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2013年4月5日金曜日

日経ニュース・夕版(4/5)

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証券ディーラー「プロの視点」(4/5)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■前営業日の金融政策結果確認以降のリスク選好ムードから、海外時間帯でもさらに円安が進展したことで、連日で買い優勢の展開となった株式相場ですが、株価指数ほか多くの銘柄が朝高から伸び悩む動きに。
残る今晩の重要指標発表を意識した手仕舞い売り圧力も影響を及ばしたのではないでしょうか。

日経平均株価は大幅続伸。
立ち上がりすぐに大台13,000円に乗せ、一時は13200円まで上値を伸ばしましたが、後場では利益確定売りも出ており、大台キープは果たせませんでした。
ローソク足では上ヒゲ陰線となっています。

さて、前営業日配信版では「金融政策イベントを消化 まだイベント警戒は続く」と題していました。

投資戦略でも夜間市場のある先物取引と翌日にポジションを持ち越さないデイトレードを活用するスタンスを紹介。
昨晩にもECB理事会や要人発言が予定されていましたが、基本線では日銀の金融政策にも肯定的な見解が確認されたことで、緩和効果に沿って円安基調が継続し、夜間先物取引でも現物市場を先回りする格好で上昇が確認されています。

また、現物市場でも金融緩和効果の期待されるセクター、銘柄には引き続き買いが優勢に。
東証1部市場は過去最高の出来高を記録しましたが、ディーリング資金の集めやすい銘柄の短期売買が膨らんだ格好でしょう。

さて、本日も先物とデイレードに適した相場環境が続きましたが、前述したように、後場の伸び悩みには、今晩発表の重要指標・米雇用統計を警戒した利益確定売りも出ているのではないでしょうか。

直近では、軟調な経済指標に沿った相場調整が見られたほか、ADP雇用統計、そして新規失業保険申請件数など米国の雇用指標は振るわなかったこともあり、まだまだイベント警戒の流れが続いている状況でしょう。
21時半発表の米雇用統計を受けての為替相場、先物市場の反応を確認しておきたいところです。

ただ、これらイベント確認後の来週以降は「新しい投資テーマの到来が意識される局面」との見方を示していました。
来週のイベントも金曜日のSQ算出ほか、米国での決算シーズン入りが目立つ程度。
基本線では今晩発表の米雇用統計結果を反映したあと、金融緩和効果を見定めながら、投資テーマを探っていく局面となるのではないでしょうか。

そこで、今週では安倍首相が主導する経済政策「アベノミクス」の「1つめの矢」となる大規模な金融緩和政策が伝わったことで、次なる経済政策の進展に期待が高まるところ。
先月に表明した「環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加」などは民間投資を喚起する成長戦略として有力なテーマとなりそうで、なかでも国際競争力のある企業は狙い目となるのではないでしょうか。

前営業日に目標株価達成を紹介したシスメックス<6869>、水曜日の前引け後配信の電話会員情報で買い推奨し、本日目標株価達成を果たした大塚ホールディングス<4578>は全体相場が伸び悩んだ本日後場も締まった動きに。
すでに国際競争力を備え、海外での活躍が目立つ銘柄にはマークが必要でしょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は反発。
雇用指標軟化が重しとなったものの、日銀、欧州中銀の積極的な金融緩和政策を好感した買いが入っています。

前営業日に経済指標の予想下ブレを嫌気した売りに押されていたなか、この日発表された先週の新規失業保険申請件数は、前の週に比べ2万8000件増の38万5000件となり、35万3000件への減少を見込んでいた市場予想よりも悪い内容に。
翌営業日発表の米雇用統計に対する警戒感が重しとなりました。

ただ、アジア時間帯で明らかとなった日銀による「質的・量的金融緩和」政策や欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁も「当面は緩和政策を継続し、景気が悪化した場合には利下げも辞さない」との姿勢を明らかにしたことで、リスク選好ムードが広がっています。

ダウ平均株価は、前営業日比55.76ドル高の14,606.11ドル。
ナスダック総合指数は6.38ポイント高の3,224.98ポイントで取引を終えました。

為替相場では、前営業日東京時間帯での追加金融緩和発動からの円安基調が継続。
東京時間帯早朝では、1ドル96円台半ば、1ユーロ124円台半ばの円安水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場反発、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は12880円の大幅続伸スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が大台13000円に乗せたあとも節目13100円、13200円と上げ幅を拡大するなど、買い優勢の流れに。
ただ、円安一服とともに上げ幅を縮め、大台13000円で水準を探る動きとなりました。

指数の13000円大台意識は高く、後場でも高値もみあいが見られたものの、昼休みを挟んで若干の円買いが入っており、利益確定売りを誘う格好。
大台13000円割れ、今晩の重要指標・米雇用統計の発表を控えて、大引けにかけて手仕舞いも出ています。

日経平均株価終値は、199.10円高の12,833.64円。
東証1部の売買代金は概算で4兆8633億円。
東証1部の売買高は概算で64億4912万株。
値上がり銘柄は1288(75%)に対し値下がりは370(21%)、変わらずは54(3%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■追加金融緩和に対する評価が継続しており、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らメガバンクが連日の上昇。
証券業の野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>も好調に推移しています。

金融関連物色やデフレ脱却期待の高まり、REIT資産買い入れ増額も継続視されており、三菱地所<8802>、三井不動産<8801>の大手不動産が一時ストップ高。
住友不動産<8830>、東京建物<8804>、住友不動産<8830>、東急不動産<8815>、陸運のJR東日本<9020>、不動産ファンド関連のケネディクス<4321>なども買いが優勢でした。

その他金融のオリックス<8591>なども強く、低位金融のアイフル<8515>、オリコ<8585>なども買いが入りましたが、先回りして上昇していた面やディーリング資金集中の影響から、買い一巡後は利益確定売りに押される格好。
第一生命<8570>など国債利回り低下の運用難警戒から、売りに押される金融セクターも確認されています。

ただ、指数の大台回復、海外時間帯でも円安基調が続いたことから、トヨタ<7203>、日産自動車<7201>、ソニー<6758>、キヤノン<7751>の国際優良株もしっかり。
値動きの良いマツダ<7261>も売買代金上位に進出しました。

セクターでは、三菱地所<8802>、三井不動産<8801>の不動産が連日で業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。
その他金融のオリックス<8591>、銀行業の三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らが続いています。

JR東日本<9020>、阪急阪神ホールディングス<9042>など陸運業、野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券業、三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>の倉庫運輸など、金融緩和効果の期待される業種が値上がり上位に並びました。

一方、日本製紙<3863>、王子ホールディングス<3861>の紙パルプ、日本航空<9201>、全日本空輸<9202>の空運、三菱マテリアル<5711>、住友鉱山<5713>の非鉄などが値下がり上位となっています。

個別では、決算銘柄のセブン&アイ<3382>、好業績観測の日立建機<6305>、増額のレナウン<3606>、有沢製作所<5208>などが買い材料視されましたが、金融関連物色の盛り上がりもあり、あまり目立っていません。

新興市場では、中核では楽天<4755>、ジェイアイエヌ<3046>が買われた一方で、いちごグループ<2337>、レーサム<8890>、コスモスイニシア<8844>ら不動産関連、バイオ関連のアンジェスMG<4563>、ナノキャリア<4571>、オンコセラピー・サイエンス<4564>らが物色を集めました。

日経ニュース・昼版(4/5)

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<日経平均>4年7カ月ぶり1万3千円台回復 円安も進む

5日午前の東京株式市場の日経平均株価は、日銀の新たな金融緩和策を好感し、一時、08年8月29日以来、約4年7カ月ぶりに1万3000円台を回復した。
外国為替市場の円相場も、一時1ドル=97円台と約3年8カ月ぶりの円安・ドル高水準に下落。
長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは一時、0.315%まで低下(債券価格は上昇)し、2日連続で取引時間中の過去最低水準(前日は0.425%)を更新した。

この日の東京株式市場は、朝からほぼ全面高の展開となった。
日経平均株価は一時、前日より591円08銭高い1万3225円62銭をつけた。
金融緩和の恩恵を受けるとみられる不動産やノンバンク、銀行などの銘柄への買い注文が相場をけん引。
円安の進行で、自動車や電機など輸出関連の銘柄も上昇した。

日銀は4日、黒田東彦(はるひこ)総裁の就任後初めての金融政策決定会合で、国債の大量購入を軸とする「量的・質的金融緩和」の導入を発表。
金融市場に「予想以上の大胆な緩和」との驚きが広がり、株高、円安、債券高(金利低下)の流れを加速させた。
緩和内容を見極めるため、投資を控えていた外国人投資家が「大量に株を買っている」(大手証券)との声も聞かれた。
安倍晋三首相は5日の衆院予算委員会で、日銀の新たな緩和策について「次元の違う大胆な金融緩和で、市場に対して明確なメッセージを出していただいた。
期待通りの対応だ」と評価した。

前日のニューヨーク株式市場で、ダウ工業株30種平均が上昇したことも追い風になった。
日銀の緩和策を受け、各国の金融政策による景気刺激効果や、市場への資金流入による株価押し上げへの期待感が米国でも高まっている。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン副議長は4日の講演で、日銀の緩和策について「完全に適切であり理解できる」と支持を表明。
「世界経済を押し上げ、米国の利益にもなる」と述べた。
【山口知、ワシントン平地修】

日経ニュース・朝版(4/5)

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日経電子版 マネー(4/5)

【編集部から】
 国際通貨投機筋の常とう手段は「うわさで買って、ニュースで売る」。3日の「金
のつぶやき」のなかで豊島さんが書いておられました。言われてみれば株なども同じ
で、買いの材料に気が付く人がだんだん増えるにつれて株価は上がり、みんなが気付
いたところで相場は終わり。真偽のほどはわかりませんが、衛星写真で小麦の作柄を
チェックして、買ったり売ったりするヘッジファンドがあるという話も聞いたことが
あります。
 多くの市場のプロも驚いた、日銀の今回のような金融政策決定会合に向けてそうい
う仕込みをして、うまく手じまうのはかなり高度な話になりますが、株式市場の身近
な銘柄だったら同じようなことができるのではないかと、ファーストリテイリングの
株価をみていて思いました。
 2日に国内ユニクロの3月の既存店売上高が前年より23%増えたと発表し、翌日の
株価は14%上昇しました。売上高がそんなに増えるのなら、店のにぎわいかたも違う
のではないか。近所のユニクロにいく嫁さんに、どんな感じか、と日ごろ聞くなどし
ていれば、「今月はなにか違うぞ」くらい思わないものか。この3月は土日祝日が昨
年より1日多く、プラスにはたらきそうなことも、カレンダーを見ればあらかじめわ
かります。
 新聞記者は株式取引はやらないので、たんに頭のなかで考えた話ではありますが、
日ごろの生活のなかで、売り買いのシグナルに気が付く銘柄は意外にありそうです。
 年度変わりで、前任の鈴木から編集長を深田が引き継ぎました。読者のみなさまの
お役にたてるよう頑張ります。よろしくお願いいたします。
(マネー編集長 深田武志)
【豊島逸夫の金のつぶやき】
◆黒田日銀に奇策は不要 市場はついてくる
http://mx.nikkei.com/?4_78367_4601_1
【マネーブログ カリスマの直言】
◆シンガポールに住むのは教育への投資(ジム・ロジャーズ)
http://mx.nikkei.com/?4_78367_4601_2
【株式投資入門】
◆外国人買い越しに変調 日本株を覆う6つの懸念
http://mx.nikkei.com/?4_78367_4601_3
【30代共働き夫婦のサバイバル家計術】
◆夫婦名義で家を買う メリット・デメリットは
http://mx.nikkei.com/?4_78367_4601_4
【司法書士が見た 相続トラブル百科】
◆認知症、経済状況…遺言書は1回だけでは安心できない
http://mx.nikkei.com/?4_78367_4601_5
【月刊日経マネー 特集セレクト】
◆賃貸併用・二世帯住宅で相続に備える
http://mx.nikkei.com/?4_78367_4601_6
【20代から始める バラ色老後のデザイン術】
◆就職課が教えてくれない 社会人と「お金」の関係
http://mx.nikkei.com/?4_78367_4601_7
【暮らしを磨く 週末マネー講座】
◆これからの大学費用「子の負担も増やす」49%
http://mx.nikkei.com/?4_78367_4601_8
【保険会社が言わないホントの保険の話】
◆専門家が悔やむ 若いときの保険選びは失敗だらけ
http://mx.nikkei.com/?4_78367_4601_9

みんなの外為 !今日の重要経済指標(4/5)

   
予想(コンセンサス) :-0.4%/-1.2%
   
ユーザー予想    :
上昇 29% 下落 71%
   
関連指標の動向   :
上昇36% 下落36%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:4.0pips
上昇時平均幅:2.0pips
下落時平均幅:-4.0pips
下落時安値幅:-9.0pips
   
予想(コンセンサス) :+1.1%
   
ユーザー予想    :
上昇 65% 下落 35%
   
関連指標の動向   :
上昇45% 下落45%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:3.0pips
上昇時平均幅:1.0pips
下落時平均幅:-4.0pips
下落時安値幅:-6.0pips
   
予想(コンセンサス) :1億加ドルの黒字
   
ユーザー予想    :
上昇 34% 下落 66%
   
関連指標の動向   :
上昇42% 下落8%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:10.0pips
上昇時平均幅:7.0pips
下落時平均幅:-5.0pips
下落時安値幅:-9.0pips
   
予想(コンセンサス) :446億ドルの赤字
   
ユーザー予想    :
上昇 63% 下落 37%
   
関連指標の動向   :
上昇40% 下落27%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:10.0pips
上昇時平均幅:7.0pips
下落時平均幅:-5.0pips
下落時安値幅:-9.0pips
   
予想(コンセンサス) :7.0%
   
ユーザー予想    :
上昇 79% 下落 21%
   
関連指標の動向   :
上昇50% 下落20%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:29.0pips
上昇時平均幅:22.0pips
下落時平均幅:-20.0pips
下落時安値幅:-28.0pips
   
予想(コンセンサス) :19.5万人増
   
ユーザー予想    :
上昇 69% 下落 31%
   
関連指標の動向   :
上昇50% 下落20%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:42.0pips
上昇時平均幅:34.0pips
下落時平均幅:-33.0pips
下落時安値幅:-44.0pips
   
予想(コンセンサス) :52.5
   
ユーザー予想    :
上昇 0% 下落 100%
   
関連指標の動向   :
上昇47% 下落33%
   
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:8.0pips
上昇時平均幅:5.0pips
下落時平均幅:-4.0pips
下落時安値幅:-5.0pips
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欧州市場サマリー(4日)

1420GMT 3日終盤
ユーロ/ドル<EUR=> 1.2871-72 1.2850
ドル/円<JPY=> 95.96-97 93.040
ユーロ/円<EURJPY=> 123.45-48 119.51
<p />4日終値 前営業日終値
株 FT100 6344.12(‐76.16) 6420.28
クセトラDAX 7817.39(‐57.36) 7874.75
<p />金 現物午後値決め 1546.50 1574.75
先物清算値
3カ月物ユーロ(6月限) 99.80 (+0.02) <FEIM3>
独連邦債2年物(6月限) 110.80 (+0.02) <FGBSM3><0#FGBS:>
独連邦債5年物(6月限) 126.89 (+0.18) <FGBMM3><0#FGBM:>
独連邦債10年物(6月限) 145.96 (+0.44) <FGBLM3><0#FGBL:>
独連邦債30年物(6月限) 135.58 (+0.64) <FGBXM3><0#FGBX:>
<p />現物利回り
独連邦債2年物 -0.004 (-0.005) <DE2YT=TWEB><0#DE2YT=TWEB>
独連邦債5年物 0.285 ( 0.312) <DE5YT=TWEB><0#DE5YT=TWEB>
独連邦債10年物 1.244 ( 1.282) <DE10YT=TWEB><0#DE10YT=TWEB>
独連邦債30年物 2.210 ( 2.240) <DE30YT=TWEB><0#DE30YT=TWEB>
<為替> 円が大幅安となっている。
日銀が金融政策決定会合でマネタリーベース(資金供給量)を2年間で2倍にするなど大胆な金融緩和に踏み切ったことを受けた。

ドル/円は2.7%高の95.57円。

ユーロ/円も大幅に上昇、直近で2.3%高の122.22円となっている。

ユーロ/ドルは、一時4カ月半ぶりの安値となる1.2745ドルに急落する場面もあったが、その後は値を戻した。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロ圏経済の下振れリスクに言及、一段の金利引き下げの可能性が意識されたためユーロ売りが優勢になったが、ユーロ圏維持への決意を示し、キプロスのユーロ圏離脱を予想していないと発言したことでユーロは反発した。

<株式> ロンドン株式市場は続落、3月4日以来1カ月ぶりの安値で引けた。
弱い米国の指標や、欧州中央銀行(ECB)が新たな刺激策を打ち出さなかったことを嫌気した。

ECBは政策金利を据え置き、利下げを見込んでいた一部の市場関係者を失望させた。
ドラギECB総裁が、今年下期に緩やかな回復が始まると予想しつつ、下振れリスクが存在するとしたことも材料視された。

米新規失業保険申請件数が、昨年11月以来4カ月ぶりの高水準となり、5日発表の3月米雇用統計が市場予想を下回る可能性も高まった。

今週発表された弱い米指標に加えて、ユーロ圏の見通しも悪化、向こう数四半期の企業収益の回復期待が冷え込んだ。
収益の約半分を北米や欧州大陸で稼ぐ英国優良銘柄の重しとなった。

FT100種総合株価指数<.FTSE>は76.16ポイント(1.19%)安の6344.12。

建材販売大手ウルズリー<WOS.L>が2.8%安、情報関連サービスのリード・エルゼビア<REL.L>は3.9%安、クルーズ船運航のカーニバル<CCL.L>も3.0%下落した。

鉱山株は上昇、アントファガスタ<ANTO.L>が1.7%、ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ<ENRC.L>が4.7%、それぞれ上昇した。

ただ市場関係者の1人は、鉱山株は世界経済の懸念材料に大きな影響を受けやすく、上昇が長続きしない可能性を示唆した。

欧州株式市場は大幅続落。
欧州中央銀行(ECB)が同日開催した理事会で、新たな支援策を打ち出さなかったことで失望感が広がり、最近買われていた銘柄を中心に利食い売りが優勢となった。

一部の市場関係者の間では、最近の弱い経済指標を受けて、中小企業向けの特別信用制度などの支援策が打ち出されるとの見方が出ていた。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は12.65ポイント(1.06%)安の1180.65で終了。
ドラギECB総裁の会見での発言を受けて、午後に入り下げ幅を広げた。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は17.58ポイント(0.67%)安の2621.43。

バリュエーションが過去10年の平均を数倍上回っているテクノロジー株<.SX8P>、工業株<.SXNP>、消費関連株<.SXQP><.SX3P>の下げがきつく1.3─1.7%値下がりした。

ディフェンシブ銘柄とされる英蘭系日用品大手ユニリーバ<ULVR.L>、スイス医薬品大手ロシュ・ホールディング<ROG.VX>は2.1%、1.5%それぞれ値下がりした。

通常は比較的底堅いとされるディフェンシブ銘柄が売られたことで、「資金の逃避先がなくなることが本当のリスク」(モニュメント証券の営業部門責任者、アンディ・アッシュ氏)との指摘も上がっている。

自社株買いを発表したフレゼニウス・メディカル・ケア<FMEG.DE>は、商いを伴って2.9%の逆行高となった。

<ユーロ圏債券> 独連邦債利回りが一時8カ月ぶりの水準に低下。
欧州中央銀行(ECB)が利下げに傾いているとの観測が材料となった。

ECBはこの日の理事会で金利を据え置いたが、ドラギECB総裁は理事会後の会見で回復をめぐる状況は不透明と指摘。
「今後数週間、経済・金融動向に関するすべての情報を非常に注意深く監視し(monitor very closely)、物価安定見通しへの影響を見極めていく」と述べ、利下げの可能性を示唆した。

これを受け、10年物の独連邦債利回りは昨年8月初旬以来の水準に低下。
ただその後は利益確定の動きに加え、ドラギ総裁が利下げ効果の限定性を強調したことからやや押し戻された。

10年物の独連邦債利回りは一時1.237%をつけ、その後は1.253%近辺で推移。
独連邦債先物は一時昨年12月初旬以来の高値となる146.08をつけた。
その後は145.96。

大和キャピタル・マーケッツの調査部長、クリス・シクルナ氏は「利下げが来月行われる公算は小さく、9月となる可能性もあるが、将来的には必ず行われると想定している。
利下げをめぐる関心事は『可能性』から『時期』に移行した」と語った。

周辺国債では10年物のイタリア国債利回りが5ベーシスポイント(bp)低下し4.55%、同スペイン国債利回りも1bp低下し4.92%となった。
スペイン政府はこの日、3年債・5年債・8年債入札を実施し、調達額は総額43億ユーロ(55億2000万ドル)と、目標額の30億─40億ユーロを上回った。

[東京 5日 ロイター]

NY株、反発=日銀緩和を好感〔米株式〕(4日)

【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク株式相場は、日銀の新たな金融緩和策決定が好感され、反発した。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比55.76ドル高の1万4606.11ドルで終了した。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は同6.38ポイント高の3224.98で終わった。

続落〔ロンドン株式〕(4日)

【ロンドン時事】4日のロンドン株式市場の株価は、米経済指標の低迷などを背景に売られ続落、FT100種平均株価指数は前日終値比76.16ポイント安の6344.12で引けた。
この日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会で、一部で期待された中小企業向け融資実施が見送られたことや、ドラギ総裁が会見でユーロ圏経済の下振れリスクに言及したことから、当市場もジリジリと水準を切り下げる展開。
また米労働省が発表した新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことも嫌気された。
ETXの株式アナリスト、イシャク・シディキ氏は「5日発表の米雇用統計も市場予想を下回ると見ており、当市場も一段安となる可能性がある」と指摘した。
個別銘柄では銀行大手のバークレイズが4.40ペンス安の284.90ペンス、石油大手のBPが9.90ペンス安の452.00ペンスと売り込まれたほか、携帯のボーダフォンも1.35ペンス安の184.80ペンスと軟調。
半面、スーパーのテスコは0.30ペンス高の378.00ペンスと小じっかり。

円急落、96円台=日銀緩和で3週ぶり安値〔ロンドン外為〕(4日)

【ロンドン時事】4日のロンドン外国為替市場の円相場は、日銀の新たな金融緩和策を受けて急落、一時1ドル=96円39銭と3月14日以来3週間ぶりの安値をつけた。
午後4時現在は96円35~45銭と、前日午後4時(92円80~90銭)比3円55銭の円安・ドル高。
日銀はこの日の金融政策決定会合で、マネー量と長期国債などの保有額を2年間で倍増させる「量的・質的金融緩和」の導入を決定した。
市場では、事前の見通しを上回る内容に「物価目標2%達成に向けた本気度が示された」(邦銀アナリスト)との評価が大勢。
東京市場で3円近く急落した円は、当市場入り後も欧州や米国の投資家が改めて日銀の強い緩和姿勢を織り込む形となり一段安を演じた。
市場では「改めて円安トレンドに入った」(市場筋)との見方が強く、ある邦銀筋は「(4年ぶりの)100円台も視野に入った」と指摘した。
一方でユーロは、欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁の会見を受けた利下げ観測を背景に、一時対ドルで1ユーロ=1.2745ドルと2012年11月下旬以来の水準まで急落。
その後は買い戻された。
午後4時現在のユーロの対円相場は1ユーロ=123円80~90銭(前日午後4時は119円25~35銭)。
ユーロの対ドル相場は同1.2850~2860ドル(1.2845~2855ドル)だった。
他の欧州通貨はポンドが1ポンド=1.5175~5185ドル(1.5130~5140ドル)、スイス・フランが1ドル=0.9455~9465フラン(0.9450~9460フラン)。

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