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2013年8月14日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(8/14)

●Index●
本日の注目銘柄シューティング!<7270>富士重工業、<4819>デジタルガレージ、<2497>
明日の株新聞円安進展とともに見直し買いを集めた前営業日から、円買い圧力で一旦弱含むも円安進展とともに押し目買いで切り返してきた本日の株式相場ですが、終わってみれば指数は大台攻防をこなして連日の高値引け。為替相場次第とはいえ、買い気の強さが目立っています。
日経平均株価は大幅続伸。前場では買い先行も大台14000円や75日移動平均線(13995.42円)との攻防をこなせず、円買い圧力とともに弱含んだものの、押し目買いで切り返し、前場高値や大台攻防をこなしてきました。日中安値13747.18円は5日移動平均線(13731.46円)が下支えし、ローソク足は連日の陽線示現に高値引けと買い優勢の流れが反映されています。
さて、前営業日配信版では「反転継続は為替相場次第 好業績割安株には買い安心感」と題していました。
前営業日の指数反転に対して「先物夜間取引終値からのギャップアップで売り方の買い戻し意識が働いた面があるほか、ボリュームは依然低水準。さらに指数高値引けから翌営業日に調整を余儀なくされた2日や6日の例」を指摘。反転継続に関しても「外部要因、とくに為替相場の推移が強く影響しそう」とも記していたと思います。
日中推移に関しては、前述の通りに海外時間帯での円安推移で買いが先行するも円買い圧力ともに弱含み、円高一服とともに切り返す展開。当欄で指摘していたように、株価指数の方向性に関しては為替相場の推移が強く影響を及ぼしています。
さらに「このまま上値を目指した場合、日経平均株価における大台14000円や75日移動平均線との攻防もポイントとなるでしょう。同水準への戻りを試すも売り直された8日の記憶も新しく、大台14000円攻防の行方も見極めたいところ」としたように、前場から後場にかけて弱含んだ辺りは円買いの影響に加えて、大台近辺で上値を阻まれた面もあるのではないでしょうか。また、大引け前の急速な買い気にも前場高値、大台攻防をこなしたことでの先高感も働いています。
さて、大台14000円、75日移動平均線との攻防をこなしたことで、さらなる上値追いの期待が高まるところですが、為替相場の影響が強く働いているうえ、連日の高値引けも結果的に戻り売りに屈した今月1日から2日の展開もあるように、ひとまずは「円安推移と下値切り上げが続くかどうか」を見ていきたいところ。
日経平均株価の週足レベルでは、未だ上値切り下げが続いていますし、上方に控える25日移動平均線(14227.25円)を上抜き、今月の高値レベルでもある14400円台後半を更新すれば、より強気ムードが高まりそうです。
さて、投資戦略としては、決算発表一巡で業績の悪いものを売って、業績の良いものに乗り換える「選別物色」の動きとなることを踏まえ、下値不安の少ない「好業績割安株」を物色対象として挙げていました。
全般買い優勢というよりも、本日のように短期調整を挟む状況では、下値不安の少ない「好業績割安株」こそ狙いやすい投資対象だったのではないでしょうか。前営業日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付き市況分析レポート「決算発表で解った【好業績割安株】を"狙い撃ち!"」の提供銘柄のなかからもストップ高銘柄が飛び出すなど、着実に物色を集めています。
今は決算で新たに明らかとなった銘柄の実態面、評価余地が物色のポイントとなっているだけに、企業分析を専門に行なっているアナリストの見解を一度参考にしてみてください。
今日の東京市場から昨晩の米国市場は反発。7月の米小売売上高の伸びを好感した買いが主導しています。
米商務省が発表した7月の小売売上高は前月比0.2%増加となり、市場予想の前月比0.3%増加を下回ったものの、4カ月連続のプラスとなり、前月も速報値の0.4%増から0.6%増に上方修正されるなど、良好な内容を好感した買いが主導しました。
また、著名投資家のアイカーン氏が米アップルのオプション大量保有を明らかにしたことでアップル株が上昇したことも支援材料となっています。
ダウ平均株価は、前営業日比31.33ドル高の15,451.01ドル。ナスダック総合指数は14.49ポイント高の3684.44ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米小売売上高の伸びで緩和縮小観測が高まり、ドルが上昇。東京時間帯早朝では、1ドル98円台前半、1ユーロ130円台前半の円安水準で取引されています。
東京株式市場では、米国市場の上昇、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。日経平均株価は13936円の続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が大台14000円、75日移動平均線で跳ね返された先週8日の展開もあり、大台攻防をこなせず円安一服とともに伸び悩む格好。前引け前には前日比マイナスに沈みました。
昼休みを挟んで円買いも強まり、後場からは下げ幅を拡大。下値を探る格好となったものの、節目13800円近辺での攻防をこなし、円買い圧力後退とともに切り返す動き。大引け前には前場高値を上抜いたことで、大台14000円奪回から高値引けとなっています。
日経平均株価終値は、183.16円高の14,050.16円。東証1部の売買代金は概算で1兆8793億円。東証1部の売買高は概算で22億2673万株。値上がり銘柄は1363(77%)に対し値下がりは296(16%)、変わらずは93(5%)となりました。
本日の注目相場円安推移による指数続伸とともに国際優良株のソニー<6758>、トヨタ<7203>や値動きの軽い富士重工業<7270>、マツダ<7261>など輸出関連が好調。場中で指数が弱含む場面もあり、ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>の日経平均株価構成比率上位はやや不安定な動きとなっています。
全市場の売買代金上位には、ディーリング対象の東京電力<9501>が進出。指数が弱含んだ場面でも値を保つ動き。また、前営業日に人気化した低位金融のアイフル<8515>が売られた半面、不動産関連のケネディクス<4321>に資金循環が確認されました。
さらに、材料性でユナイテッド<2497>、決算銘柄のデジタルガレージ<4819>がストップ高となるなど、新興市場銘柄も活況を呈しています。
セクターでは、業種別株価指数騰落で全業種が上昇。三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券など金融関連が値上がり上位となりました。
新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、トプコン<7732>、オリンパス<7733>の精密機械、第一生命<8750>、東京海上ホールディングス<8766>の保険なども続いています。
一方、値上がり下位では、LIXIL<5938>、ノーリツ<5943>の金属製品、王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>の紙パルプ、JXホールディングス<5020>の石油製品などが並びました。
個別では、決算銘柄のアルバック<6728>、目標株価引き上げのジェイテクト<6473>、マブチモーター<6592>などが物色されましたが、ほぼ全面高商状のなか目立っていません。
新興市場では、全市場の売買代金上位に入ったユナイテッド<2497>、デジタルガレージ<4819>が活躍。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、アドウェイズ<2489>、モブキャスト<3664>、コロプラ<3668>なども好調に推移しています。
本日の注目銘柄シューティング!<7270>富士重工業 2,494円 前日比+69円(+2.85%)
続伸。前営業日に続いて円安推移とともに買い進まれた。国際優良株のトヨタ<7203>、キヤノン<7751>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>などが底堅く、輸出関連のなかで値動きの軽い同社株やマツダ<7261>などは好調に推移している。株価指数が不安定ななか、日経平均株価構成比率上位よりも買い安心感があるようだ。
<4819>デジタルガレージ 529,000円 前日比+70,500円(+15.38%)
大幅続伸。値幅制限となるストップ高まで買い進まれた。前営業日引け後に発表した本決算、今期予想を好感した買いを集めている。着地数字は事前の修正通りとなったものの、今期予想の2ケタ増収、3割営業増益が評価を集めているようだ。
<2497>ユナイテッド 2,930円 前日比+500円(+20.58%)
急騰。前営業日引け後に米国子会社の設立と個人間取引型のマーケットプレイス事業を提供するコウゾウとの資本業務提携を発表したことが買い材料視された。材料人気が目立っているものの、テクニカル面でも先月高値からの調整著しく、材料性を切っ掛けに反転期待も高まったようだ。

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