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直近の決算発表予定

2012年9月4日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/4)

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■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■

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米国市場休場で外部要因の変化も限られており、株価指数は水準を探る動きと
なったほか、中核銘柄も高安まちまちの反応となった本日の株式相場ですが、
目先にもイベントが控えており、まだまだ全体観は傾け難い局面。物色は相変
わらず近視眼的な対象に向かっています。

日経平均株価は小幅続落。5日移動平均線(8890.58円)と25日移動平均線(8
936.26円)がデッドクロスを形成、前営業日引け前の売り圧力を引き継ぎ、下
値を探る動きを見せました。ただ、ローソク足では下ヒゲを引いており、場中
の下げ渋りには75日移動平均線(8768.48円)のサポートが効いた格好でしょう
か。

もう一方の株価指数でもあるTOPIXも続落。連日で上値切り下げ、下値を
探る動きとなっていますが、先月米雇用統計の好内容をもとに買い直された3
日から6日の急伸劇で開けた窓を埋める動きとなっています。

さて、前営業日配信版では「やはり今週も波乱含み 物色は近視眼的に」と題
していました。

米国市場休場の影響で外部要因の変化に関しては欧州市場や為替相場が注目さ
れましたが、反応としては悪くなく、東京市場では前営業日下落からの見直し
が期待されたものの、まだまだ買い気は戻らず。

株価指数の下値水準は拾われていますが、今週も重要イベントが控えるなか、
全体観は傾け難い状況が続いています。

祝日休場明けとなる今晩の米国市場は、前営業日の重しとなった中国経済指標
を反映する格好に。さらにISM製造業景況指数、建設支出など経済指標の発
表が控えており、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、金曜日の
重要指標・米雇用統計などとともに追加緩和実施に対する判断材料ともなるだ
けに、指標内容を見極めたいとの意識も高まっています。

まだまだイベント注視の流れが続く今週は、基本線として「波乱含み」で推移
すると見ておきたいところ。この日程面の手掛け難さから、物色傾向としても
近視眼的となるのも致し方ないでしょう。

本日も売買代金上位は思惑売買を集めるシャープ<6753>が進出するなど、引き
続き値動きの良い投資対象が選好されています。会員情報でも8月31日のイン
ターネット会員A情報で提供したACCESS<4813>が前営業日に続いて連騰
する場面もあるなど、材料物色が見られていますが、買い一巡後の後場では失
速する動きとなりました。

当欄で物色対象として挙げていた材料株、新規公開株(直近IPO)、低位株
などには需給妙味に着目した資金を集めているものの、短期的に大きな値動き
が期待できると同時に急速に値を崩しやすい特徴があります。前場と後場でま
ったく違う値動きとなることもあり、賑わいを見せる物色対象も常に入れ替わ
っていくことから、売買代金ランキングや値上がり率ランキングを注目して、
銘柄間での資金循環を見極めていきましょう。
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■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■

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昨晩の米国市場は、レイバーデーの祝日のため、株式、債券の各金融市場は休
場でした。

取引の行われた欧州市場では、週末発表の中国経済指標を受けて景気減速懸念
が高まったものの、各国当局が追加刺激策を講じるとの期待感が高まり、見直
し買いを誘う格好に。ギリシャとアイスランドを除く16カ国で主要株価指数が
上昇しています。

為替相場では、アジア時間帯では東京市場の下落で円高推移が見られたものの、
欧州時間帯からはECB理事会を控えて政策対応期待の高まりとともに円が売
られる格好。東京時間早朝では、1ドル78円台前半、1ユーロ98円台半ばの水
準で取引されました。

東京株式市場では、注目された欧州市場は中国での景気刺激策期待で堅調に推
移したものの、あくまでも期待先行の買いでもあり、まずは中国市場を見極め
たいとの動き。日経平均株価は8787円の小反発スタートに。

寄り付き後は、為替相場の円高推移とともに前営業日引け前の売り圧力を引き
継ぎ、下値を探る動きに。ただ、75日移動平均線が下値支持となったほか、為
替の円安推移とともに下げ渋りました。

昼休みを挟んで円が買い直されており、後場も下値は前場安値水準を探る動き
に。下値を売る向きも限られており、午後からの豪ドル強含みとともに下げ渋
っています。

日経平均株価終値は、8.38円安の8,775.51円。東証1部の売買代金は概算で82
36億円。東証1部の売買高は概算で14億6751万株。値上がり銘柄は462(27%)
に対し値下がりは1060(63%)、変わらずは155(9%)となりました。
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■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■

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株価指数が水準を探る動きとなり、トヨタ<7203>、三井住友FG<8316>が売ら
れた半面、ホンダ<7267>、ソニー<6758>が買われるなど、中核銘柄は高安まち
まちとなっています。

ユーロ上昇でパナソニック<6752>、TDK<6762>の電気機器が堅調だった半面、
内需大型のソフトバンク<9984>、JT<2914>、セブンアンドアイ<3382>は振る
わず。セクター間で資金シフトが見られました。

売買代金上位では、思惑売買の続くシャープ<6753>が大幅高。目標株価引き上
げの伝わったネット関連のディー・エヌ・エー<2432>が堅調、グリー<3632>に
も連想買いが入っています。

セクターでは、ブリヂストン<5108>のゴム製品、旭硝子<5201>、日本板硝子<5
202>のガラス製品、大阪チタニウム<5726>、東邦チタニウム<5727>の非鉄ら素
材系業種が業種別株価指数騰落の値上がり上位に進出しました。

一方、全日本空輸<9202>の空運業、中部電力<9502>、関西電力<9503>の電気ガ
ス、JT<2914>の食料品が値下がり上位に。

JR東日本<9020>、JR西日本<9021>の陸運、ソフトバンク<9984>、NTTド
コモ<9437>の情報通信、セブンアンドアイ<3382>、ローソン<2651>の小売など
内需系業種の苦戦が目立っています。

個別では、大型受注獲得の丸紅<8002>、黒字転換想定を示した内田洋行<8057>、
自社株買いのメガチップス<6875>、新規カバレッジのSCSK<9719>などが個
別物色を集めました。

新興市場では、サイバーエージェント<4751>、楽天<4755>は軟調だったものの、
増額人気のACCESS<4813>が大商い。直近IPOの日本エマージェンシー
<6063>、軽量級のニューフレアテクノロジー<6256>、バリューコマース<2491>、
低位のファンドクリエーション<3266>などに短期資金が向かっています。
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■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■

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株価指数が水準を探る動きとなり、トヨタ<7203>、三井住友FG<8316>が売ら
れた半面、ホンダ<7267>、ソニー<6758>が買われるなど、中核銘柄は高安まち
まちとなっています。

ユーロ上昇でパナソニック<6752>、TDK<6762>の電気機器が堅調だった半面、
内需大型のソフトバンク<9984>、JT<2914>、セブンアンドアイ<3382>は振る
わず。セクター間で資金シフトが見られました。

売買代金上位では、思惑売買の続くシャープ<6753>が大幅高。目標株価引き上
げの伝わったネット関連のディー・エヌ・エー<2432>が堅調、グリー<3632>に
も連想買いが入っています。

セクターでは、ブリヂストン<5108>のゴム製品、旭硝子<5201>、日本板硝子<5
202>のガラス製品、大阪チタニウム<5726>、東邦チタニウム<5727>の非鉄ら素
材系業種が業種別株価指数騰落の値上がり上位に進出しました。

一方、全日本空輸<9202>の空運業、中部電力<9502>、関西電力<9503>の電気ガ
ス、JT<2914>の食料品が値下がり上位に。

JR東日本<9020>、JR西日本<9021>の陸運、ソフトバンク<9984>、NTTド
コモ<9437>の情報通信、セブンアンドアイ<3382>、ローソン<2651>の小売など
内需系業種の苦戦が目立っています。

個別では、大型受注獲得の丸紅<8002>、黒字転換想定を示した内田洋行<8057>、
自社株買いのメガチップス<6875>、新規カバレッジのSCSK<9719>などが個
別物色を集めました。

新興市場では、サイバーエージェント<4751>、楽天<4755>は軟調だったものの、
増額人気のACCESS<4813>が大商い。直近IPOの日本エマージェンシー
<6063>、軽量級のニューフレアテクノロジー<6256>、バリューコマース<2491>、
低位のファンドクリエーション<3266>などに短期資金が向かっています。
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■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■

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<6753>シャープ 209円 前日比+23円(+12.37%)

急反発。前営業日にはS&Pによる発行体格付けの引き下げが売り材料視され
たものの、出資交渉が続いている台湾・鴻海精密工業会長が「経営に参加した
い」との意向を示したことで、交渉進展を期待した買いを集めたようだ。材料
性で一喜一憂する展開が続いており、思惑売買主導で激しい値動き。本日も売
買代金上位に入った。
<6752>パナソニック 535円 前日比+17円(+3.28%)

反発。前営業日欧州時間帯で欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がECBが
年限3年程度までの国債を購入することに問題はないとの見解を示したことで
問題進展期待が高まり、ユーロが買い直される動き。直近のユーロ下落で売ら
れていた同社株やソニー<6758>、TDK<6762>ら電気機器に見直しが進んでい
る。
<2432>ディー・エヌ・エー 2,273円 前日比+61円(+2.76%)

続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断「オーバーウエート」を
継続、目標株価を2,400円から2,700円に引き上げたことが買い材料視されてい
る。前営業日にSMBCフレンドのレーティング「強気」も伝わっていたこと
もあり、調査機関の評価是正が目立っているようだ。同業のグリー<3632>も見
直しが進んでいる。

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