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2013年8月23日金曜日

証券ディーラー「プロの視点」(8/23)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■外部要因好転とともに一気に見直されてきた本日の株式相場ですが、前営業日までの「安定感を欠く外部要因に振らされる展開」通りの状況ともいえる内容。ひとまずチャート改善による見直しが進んでおり、強気転換までは至らないものの、物色意欲は回復してきています。日経平均株価は大幅反発。ここ連日で上値を抑えていた5日移動平均線(1352..91円)奪回からのスタートとなり、上値を目指す格好となりました。今週も終わってみれば、先週16日終値13650.11円とほぼ同水準となっています。前営業日にはFOMC議事録、中国経済指標を切っ掛けに外部要因の揺れる結果となり、欧米経済指標の好結果とともに円安が進展。システム障害のあった米国市場も上昇着地となり、本日では見直しが進みました。先週から日経平均株価の日中高安はボリンジャーバンド−1σ(13539.55円)から−2σ(13133.54円)内での推移が確認されていたこともあり、前営業日配信版でも「ここからの上値では、ここ連日の高値レベルでもある13500円近辺、切り下げてきている5日移動平均線との攻防が意識されそう」として「東証1部、新興とも5日線攻防が焦点に」と題していたと思います。始値13583.76円段階からここ連日の高値レベル13500円奪回、ボリンジャーバンド−1σ(13539.55円)。そしてポイントに挙げた5日移動平均線(13520.91円)奪回スタートとなったことで、後場まで戻り売りもなく上値を伸ばしました。ただ、チャート「改善」は確認されたものの、後場で利益確定売りを浴びたあたりは、円買い圧力に25日移動平均線(13947.23円)と75日移動平均線(13956.91円)のデッドクロス形成が影響した格好でしょうか。さらに週足ベースで26週移動平均線(13535.88円)奪回を果たしたものの、高値は13774.66円止まりで13週移動平均線(13782.62円)までは届かず。週足レベルで上値切り上げに転じるためには、先週高値14050.16円が目標となり、25日移動平均線、75日移動平均線が揃う大台14000円奪回まで、チャート「好転」とは判断できないでしょう。さて、物色傾向としては、新興市場所属でディーリング対象など値動きの軽い銘柄を挙げていましたが、ポイントとしていたジャスダック指数、東証マザーズ指数の5日移動平均線奪回は果たせず、先んじて奪回を果たした東証1部主導の戻りとなっています。本日では、外部要因好転が強く影響していただけに、東証1部銘柄の見直しが進みましたが、外部要因に安定感を欠く状況には変化がなく、継続性には疑問符が付くのではないでしょうか。ここは相場の落ち着きを待ちながら、外部要因に左右されにくい独自成長性のある銘柄を探していきましょう。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。ナスダック市場のシステム障害で一時取引停止が発生したものの、前営業日に売り材料視された緩和縮小観測が一巡し、経済指標好感の買いが入っています。前営業日に確認されたFOMC議事録で金融緩和縮小観測が高まったものの、各国市場は落ち着いた取引となり、見直しが進む格好。7月のコンファレンス・ボード景気先行指標総合指数は前月比0.6%上昇となり、市場予想の0.5%上昇を上回る内容に。6月の住宅価格指数も前月比0.7%上昇と0.6%上昇の市場予想を上回るなど、良好な経済指標も買い材料視されました。午後には、ナスダック市場でコンピューターシステムの不具合から取引が3時間停止されたものの、大きな混乱がなかったことも買い安心感につながっています。ダウ平均株価は、前営業日比66.19ドル高の14,963.74ドル。ナスダック総合指数は38.92ポイント高の3,638.71ポイントで取引を終えました。為替相場では、緩和縮小観測、経済指標好感のドル買いが優勢。東京時間帯早朝では、1ドル98円台後半、1ユーロ131円台後半の円安水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場の上昇、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。日経平均株価は13583円の大幅反発スタートに。寄り付き後は、日経平均株価が一気に5日移動平均線を奪回、26週移動平均線をも乗り直し、チャート好転に基づく買い上がりが入ったほか、円安圧力とともに上値を伸ばしました。昼休みを挟んでも円安が継続、節目13700円を挟んで水準を保つ動きとなり、前場高値更新とともに買い気が強まったものの、引けにかけては利益確定売り圧力が強まり、上げ幅を縮めています。日経平均株価終値は、295.38円高の13,660.55円。東証1部の売買代金は概算で1兆8775億円。東証1部の売買高は概算で22億5529万株。値上がり銘柄は1357(77%)に対し値下がりは286(16%)、変わらずは109(6%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■円安推移とともに指数が大幅反発、国際優良株のトヨタ<7203>、キヤノン<7751>、ソニー<6758>らが買い進まれたほか、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>なども上昇。株価指数を押し上げています。外需関連でも値動きの軽いマツダ<7261>、富士重工業<7270>などが高く、金融関連の三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、証券の野村ホールディングス<8604>なども買われました。全市場の売買代金上位では、悪材料の続く東京電力<9501>が進出し、投げ売りで続落。需給妙味の強いケネディクス<4321>、新興市場のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が売られた半面、ユナイテッド<2497>が材料性で買い進まれています。セクターでは、業種別株価指数騰落で全業種が上昇。上昇率上位には所属全銘柄が上昇したゴム製品、保険のほか、デンソー<6902>、日産自動車<7201>の輸送用機器が並びました。野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産なども続いています。一方、値上がり下位では、マルハニチロホールディングス<1334>の水産農林、オリエンタルランド<4661>のサービス業、東京電力<9501>の電気ガスなどが並びました。テーマ性では、来年度予算案の概算要求に3Dプリンター関連予算計上観測で3Dプリンター関連の群栄化学<4229>、MUTOHホールディングス<7999>、アルテック<9972>などが関連物色を集めています。個別では、米国企業との業務提携でKLab<3656>、目標株価引き上げの豊田自動織機<6201>、好業績観測のアマダ<6113>などが物色されました。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したユナイテッド<2497>の強さが目立ち、アドウェイズ<2489>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は軟調。DDS<3782>、ウェルネット<2428>などが個別で買われています。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<7203>トヨタ 6,220円 前日比+170円(+2.81%)大幅続伸。前営業日にも底堅さを見せ、海外時間帯で円安に振れた流れから、国際優良株の一角として見直し買いを集めている。ソニー<6758>、ホンダ<7267>、東芝<6502>なども好調、値動きの軽いマツダ<7261>、富士重工業<7270>なども買い進まれた。<9983>ファーストリテイリング 31,850円 前日比+750円(+2.41%)急反発。日経平均株価が大きく水準を切り上げてきており、日経平均株価構成比率上位としてソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などとともに見直し買いを集めた。株価指数ETFの日経レバレッジETF<1570>なども商いを集めている。<2497>ユナイテッド 2,640円 前日比+490円(+22.79%)大幅反発。スマートフォン着せ替えアプリ「ココッパ」に関して、中国バイドゥと日本および中国において業務提携すると発表したことが買い材料視された。日本語入力アプリにクリエイターが投稿する壁紙素材を利用可能とし、同アプリは海外を中心に人気を集めていることから、中国での支持も期待されているようだ。◇…

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