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2013年8月28日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(8/28)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■シリア情勢緊迫化で米英仏の軍事介入観測の高まりを嫌気した売りが主導した本日の株式相場ですが、アジア市場に落ち着きが見られたほか、小規模な軍事活動にとどまるとの見方もあり、売り一巡後は下げ渋る動き。ただ、東証1部銘柄の下落数は9割に迫り、物色傾向はややリスク回避の流れが中心となっています。日経平均株価は続落。後場寄りでは節目13200円割れも見られるなど、大きく水準を落としたものの、取引後半では下げ幅を縮小しました。ローソク足は下ヒゲ陽線転換も5日移動平均線(13508.56円)を割り込んできています。前営業日には日経平均株価の5日移動平均線抵抗が見られていたことで、前営業日配信版では「このまま明日も5日移動平均線との攻防がベースとなりますが、今晩からの『外部要因次第』といった面が強く、相場の先行きは見極めにくい状況」と記していました。肝心の外部要因が一段と軟化。本日では日経平均株価も大きく水準を落としてきましたが、先週の安値水準でもある節目13200円近辺で下値抵抗を確認。さらなる外部要因悪化ともなれば下抜けの可能性もありますが、シリア情勢を織り込んでいくとともに水準的には見直しも進みそう。いずれにせよ外部要因次第の状況が続きますが、下方では抵抗節目13200円近辺。上方では5日移動平均線(13508.56円)との位置関係を注目していきましょう。前営業日配信版で「物色傾向でも中核銘柄を避け、値動きの良い材料株やテーマ株、そして新興市場銘柄などが選好されているのではないでしょうか」として「やはり外部要因、株式相場は不安定 今は新興成長株が有力!」と題していました。前営業日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付きレポート「企業の将来性を見抜け! 資産株候補の【新興成長株】」の注目銘柄では、ビリングシステム<3623>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が配信翌営業日での目標株価達成、早期の返金条件クリアを果たしています。外部要因が不安定な状況が続くなかでは、外部要因に左右されにくく、値動きの良い新興市場銘柄は格好の物色対象となりました。ただ、資金循環は早く、値動きも崩れやすいことから、銘柄の取捨選択には、専門的に銘柄分析を行なっているアナリストの銘柄選定や銘柄診断を参考にしてみてください。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は大幅安。前営業日に引き続き、シリアへの軍事介入の可能性が高まり、リスク回避の売りが優勢となっています。混迷するシリア情勢を受け、前営業日午後にオバマ米大統領は化学兵器使用についてシリア政府に責任を負わせる意向を示したことで、米国介入の可能性が高まった経緯から、米英仏がシリアに対する攻撃について法的な正当性を確立するために調整しているとも伝わり、売り圧力を強めました。ダウ構成銘柄では、上昇がコカ・コーラ、ベライゾンの2銘柄のみ。下落率上位にはマイクロソフト、バンカメ、JPモルガン、アメックス、ユナイテッド・テクノロジーズ、ボーイングらが売られています。ダウ平均株価は、前営業日比170.33ドル安の14,776.13ドル。ナスダック総合指数は79.05ポイント安の3,578.52ポイントで取引を終えました。為替相場では、リスク回避の流れでドル、ユーロが下落。円が独歩高となり、東京時間帯早朝では、1ドル97円台前半、1ユーロ129円台後半の円高水準で取引されています。東京株式市場では、米国株大幅安、為替相場の円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価は13285円の続落スタートに。寄り付き後は、日経平均株価は節目13300円割れの大幅安スタートとなったことで、リバウンド期待や東京時間帯からの円安推移もあり、見直しが進んだものの、上値は重く、円高圧力とともに売り直されました。昼休みの円高進展で後場寄りの日経平均株価は売りが先行するも円高圧力低下とともに下げ幅縮小の動き。節目13300円台に乗り直しています。日経平均株価終値は、203.91円安の13,338.46円。東証1部の売買代金は概算で1兆6454億円。東証1部の売買高は概算で19億7950万株。値上がり銘柄は137(7%)に対し値下がりは1565(89%)、変わらずは44(2%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数大幅安からの下げ渋りでトヨタ<7203>、ソニー<6758>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクなど中核銘柄は引けにかけて下げ幅を縮小する動き。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>らも同様の値動きとなっています。ただ、売買代金上位での値上がりはパナソニック<6752>、ジーエス・ユアサ<6674>などに限られる格好。東証1部の多くが値下がりました。全市場の売買代金上位には、材料人気が先行していたガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が進出。買い一巡後は売り直されたものの、前場での活躍が目立っています。また、値上がり上位にも石川製作所<6208>の防衛関連のほか、原油上昇でWTI原油<1671>、原油ブルETN<2038>やVIX指数上昇で国際のVIX<1552>などETF・ETNらが地政学的リスクの高まりで物色されました。セクターでは、原油価格上昇で国際石油開発帝石<1605>、住石ホールディングス<1514>の鉱業が業種別株価指数騰落で唯一の値上がり業種となっています。値下がりでは、東京電力<9501>、東京ガス<9531>の電気ガス、属全銘柄が下落した石油製品など原燃料価格上昇が嫌気されました。また、オリックス<8591>、日立キャピタル<8586>のその他金融、野村ホールディングス<8604>の証券など金融関連が並んでいます。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が乱高下。ユナイテッド<2497>、コロプラ<3668>なども買い優勢から売り直される動き。上昇はエイティング<3785>、ホロン<7748>などに偏りました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<3765>ガンホー・オンライン・エンターテイメント 60,000円 前日比−4,000円(−6.25%)乱高下。商いを伴って全市場の売買代金上位に進出している。立ち上がりには前営業日にスマートフォン向け人気アプリ「パズル&ドラゴンズ」の「ニンテンドー3DS」版となる「パズドラZ」を12月12日に発売すると伝わり、材料人気が先行したものの、買い一巡後は利益確定売りに押されている。外部要因が不安定ななか、材料性に基づく売買が主導したようだ。<6674>ジーエス・ユアサ 481円 前日比+27円(+5.95%)大幅続伸。シティグループ証券が投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を440円から520円に引き上げたことが買い材料視されている。全体調整のなか、個別材料が好感されているようだ。同証券によると、2015年3月期と再来期は最高益になると予想しており、中長期的な評価も高まっている。<6208>石川製作所 133円 前日比+9円(+7.26%)連騰。シリア情勢緊迫化で前営業日に動意付き、本日も防衛関連の一角として買い進まれたようだ。東京計器<7721>、重松製作所<7980>など小型株の上昇が確認されたものの、地政学的リスクが問題視される期間は現時点で読みにくく、買い一巡後は思惑が交錯している。◇…

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