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2013年1月16日水曜日

日経電子版 マーケット(1/16)

【編集部から】
 子供のころから「お前はひと言余計なんだよ」とよく言われましたが、15日のあの
発言はまさに「余計なひと言」でした。
 甘利明経済財政・再生相の「過度の円安は国民生活にマイナス」 発言です。マー
ケットは1ドル90円への台替わりを目前に、おっかなびっくりドルを買う動きを強め
ているところでした。昼休み時間中の甘利発言に市場は水をかけられた形となり、円
はするすると88円台まで値を上げ、連動する形で日経平均株価も伸び悩みました。
 円相場に関しては自民党の石破茂幹事長も、望ましい水準として90円を円安の下限
としていますし、過去にも民主党政権時代に菅直人財務相が「95円が好ましい」など
と発言したことがありました。企業経営者も「90円が限界」とか「100円が適正水準
」など様々な発言をします。
 自分の会社の利益を考えて発言するので、自動車と家電で水準が違ったりしても理
解できますが、政府高官の発言はマーケットへの重みが違いますし、ましてや今は、
アベノミクスで円安が注目されているさなかです。政治家は普段以上に市場への配慮
をしたうえで、発言してほしいものです。
 当たり前のことですが、為替でも株式でも、相場の水準はマーケットが決めること
で、政治家が誘導できるものではありません。米国景気の動向などが大きく変動すれ
ば、いくら国内で口先介入したところで、効果は知れているでしょう。そう考えれば
、甘利発言を受けての調整は、株高円安の基調が長く続くために、いい息つぎの場に
なったと言えるかもしれません。
 来週はいよいよ日銀の政策決定会合です。インフレ目標を達成するための手段は何
か?追加緩和の内容は?などなど関心は尽きません。日経電子版マーケットではこの
一大イベントをめぐる動きを手厚く報道します。ご期待ください。
(マーケット編集長 鈴木亮)
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