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2013年9月11日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/11)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■ここ連日の好地合いを引き継ぎ、外部要因進展とともに買い優勢の立ち上がりとなった本日の株式相場ですが、さすがに短期過熱感から株価指数は伸び悩む格好に。物色傾向でも五輪関連のテーマ人気に一巡感があり、短期売買対象の間での資金循環が確認されています。日経平均株価は小幅続伸。日中では節目14500円台で推移する場面も見られましたが、結果的には1円高まで伸び悩みました。下値切り上げは継続しているものの、ローソク足は陰線転換となっています。もう一方の株価指数でもあるTOPIXは反落。売買代金上位でも国際優良株やメガバンクの反応は鈍く、ソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>ら日経平均株価構成比率上位の上昇が効いている格好でしょう。そこで前営業日配信版でも「ご祝儀買いにもやや過熱感 今後は需給選好の流れに」と題していました。来週月曜日が「敬老の日」の祝日休場で週末三連休、来週のFOMC(連邦公開市場委員会)の重要イベントが控えるなか、日経平均株価は日中で節目14500円を挟んだ推移が見られましたが、ここにきて「ご祝儀買い」も一服。過熱感から利益確定売りで伸び悩んでいます。やはり今週はメジャーSQ算出週でもあり、日経平均株価は行使価格レベルで水準を探る意識が働いた格好でしょう。前営業日にも指摘したように、現状では14500円から14250円との位置関係が注目されていくのではないでしょうか。また、売買代金上位ランキングでは、五輪関連に利益確定売りが見られた一方で、ディーリング対象となる輸出関連で値動きの軽いマツダ<7261>、富士重工業<7270>、いすゞ自動車<7202>。低位金融のアイフル<8515>、SBIホールディングス<8473>、新興軽量級のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、コロプラ<3668>などが選好されるなど、需給妙味に着目した売買が目立っています。そこで当欄では、値動き軽い仕手系色の強い銘柄や低位、バイオ関連などを選び抜き、積極的にハイリターンを狙っていく局面と位置付けていました。前営業日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付きレポート「仕手系・低位・バイオ ハイリターン投資に適した【大化け候補!】[2013]」の注目銘柄では、バイオ関連のナノキャリア<4571>がストップ高まで上昇。配信翌営業日での目標株価達成、早期の返金条件クリアを果たしています。需給妙味の強い銘柄の間で資金循環が見られるなかでは、値動きが激しく、積極的にハイリターンの狙える「仕手系・低位・バイオ」が格好の物色対象となりました。ただ、資金循環は早く、株価も急速に崩れやすいことから、銘柄の取捨選択が問われるのではないでしょうか。専門的に銘柄分析を行なっているアナリストの銘柄選定や銘柄診断を参考にしてみてください。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。前営業日に続いて中国経済指標が好感されたほか、シリア情勢進展期待も買いにつながっています。前営業日に買い材料視された中国の8月の輸出統計に続いて、8月の工業生産は前年同月比10.4%増。小売売上高も13.4%増となり、両統計とも市場予想を上回る伸びを見せたことから、買い優勢の流れとなりました。シリアの化学兵器の国際管理をめぐる協議について、オバマ大統領が民主党の上院議員に対して軍事攻撃に関する決議案の採決を先送りするよう求めたと伝わると、軍事介入先送りを好感した買いを誘っています。ダウ平均株価は、前営業日比127.94ドル高の15,191.06ドル。ナスダック総合指数は22.84ポイント高の3,729.02ポイントで取引を終えました。為替相場では、株高やシリア情勢進展期待でユーロ、ドルが上昇。東京時間帯早朝では、1ドル100円台前半、1ユーロ133円台前半の円安水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場上昇、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。日経平均株価は14511円の続伸スタートに。寄り付き後は、日経平均株価が先月高値を奪回したものの、ここ連日の上昇で短期過熱感もあり、やや伸び悩む格好。ただ、オバマ大統領がシリアに対する軍事攻撃に関する決議案の採決を先送りすると伝えたことで円安が進展し、買い気も強まりました。昼休みも円安推移が見られており、後場寄りから買いが優勢に。日経平均株価は一段高レベルの節目14500円台での推移が続いていたものの、円安一服ととも上げ幅を縮めています。日経平均株価終値は、1.71円高の14,425.07円。東証1部の売買代金は概算で2兆2573億円。東証1部の売買高は概算で34億4316万株。値上がり銘柄は758(43%)に対し値下がりは883(50%)、変わらずは112(6%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数続伸もトヨタ<7203>、ソニー<6758>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクなど中核銘柄の反応は鈍く、ソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>ら日経平均株価構成比率上位が上昇するなど、指数系銘柄の活躍が株価指数を押し上げています。全市場の売買代金上位では、五輪関連の大成建設<1801>が最上位に入るも利益確定売りで反落。三井住友建設<1821>、鹿島<1812>なども軟調だった半面、小型の鉄建<1815>が物色されました。円安推移でマツダ<7261>、富士重工業<7270>、いすゞ自動車<7202>など輸出関連で値動きの軽い対象が上昇。低位金融のアイフル<8515>、SBIホールディングス<8473>、新興軽量級のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、コロプラ<3668>なども人気化しています。セクターでは、アイフル<8515>、オリコ<8585>のその他金融、コマツ<6301>の機械株、関西電力<9503>、中国電力<9504>の電気ガスらが業種別株価指数騰落の値上がり上位に並びました。王子ホールディングス<3861>、大王製紙<3880>の紙パルプ、日野自動車<7205>、トヨタ<7203>の輸送用機器、野村ホールディングス<8604>、SBIホールディングス<8473>の証券なども続いています。一方、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>の倉庫運輸、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運などが値下がり上位業種となりました。個別では、格上げのNTN<6472>、ローランドDG<6789>、ヤクルト本社<2267>、ドクターシーラボ<4924>らが物色されています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、コロプラ<3668>が強く、モルフォ<3653>、デジタルガレージ<4819>などもしっかり。リプロセル<4978>、ナノキャリア<4571>、メディネット<2370>などバイオ関連の活躍も確認されました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<9984>ソフトバンク 6,620円 前日比+140円(+2.16%)続伸。日経平均株価構成比率上位として指数浮上についているほか、バークレイズでは投資判断「オーバーウエイト」、目標株価7,500円でカバレッジを再開したことが買い材料視されたようだ。一方で米アップルの「iPhone」発売が事前に報じられていたNTTドコモ<9437>は出尽くし感から利益確定売りに押されている。<6301>コマツ 2,493円 前日比+65円(+2.68%)大幅続伸。前営業日にも今期営業利益が前期比4割増となり、過去最高水準になる見通しとの好業績観測報道が買い材料視されていたほか、野村證券のヒアリングで8月の中国販売台数は前年同月比で4割増となるなど、中国需要拡大も支援材料となったようだ。<4571>ナノキャリア 211,400円 前日比+39,900円(+23.27%)反騰。前営業日引け後発表の増額修正が買い材料視された。一時ストップ高まで上昇するなど、人気化している。バイオ関連のタカラバイオ<4974>、テラ<2191>、メディネット<2370>、カイオム・バイオサイエンス<4583>、UMNファーマ<4585>なども連れ高するなど、テーマ人気に発展。低位建設など直近で人気化していた五輪関連に利益確定売りが出ており、資金シフトも働いたようだ。◇…

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