバイオ<4974>、メディネット<2370>、カイオム・バイオサイエンス<4583>、メドレックス<4586>、ジーエヌアイグループ<2160>、そーせい<4565>、免疫生物研究所<4570>、テラ<2191>、ジーンテクノサイエンス<4584>、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>、セルシード<7776>らが一斉高となりました。

また、軽量級のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>もストップ高となり、日本ファルコム<3723>、クルーズ<2138>のゲーム関連、不動産のエリアリンク<8914>、レーサム<8890>、サムティ<3244>などもディーリング資金循環が確認されています。

みんなの外為 !今日の重要経済指標(3/1)

   
予想(コンセンサス) :4.2%
   
ユーザー予想    :
上昇 70% 下落 30%
   
関連指標の動向   :
上昇60% 下落27%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:2.0pips
上昇時平均幅:2.0pips
下落時平均幅:-1.0pips
下落時安値幅:-5.0pips
   
予想(コンセンサス) :-0.2%
   
ユーザー予想    :
上昇 80% 下落 20%
   
関連指標の動向   :
上昇48% 下落35%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:8.0pips
上昇時平均幅:7.0pips
下落時平均幅:-2.0pips
下落時安値幅:-5.0pips
   
予想(コンセンサス) :-0.5%
   
ユーザー予想    :
上昇 67% 下落 33%
   
関連指標の動向   :
上昇48% 下落35%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:8.0pips
上昇時平均幅:7.0pips
下落時平均幅:-2.0pips
下落時安値幅:-5.0pips
   
予想(コンセンサス) :+0.2%/-0.2%
   
ユーザー予想    :
上昇 90% 下落 10%
   
関連指標の動向   :
上昇29% 下落47%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:4.0pips
上昇時平均幅:3.0pips
下落時平均幅:-4.0pips
下落時安値幅:-5.0pips
   
予想(コンセンサス) :47.8
   
ユーザー予想    :
上昇 67% 下落 33%
   
関連指標の動向   :
上昇50% 下落35%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:3.0pips
上昇時平均幅:1.0pips
下落時平均幅:-5.0pips
下落時安値幅:-6.0pips
   
予想(コンセンサス) :51.0
   
ユーザー予想    :
上昇 67% 下落 33%
   
関連指標の動向   :
上昇50% 下落35%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:6.0pips
上昇時平均幅:3.0pips
下落時平均幅:-2.0pips
下落時安値幅:-5.0pips
   
予想(コンセンサス) :11.8%
   
ユーザー予想    :
上昇 53% 下落 47%
   
関連指標の動向   :
上昇60% 下落27%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:2.0pips
上昇時平均幅:2.0pips
下落時平均幅:-4.0pips
下落時安値幅:-5.0pips
   
予想(コンセンサス) :+1.9%
   
ユーザー予想    :
上昇 100% 下落 0%
   
関連指標の動向   :
上昇33% 下落29%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:5.0pips
上昇時平均幅:4.0pips
下落時平均幅:-3.0pips
下落時安値幅:-4.0pips
   
予想(コンセンサス) :+0.6%
   
ユーザー予想    :
上昇 0% 下落 100%
   
関連指標の動向   :
上昇40% 下落38%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:5.0pips
上昇時平均幅:3.0pips
下落時平均幅:-9.0pips
下落時安値幅:-13.0pips
   
予想(コンセンサス) :-2.4%
   
ユーザー予想    :
上昇 72% 下落 28%
   
関連指標の動向   :
上昇50% 下落33%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:5.0pips
上昇時平均幅:2.0pips
下落時平均幅:-4.0pips
下落時安値幅:-7.0pips
   
予想(コンセンサス) :+0.2%
   
ユーザー予想    :
上昇 25% 下落 75%
   
関連指標の動向   :
上昇50% 下落33%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:5.0pips
上昇時平均幅:2.0pips
下落時平均幅:-4.0pips
下落時安値幅:-7.0pips
   
予想(コンセンサス) :+0.2%/+1.3%
   ユーザー予想    :予想なし   
関連指標の動向   :
上昇31% 下落19%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:5.0pips
上昇時平均幅:2.0pips
下落時平均幅:-4.0pips
下落時安値幅:-7.0pips
   
予想(コンセンサス) :76.3
   
ユーザー予想    :
上昇 78% 下落 22%
   
関連指標の動向   :
上昇49% 下落32%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:11.0pips
上昇時平均幅:8.0pips
下落時平均幅:-3.0pips
下落時安値幅:-6.0pips
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日経電子版 マネー(3/1)

【編集部から】
 イタリア総選挙を受けて、日本株相場も短期の調整を余儀なくされました。イタリ
ア情勢に詳しい投資銀行マンの友人と飲む機会があり、興味深い話を聞きました。い
わく、「ベルルスコーニ氏は選挙で天才的な才覚を発揮する。イタリア人の国民性を
よく理解し、有権者が何を欲しているのか、そのものズバリを公約で恥じることなく
打ち出し、所有する大手メディアを駆使して有利な流れを演出する。ドイツ人が好む
ようなマジメなライバル候補は歯が立たない」とのことでした。また、「元コメディ
アンが票を集めたのも、イタリアらしい」と指摘していました。
 問題はイタリアの政局混迷を、日本から「対岸の漫才」、と笑ってみていることが
できないことです。投資マネーが瞬時に世界を駆け巡る時代となり、イタリアの小火
(ぼや)は、すぐ日本にも延焼します。昨年秋までなら、日本も大火事は免れなかっ
たでしょう。しかし、今は違います。アベノミクスのもと、金融緩和や財政出動など
で、日本経済は強くなりつつあります。アベノミクスは海外発の惨事に対する防波堤
の役割も期待できそうです。
 28日の東京市場では、円相場が92円台前半と、一時期より円高の水準にとどまった
にもかかわらず、日経平均株価は300円を超える大幅高となりました。円安だけが材
料ではありません。アベノミクスの成果はこれからです。
(マネー編集長 鈴木亮)
【月刊日経マネー 特集セレクト】
◆家族の税金Q&A 控除はどこまで使えるか
http://mx.nikkei.com/?4_76144_4520_1
【株式投資入門】
◆「株高は好機」「長期投資を」 株式投信に潜むワナ
http://mx.nikkei.com/?4_76144_4520_2
【豊島逸夫の金のつぶやき】
◆エジプトのカントリーリスク
http://mx.nikkei.com/?4_76144_4520_3
【マネーブログ カリスマの直言】
◆さらばバブルの円・国債 日本マネーの生きる道 フジマキ・ジャパン社長 藤巻健史氏
http://mx.nikkei.com/?4_76144_4520_4
【保険会社が言わないホントの保険の話】
◆保険料が戻ってくる保険、こんなにある「損な条件」
http://mx.nikkei.com/?4_76144_4520_7
【老後を支える じぶん年金のつくりかた】
◆熟年離婚の年金分割、「夫の半分もらえる」のウソ
http://mx.nikkei.com/?4_76144_4520_8
【司法書士が見た 相続トラブル百科】
◆相続税対策は得か 安易な生前贈与には落とし穴も
http://mx.nikkei.com/?4_76144_4520_9
【NIKKEI QUICK投信実力ランキング】
◆日本株部門の特色 アクティブファンドも上位に
http://mx.nikkei.com/?4_76144_4520_10

日経ニュース・昼版(3/1)

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欧州市場サマリー(28日)

1545GMT 27日終盤
ユーロ/ドル<EUR=> 1.3082/1.3083 1.3138
ドル/円<JPY=> 92.31/92.3 92.23
ユーロ/円<EURJPY=> 120.77/120.74 121.15
<p />28日終値 前営業日終値
株 FT100 6360.81(+34.93) 6325.88
クセトラDAX 7741.70(+65.87) 7675.83
<p />金 現物午後値決め 1588.50 1604.25
<p />先物
3カ月物ユーロ(3月限) 99.80 (+0.01) <FEIH3>
独連邦債2年物(3月限) 110.74 (+0.04) <FGBSH3><0#FGBS:>
独連邦債5年物(3月限) 127.57 (+0.03) <FGBMH3><0#FGBM:>
独連邦債10年物(3月限) 144.91 (‐0.18) <FGBLH3><0#FGBL:>
独連邦債30年物(3月限) 133.70 (‐0.36) <FGBXH3><0#FGBX:>
<p />現物利回り
独連邦債2年物 0.047 (0.071) <DE2YT=TWEB><0#DE2YT=TWEB>
独連邦債5年物 0.438 (0.455) <DE5YT=TWEB><0#DE5YT=TWEB>
独連邦債10年物 1.459 (1.453) <DE10YT=TWEB><0#DE10YT=TWEB>
独連邦債30年物 2.317 (2.314) <DE30YT=TWEB><0#DE30YT=TWEB>
<為替> ドルが円とユーロに対し上昇。
総選挙後のイタリア政局混乱をめぐる懸念や米国で翌日に迫った歳出の強制削減の発動を控え、リスク回避の動きが出ている。

円はユーロに対して上昇。
対ドルでも、ほぼゼロ成長となった第4・四半期の国内総生産(GDP)改定値の発表後、一時値を上げる場面があった。

<株式> ロンドン株式市場は続伸、月間では9カ月連続の上昇となった。
欧米中銀が景気を支える金融政策を続ける姿勢を示したことが追い風だ。

FT100種総合株価指数<.FTSE>は34.93ポイント(0.55%)高の6360.81。
月間では1.3%高、月次の上昇期間は1997年以降で最長。

米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が議会で資産買い入れプログラムを擁護、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁も同様の「ハト派的」発言をした。

IGインデックスの市場アナリスト、クリス・ビューチャンプ氏は「米国の一部指標は良好で、ハト派が依然、FRBを明らかに統御している」と話す。

前週の米新規失業保険申請件数は予想以上に減少、雇用市場の回復基調を示した。
第4・四半期の米国内総生産(GDP)改定値はプラスとなった。

英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の親会社IAG<ICAG.L>は7.9%上昇して相場を押し上げた。
2012年の営業損失が予想ほど膨らまなかったことを好感した。

欧州株式市場は続伸。
欧米中銀が前日までに金融緩和継続をあらためて表明したことや企業が強気の業績見通しを示したことなどを手掛かりに、イタリア総選挙後の安値からさらに値を戻した。

米連邦準備理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)は今週、市場に流動性を供給する措置の継続を表明し、株価を押し上げている。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は10.89ポイント(0.94%)高の1171.47。
イタリア総選挙の結果を受けた26日の下落分をほぼ取り戻した。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は21.66ポイント(0.83%)高の2633.55。
月間では、イタリア選挙への警戒感から同国株<.FTMIB>やスペイン株<.IBEX>が売り込まれたことなどが重しとなり、2.6%下落した。

この日は英ブリティシュ・エアウェイズの親会社IAG<ICAG.L>が7.9%、エアバスの親会社EADS<EAD.PA>が5.5%、それぞれ上昇。
楽観的な業績見通しなどが追い風となった。

一方、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)<RBS.L>は6.6%安。
規制強化に対応するため引当金を増やしたと明らかにしたことなどを嫌気した。

石油サービスのペトロファク<PFC.L>も前日に続いて売られ、2.9%安となった。

<ユーロ圏債券> イタリア国債価格が上昇。
同国の政局混迷について状況を精査する動きが広がり、再選挙の観測が後退する一方、欧州中央銀行(ECB)の債券買い入れが安全網になるとの期待が浮上した。

それでも、政党党首の間で連立を否定する発言が相次ぎ、再選挙回避の選択肢が狭まる中、スペインやポルトガルなど他の周辺国債に対してはアンダーパフォームした。

イタリア10年債利回りは8ベーシスポイント(bp)低下の4.74%。

困難に陥った国の債券を買い入れるとしているECBの計画に対する期待が周辺国債への売りに歯止めをかけた。
ただ、買い入れ実施の条件となる改革派政権が不在のイタリアに対し、ECBが計画を発動できるか懐疑的な見方もある。

スペイン10年債利回りは17bp低下の5.10%。
イタリア国債に対する利回り格差は36bpと、昨年5月以来のタイトな水準に縮小した。

アナリストの間では、スペインが歳出と借り入れの抑制で一定の成果を上げているとの見方が出ている。

スペインのモントロ財務相がこの日明らかにした2012年の財政赤字は対国内総生産(GDP)比6.74%と、欧州連合(EU)と合意した目標の6.3%を上回ったものの、市場が許容可能と受け止める範囲にとどまった。

ドイツ連邦債先物は10ティック安の144.99で清算。
独連邦10年債利回りは1.46%と、前日の1.42%から小幅上昇した。

[東京 1日 ロイター]

続伸〔ロンドン株式〕(28日)

【ロンドン時事】28日のロンドン株式市場の株価は、週初のイタリア総選挙に端を発したリスク回避が引き続き後退する中を続伸し、FT100種平均株価指数は前日終値比34.93ポイント(0.55%)高の6360.81で引けた。
英ハーグリーブズ・ランスダウンのアナリスト、デービッド・ジョーンズ氏は、「地合いは依然として強い。
今後数日に関しては強気だ」と語った。
個別銘柄では、石油大手BPは1.25ペンス安の445.70ペンス。
製薬大手グラクソスミスクラインは2.00ペンス高の1456.00ペンス。
金融大手バークレイズは5.20ペンス高の307.00ペンス。


円、92円台前半〔ロンドン外為〕(28日)

【ロンドン時事】28日のロンドン外国為替市場の円相場は、株高が進行しリスク回避姿勢が後退する中、1ドル=92円台前半を推移した。
午後4時現在では92円25~35銭と、前日午後4時(91円55~65銭)比70銭の円安・ドル高。
週初はイタリア総選挙結果を受けたリスク回避で急激な円高が進んだ外為市場だが、とりあえずは落ち着きを取り戻し、様子見モードとなっている。
また、92円70~80銭の水準がテクニカルの節目とされ、ここを抜けるには材料不足。
ある邦銀筋は「日銀人事に関する材料は出尽くし、具体的な政策に焦点は移りつつある」とした上で、イタリア政局や米金利動向が今後の手がかり材料となりそうだと語った。
別の市場関係者は、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が金融緩和の継続を確認したことで、株高・債券高など「緩和相場の様相を帯びている」との見方を示した。
ユーロは方向感に乏しい中、弱含み。
対円では1ユーロ=120円60~70銭(前日午後4時は120円05~15銭)、対ドルでは1.3070~3080ドル(1.3105~3115ドル)。
イタリア政局長期化への懸念のほか、ユーロ圏の債務問題が改めて意識される中、ユーロは「頭が重い展開」(前出の邦銀筋)。
ECBの利下げ観測も再び浮上し始めているという。
他の欧州通貨では、英ポンドが1ポンド=1.5175~5185ドル(1.5130~5140ドル)、スイス・フランが1ドル=0.9325~9335フラン(0.9295~9305フラン)となった。

ダウ続伸、連日の5年4カ月ぶり高値更新〔米株式〕(28日午前)

【ニューヨーク時事】28日午前の米株式市場は、米地区景況感の改善などをきっかけに続伸し、優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時1万4104.99ドルまで上昇した。
これは取引途中の高値としては、2007年10月以来約5年4カ月ぶりの水準。
午前10時現在、ダウは前日終値比15.52ドル高の1万4090.89ドルで推移。
ハイテク株中心のナスダック総合指数も11.78ポイント高の3174.04と堅調を維持している。
早朝発表された米景気指標は強弱まちまち。
新規失業保険申請件数は前週比2万2000件減の34万4000件と市場予想に比べて少なかったが、12年第4四半期(10~12月)の実質GDP(国内総生産)改定値は前期比0.1%増と伸びは前期の3.1%から大きく減速、寄り付きは売りが先行した。
しかし、2月のシカゴ地域景況指数(PMI)の上昇をきっかけにあと買いが優勢となり、ダウは前日付けた日中の高値をわずかながら突破した。
個別銘柄を見ると、米小売り持ち株会社シアーズ・ホールディングズが上伸。
12年11月~13年1月期決算の売上高が市場予想を上回った。
半面、純損失が拡大したJCペニーは大幅安。
このほか、クーポン共同購入サイト運営のグルーポンが急落している。

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