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2013年8月26日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(8/26)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■外部要因に大きな変化はなく、株価指数ももみあいに終始した本日の株式相場ですが、中核銘柄に対する物色も高安まちまち。代わって値動きの軽い新興市場銘柄が選好されるなど、相場の方向性に左右されにくい対象が賑わっています。日経平均株価は小幅反落。買い先行の立ち上がりも前営業日大幅上昇からの利益確定売りも出ており、売り買いが交錯、もみあいに終始しました。前営業日高値を上抜けず、ローソク足は陰線転換となるも下値は前営業日同様に節目13600円が意識されるなど、押し目買い意欲も確認されています。さて、前営業日配信版では「指数チャート改善も好転待ち 外部要因の変化に強い成長株を探せ!」と題していました。前営業日の指数浮上でチャートの「改善」は確認されたものの、高値は13週移動平均線まで届かず、デッドクロス形成の25日移動平均線、75日移動平均線が揃う大台14000円奪回までの「好転」には至らなかったことを指摘していたと思います。本日では、日中高値13741.49円も前営業日高値13774.66円には届かず。ただ、日中安値も13586.84円と前営業日安値13575.40円を割り込まなかったことで、前営業日の値幅内での推移となりました。思惑が交錯し、一旦は方向感を欠く状況となってきています。目先には、今日の日中高安、そして前営業日高安を抜けるかどうか、がポイントとなるのではないでしょうか。下値では節目13600円、前営業日に奪回した5日移動平均線(13520.91円)、上値では「好転」につながるための25日移動平均線、75日移動平均線が揃う大台14000円奪回が目標となってくるでしょう。一方、物色傾向としても、前営業日には外部要因好転が強く影響し、東証1部銘柄主導の見直しに。当欄では「外部要因に安定感を欠く状況には変化がなく、継続性には疑問符が付くのではないでしょうか」と指摘。外部要因に左右されにくい独自成長性のある銘柄を推していたと思います。前営業日8月23日のインターネット会員B情報で買い推奨していたモブキャスト<3664>がわずか1営業日で目標株価を達成。前々回レポート銘柄のアドウェイズ<2489>、前回レポート銘柄のユナイテッド<2497>なども人気化するなど、新興市場銘柄の活躍が確認されました。当欄で推しているように、相場の方向感が見極めにくいここは「新興市場銘柄」が軸となるのではないでしょうか。この「新興市場銘柄」の銘柄アプローチ、戦略方針については、明日販売締め切りの「厳選5銘柄付き市況分析レポート」でまとめていますので、ぜひ確認してみてください。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■先週末の米国市場は続伸。金融当局者の集まるシンポジウムで金融緩和政策の縮小に対する見方が分かれたものの、企業の個別材料に着目した買いが入っています。ワイオミング州ジャクソンホールで開催されているシンポジウムで、地区連銀の総裁3人が発言したものの、債券購入縮小のタイミングについては意見が分かれる格好に。立ち上がりの売買も交錯しました。ただ、マイクロソフトのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)が1年以内に退任すると発表。これを好感して同社株は7%超の上昇となるなど、個別材料が株価を押し上げています。ダウ平均株価は、前営業日比46.77ドル高の15,010.51ドル。ナスダック総合指数は19.09ポイント高の3,657.79ポイントで取引を終えました。為替相場では、住宅指標軟化を嫌気したドル売りがあり、週明けの東京時間帯早朝では、1ドル98円台後半、1ユーロ132円台前半の円安水準で取引されています。東京株式市場では、先週末の米国市場が堅調、為替相場では米国時間帯で若干のドル下落が確認されたものの、落ち着いた流れから買いが先行。日経平均株価は13719円の続伸スタートに。寄り付き後は、日経平均株価が前営業日高値を上抜けず、円高推移とともに売り直されたものの、円買い圧力も限られており、すぐさま持ち直す動き。水準を探る動きに終始しました。後場も外部要因に変化なく、指数はもみあいに。前場の高安を抜けきれず、膠着感を強めています。日経平均株価終値は、24.27円安の13,636.28円。東証1部の売買代金は概算で1兆2759億円。東証1部の売買高は概算で15億8740万株。値上がり銘柄は699(39%)に対し値下がりは907(51%)、変わらずは145(8%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数がもみあいに終始したことで、中核銘柄も高安まちまち。ソニー<6758>、東芝<6502>らが底堅く推移した半面、トヨタ<7203>、キヤノン<7751>などが軟調。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>などもまちまちで、概ね小動きとなっています。全市場の売買代金上位では、悪材料の続く東京電力<9501>が進出。投げ売りが続いており、ディーリング対象のマツダ<7261>、富士重工業<7270>、アイフル<8515>、ケネディクス<4321>なども目立ちませんでした。一方、新興市場所属のユナイテッド<2497>が連騰。アドウェイズ<2489>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>などが見直される格好。東証1部でもコンテンツ関連のKLab<3656>、含み資産株の東京都競馬<9672>、3Dプリンター関連のMUTOHホールディングス<7999>らが賑わっています。セクターでは、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。任天堂<7974>擁するその他製品、フルキャスト<4848>、パソナ<2168>のサービス業も続きました。また、鹿島<1812>、大成建設<1801>の建設、マツモトキヨシ<3088>、Jフロント<3086>の小売、トプコン<7732>、オリンパス<7733>の精密機械なども並んでいます。一方、東京電力<9501>、中部電力<9502>の電気ガス、所属全銘柄が下落した保険、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運などが値下がり上位となりました。個別では、大型受注獲得の近畿車輛<7122>、増額のぐるなび<2440>、格上げのスクウェアエニックス<9684>、目標株価引き上げのアルプス電気<6770>などが物色されています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したユナイテッド<2497>、アドウェイズ<2489>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>らが活躍。DDS<3782>、コロプラ<3668>、モブキャスト<3664>、デジタルガレージ<4819>なども好調に推移しました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<9501>東京電力 473円 前日比−35円(−6.89%)大幅続落。直近で福島第一原子力発電所の汚染水貯蔵タンクから汚染水漏洩が伝わり、売り材料視されているなか、週末にも福島第一原子力発電所の3、4号機近くで水漏れがあったと報じられており、投げ売りが続いている。6月以来の安値レベルに到達しており、売り仕掛けもあるようだ。<2489>アドウェイズ 410,000円 前日比+43,500円(+11.87%)大幅反発。直近ではLINE関連との位置付けでテーマ人気が見られており、物色一巡後は前営業日まで売り直されていたものの、全体相場に方向性を欠くなか、値動きの軽さに着目した資金還流とともに急速に切り返した。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、KLab<3656>のコンテンツ関連なども短期資金を集めている。<2497>ユナイテッド 3,140円 前日比+500円(+18.94%)連騰。前営業日にもスマートフォン着せ替えアプリ「ココッパ」に関して、中国バイドゥと日本および中国において業務提携すると発表したことが買い材料視されており、7月高値からの調整一巡感も高まってきたことで、買いが買いを呼ぶ展開となっている。値幅制限上限のストップ高まで上昇した。◇…

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