為替ニュース

直近の決算発表予定

2012年10月19日金曜日

<東証>一時9000円台回復 円安傾向を好感


19日午前の東京株式市場は、世界経済の回復期待や日銀の追加金融緩和観測を背景とした円安傾向を好感した買いが優勢となり、日経平均株価が一時、前日終値比34円04銭高の9016円90銭まで上昇した。


9000円台の大台を回復するのは、取引時間中では9月25日以来、約3週間ぶり。

ただ、その後は利益を確定するための売りも出て、8900円台半ばに反落している。

米国で景気の最大の足かせとなってきた住宅市場の底打ち観測が台頭。

最近の経済指標が改善していることもあり、米景気の回復期待が高まったほか、スペインの10年物国債の利回りが低位安定するなど欧州債務危機への懸念も和らぎ、世界的に投資家の間でリスク資産を買い戻す動きが強まっている。


さらに、19日の東京市場では「日銀が30日の金融政策決定会合で追加緩和に踏み切る」との観測が拡大。

円相場が1ドル=79円台前半と円安水準で推移していることを材料に、自動車や電機など輸出関連銘柄を中心に買いが優勢となった。

【浜中慎哉】

65歳まで働ける会社、過去最高の割合に 厚労省調べ


厚生労働省は18日、希望すれば65歳まで働ける企業が今年6月1日時点で48.8%あったと発表した。

前年より0.9ポイント増え、過去最高だった。

従業員が31人以上いる約14万社について調べた。

65歳まで働ける企業を規模別にみると、従業員300人以下の中小企業は51.7%と過半数だったが、301人以上の大企業は24.3%だった。

中小企業は若年者の採用が少なく、年齢による賃金の差が小さいためだとみられる。



グーグル決算フライング発表 予想下回りNYダウ下落


【ニューヨーク=畑中徹】18日のニューヨーク株式市場は、大企業で構成するダウ工業株平均は4営業日ぶりに値下がりした。

終値は、前日より8.06ドル(0.06%)安い1万3548.94ドルで取引を終えた。

ハイテク株が主体のナスダック市場の総合指数は、前日より31.25ポイント(1.01%)低い3072.87だった。

取引終了後に発表される予定だった米グーグルの決算が、誤って取引時間中に開示され、市場予想を下回っていたことから大幅に下落した。



NY株、4日ぶり反落=グーグル決算を嫌気〔米株式〕(18日)


【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク株式相場は、インターネット検索最大手グーグルの決算が取引時間中に誤って開示されたことをきっかけに売りが優勢となり、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比8.06ドル安の1万3548.94ドルと4営業日ぶりに反落した。


ハイテク株中心のナスダック総合指数は同31.25ポイント安の3072.87だった。



欧州市場サマリー(18日)


1249GMT 17日終盤

ユーロ/ドル<EUR=> 1.3100 1.3117

ドル/円<JPY=> 79.250 78.920

ユーロ/円<EURJPY=> 103.83 103.53

<p />18日終値 前営業日終値

株 FT100 5917.05(+6.14) 5910.91

クセトラDAX 7437.23(+42.68) 7394.55

<p />金 現物午後値決め 1743.00 1749.00

(カッコ内は先物が欧州市場の前営業日終値比、現物が前営業日終盤)

先物

3カ月物ユーロ(12月限) 99.80 (+0.01) <FEIZ2>

独連邦債2年物(12月限) 110.55 (‐0.02) <FGBSZ2><0#FGBS:>

独連邦債5年物(12月限) 124.96 (‐0.05) <FGBMZ2><0#FGBM:>

独連邦債10年物(12月限) 139.81 (+0.06) <FGBLZ2><0#FGBL:>

独連邦債30年物(12月限) 128.80 (+0.34) <FGBXZ2><0#FGBX:>

<p />現物利回り

独連邦債2年物 0.108 (0.104) <DE2YT=TWEB><0#DE2YT=TWEB>

独連邦債5年物 0.642 (0.650) <DE5YT=TWEB><0#DE5YT=TWEB>

独連邦債10年物 1.631 (1.641) <DE10YT=TWEB><0#DE10YT=TWEB>

独連邦債30年物 2.472 (2.491) <DE30YT=TWEB><0#DE30YT=TWEB>

<為替> ユーロが対ドルで下落。

スペインの実施した国債入札が非常に好調だったものの、米新規失業保険申請件数が予想を上回る増加となり、米雇用市場をめぐる不透明感が強まった。

ユーロは対円では上昇している。

ユーロ/円はスペイン入札を受け、一時5月初旬以来の高値となる104.07円に上昇した。

この日スペインが実施した3―10年債入札で利回りが軒並み低下し、発行額も目標を上回ったことがユーロを支援した。

ニューヨーク市場の取引開始後に発表された新規失業保険申請件数は、38万8000件と前週の34万2000件から増加し、予想の36万5000件を上回った。

<株式> ロンドン株式市場は続伸し7カ月ぶり高値で引けた。

中国の国内総生産(GDP)統計を受けた景気見通しの改善で鉱山株が上昇した。

FT100種総合株価指数<.FTSE>は6.14ポイント(0.10%)高の 5917.05と、3月19日以来の高値で終了した。

この日発表された中国の第3・四半期国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比7.4%と、鈍化はしたものの依然堅調な数字となった。

同時に発表された9月の鉱工業生産と小売売上高も予想を上回った。

この日の経済指標は総じて中国経済が最悪期を脱し第4・四半期に回復することを示した。

鉱山株ではカザキミス<KAZ.L>は2.7%高となった。

リオ・ティント<RIO.L>も 2.4%高。

ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ<ENRC.L>は2.2%値上がりした。

自動車・航空機部品製造のGKN<GKN.L>は3.4%高。

買収観測のほか、最近売り込 まれていたことから安値拾いの買いが入った。

リスク資産が買われる一方、たばこや醸造メーカーなどディフェンシブ銘柄が売られた。

銀行株<.FTNMX8350>も弱かった。

バークレイズ<BARC.L>が、支払保障保険(PPI)を誤って販売した顧客への補償金をカバーするための引当金をさらに7億ポンド(11億3000万ドル)積み増したと明らかにしたことが重しとなった。


バークレイズは1.5%安。

ロイズ・バンキング・グループ<LLOY.L>は0.6%安。

欧州株式市場は4日続伸した。

スペインが近く支援要請に踏み切り、ユーロ圏危機 をめぐる緊張が引き続き和らぐとの観測が広がった。

たださえない企業決算が上値を抑えた。

スイスの食品大手ネスレ<NESN.VX>は1.7%下落。

1─9月期の売上高の伸びが市場 予想を下回ったことが嫌気された。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.94ポイント(0.17%)高の1120.56。

9月半ばにつけた1年2カ月ぶり高値の1122.76に迫った。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は4.36ポイント(0.17%)高の 2574.19。

週間では昨年12月初め以来の高値水準となる勢いだ。

欧州中央銀行(ECB)の新たな国債買い取りプログラムで、域内債務危機の解決に向けて前進するとの期待から同指数は7月終わりから20%上昇している。

スイス・ライフ・プライベート・バンクの株式部門責任者、ザビール・レスピナス氏は「短期金融市場や債券から得られる運用益は低く、株式が魅力的に映る。

金融市場や債券への投資規模は大きく、少ない資金が株式に回るだけでも、株式には大きな追い風となる」と話した。

DJユーロSTOXX50種指数の平均配当利回りは3.7%で、ドイツ10年債利回りの約1.6%を大きく上回る。

アルテディア・インベストメント・コンサルティング(パリ)のアナリスト、フィリッペ・デ・バンディエール氏も同意見だ。

その上で「問題は前向きな材料が無くなってきており、欧州のマクロ状況は引き続き暗いということだ」と話した。

フィンランド携帯電話機大手のノキア<NOK1V.HE>は一時10%高まで急伸する場面もあったが、結局1%高で取引を終えた。

第3・四半期決算の赤字幅が市場予想を下回ったことが支援した。

<ユーロ圏債券> スペイン国債の利回りが6カ月半ぶりの低水準に下がった。

この日行われた10年債などの入札が好調で、ムーディーズが格付けを据え置き、同国に対する投資家心理が改善したことを示した。

コメルツ銀行のストラテジスト、マイケル・ライスター氏は「当面、(スペインに)新たなチャンスを与える意思が市場にある」と話した。

入札後、スペイン10年債の利回りは11ベーシスポイント(bp)低 下して5.39%だった。

低下が進み、4月初め以来の低水準となった。

これまでスペインの債券を避けていた海外の投資資金が一時的に戻ってきたことが大きい。

ただ、引き続き財政支援への期待に支えられている。

ノルディアの首席アナリスト、ニールズ・フロム氏は「債券が上昇し続けるには、支援や、欧州中央銀行(ECB)が市場で動く状態に近づいているという確固としたシグナルが必要」と話した。

19日まで開かれている欧州連合(EU)首脳会議では、スペインは主要議題でなく、域内の銀行同盟創設が焦点となっており、スペイン支援に関するシグナルは期待できないとの見方が出ている。


このため、一部投資家は安全資産とされるドイツ連邦債を手放すことに慎重で、先物は7ティック上昇の139.82で清算した。

[東京 19日 ロイター]

4日続伸〔ロンドン株式〕(18日)


【ロンドン時事】18日のロンドン株式市場の株価は、米経済指標の改善などをにらんで小幅ながら4日続伸、FT100種平均株価指数は前日終値比6.14ポイント高の5917.05で引けた。


中国の鉱工業生産の改善を背景に、序盤から堅調。

米国の新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことで値を消す場面も見られたが、米フィラデルフィア連銀の製造業景況指数の回復も材料に、終盤はプラス圏で推移した。

一方、欧州ではこの日夕方から欧州連合(EU)首脳会議が開催されており、様子見姿勢も強い。

これに関しIGマーケッツのアナリスト、クリス・ボーチャンプ氏は「投資家はさほどEU首脳会議の結果を懸念しておらず、リスク志向が強いように見える」との見方を示した。

個別銘柄では、石油大手BPが3.70ペンス高の452.05ペンス、携帯のボーダフォンが2.05ペンス高の176.80ペンスと買われたほか、スーパーのテスコも4.25ペンス高の320.55ペンスとしっかり。


半面、銀行大手バークレイズは3.70ペンス安の240.70ペンスと売られた。



円、79円台前半=ユーロは一時104円台〔ロンドン外為〕(18日)


【ロンドン時事】18日のロンドン外国為替市場の円相場は、日銀の追加金融緩和観測を背景に売られ、一時1ドル=79円47銭と約2カ月ぶりの円安水準まで下落した。

午後4時現在は79円20~30銭と、前日午後4時(78円70~80銭)比50銭の円安・ドル高。

円は対ユーロでも下落、一時1ユーロ=104円14銭と5月8日以来約5カ月ぶりに104円台をつけた。

同時刻現在は同103円70~80銭(103円25~35銭)。

ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.3085~3095ドル(前日午後4時は1.3115~1.3125ドル)。

政府の経済対策策定方針を受けて市場では日銀の追加金融緩和観測が高まっており、円が主要通貨に対し売られる展開。

また米フィラデルフィア連銀が発表した10月の製造業景況総合指数が5.7と半年ぶりにプラス圏に回復したことも、円売り・ドル買いにつながった。

一方、ユーロは午後に入り対ドルで上値を削られた。

市場では、この日から始まった欧州連合(EU)首脳会議で「スペインの追加支援要請に向けた進展は期待出来ない」(市場筋)との見方が広がっており、目先筋の利食い売りも出た格好。

ただ一部からは、「首脳会議への期待値が下がっている割にはユーロの下値は固く、市場は安定している」(邦銀筋)との声も聞かれた。

他の欧州通貨はポンドが1ポンド=1.6130~6140ドル(1.6160~6170ドル)、スイス・フランが1ドル=0.9230~9240フラン(0.9225~9235フラン)。



ブログ アーカイブ