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2013年8月20日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(8/20)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■前場では下げ渋る動きが見られたものの、新興国に対する経済不安とともに後場一段安となった本日の株式相場ですが、前営業日の堅調地合いから一転しての軟化で、やはり相場の方向感は定まりにくい状況。物色は外部要因に左右されにくい新興軽量級などに偏っています。日経平均株価は大幅下落。後場で売り圧力が強まると、直近安値を次々に割り込み、節目13400円割れと月中安値を更新してきました。週足ベースでは26週移動平均線(13525.72円)を割り込んできています。さて、前営業日配信版では「まだ薄商いで方向感定まらず 新興市場が狙い目か」と題していました。日経平均株価は前営業日に高値引けとなっていましたが、一転して売り直される格好。当欄でも「今月はこれで6回目の高値引けとなりましたが、うち3回は翌営業日に売り直されており、為替相場の推移に一喜一憂するなか、現時点で方向性を決めつけないほうが良いでしょう」と指摘していたと思います。チャート上で「このまま上値では、5日移動平均線から大台14000円、75日移動平均線、下値も12日安値13519.43円との位置関係に引き続き注目」としましたが、5日移動平均線(13721.54円)に沿って上値切り下げに転じ、ここ連日の安値割れ、12日安値13519.43円を下抜くと下げ幅を拡大した辺りには、見切り売り圧力の高まりを感じさせるものでしょう。さて、目先ではボリンジャーバンド−1σ(13667.58円)から−2σ(13247.04円)の価格帯が意識されるほか、本日割り込んだ26週移動平均線(13525.72円)との位置関係が注目されます。また、外部要因では午後の取引が行われているジャカルタ市場、インド市場の推移や今晩の欧米市場の反応、そして為替相場の推移を確認していきたいところ。新興国に対する経済不安が短期的なものか、それとも中期に及ぶのかを探っていきましょう。さて、物色傾向としては、ほぼ全面安商状となるなか、限られた上昇銘柄を確認していくとディーリング対象など値動きの軽い銘柄が選好される展開は続いています。本日では、8月14日のインターネット会員A情報で買い推奨していたテックファーム<3625>が目標株価を達成。8月15日のインターネット会員A情報で買い推奨していたメディネット<2370>が前引け後に発表した材料でストップ高となるなど、ともに新興市場銘柄が個別で物色されました。東証1部株価指数でもある日経平均株価、TOPIXが2%超の下落となり、外需関連が多く揃う東証1部市場は新興国の経済不安の影響を強く受けます。一方で、マザーズ指数、ジャスダック指数はともに1%台の下落率となるなど、独自成長株や内需関連が多く揃う新興市場の影響は限られており、東証1部市場からの資金シフトを含め、まだまだ狙い目となるでしょう。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は下落。原油相場下落でエネルギー関連が下落したほか、金融イベントを見据えての手仕舞い売りも出ています。メキシコ湾岸の暴風雨警戒が和らぎ、ニューヨーク原油先物相場は7営業日ぶりに下落。市況関連のシェブロン、エクソンモービル、アルコアらが売られました。また、ワイオミング州ジャクソンホールでカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムが23日から行われることで、要人発言を警戒した手仕舞い売りも押し下げています。ダウ平均株価は、前営業日比70.73ドル安の15,010.74ドル。ナスダック総合指数は13.69ポイント安の3,589.09ポイントで取引を終えました。為替相場では、独連銀がECB利上げの可能性を排除しなかったことで欧州時間帯で円安に動いていたものの、米国時間帯での株安とともに円高推移に。東京時間帯早朝では、1ドル97円台半ば、1ユーロ130円台前半の水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場が下落、為替相場はほぼ前営業日取引時間帯とほぼ同水準で折り返してきたものの、前営業日に切り返していた経緯から売り直される展開。日経平均株価は13632円の反落スタートに。寄り付き後は、日経平均株価が前営業日にも節目13600円近辺で下げ渋ってきたこともあり、前営業日安値近辺から下げ渋る動き。場中の円安推移を追い風に下げ幅を縮めました。昼休みにインドネシア市場が下げ幅を広げ、円高が再燃。後場寄りから売りが強まり、日経平均株価は一段安。前場安値や前営業日安値、16日安値を割り込むと見切り売りを集め、大幅安となっています。日経平均株価終値は、361.75円安の13,396.38円。東証1部の売買代金は概算で1兆7953億円。東証1部の売買高は概算で20億105万株。値上がり銘柄は195(11%)に対し値下がりは1489(84%)、変わらずは67(3%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数大幅続落でソニー<6758>、トヨタ<7203>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>などメガバンクなど中核銘柄が下落。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>なども軟調で株価指数を押し下げています。インドネシア、インドの調整で新興国経済の先行き不安から、スズキ<7269>、いすゞ自動車<7202>など新興国関連の下げがきつい。日産自動車<7201>、ホンダ<7267>、ダイハツ<7262>など自動車メーカーが売られました。全市場の売買代金上位では、東京電力<9501>が進出。短期売買が交錯して方向感を欠く動きに。一方でケネディクス<4321>が物色されたほか、含み資産株の東京都競馬<9672>、LINE関連のアドウェイズ<2489>などが個別で物色されています。セクターでは、業種別株価指数騰落で全業種が下落。自動車メーカーと関係性が深いブリヂストン<5108>、横浜ゴム<5101>のゴム製品、、スズキ<7269>、いすゞ自動車<7202>の輸送用機器が値下がり上位業種となりました。国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、オリックス<8591>、日立キャピタル<8586>のその他金融、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運なども売られています。一方、NTTドコモ<9437>の情報通信、関西電力<9503>の電気ガス、空港施設<8864>、飯田産業<8880>など不動産が値下がり下位となりました。個別では、予想開示で大幸薬品<4574>、シティグループ証券が取り上げたADEKA<4401>などが買われましたが、ほぼ全面安商状のなか目立っていません。新興市場では、全市場の売買代金上位に入ったアドウェイズ<2489>人気でサイバーエージェント<4751>などが物色されたものの、東証1部調整とともに多くの銘柄に手仕舞い売りが波及。材料性でメディネット<2370>、テーマ性でC&Gシステムズ<6633>などに物色が偏っています。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<7269>スズキ 2,224円 前日比−193円(−7.99%)大幅安。インド株、インドルピーの大幅調整に加え、インドネシア株も通貨ルピアとともに調整しており、新興国の先行き不安から関連銘柄として売り込まれている。新興国関連のいすゞ自動車<7202>、コマツ<6301>なども安く、円高進展とともにトヨタ<7203>など大手自動車も調整しており、輸出関連には厳しい流れとなった。<9672>東京都競馬 419円 前日比+3円(+0.72%)異彩高。前営業日から物色が継続している。含み資産株としてのテーマ性があり、オリンピック招致に絡んだ思惑が強まったようだ。低位では石井鐵工所<6362>なども賑わったほか、複数のテーマ性を備える澁谷工業<6340>などが個別で物色されている。<2489>アドウェイズ 453,000円 前日比+70,000円(+18.28%)連騰。チャットアプリの普及が報じられており、前営業日にもスマートフォン利用時間調査で同社と関係性の深いLINEの優位が報じられたことから、活躍期待が高まったようだ。東証1部の外需関連を中心に多くの銘柄が売られており、内需系でテーマ性のある同社株に短期資金が集中したようだ。◇…

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