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2013年9月17日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/17)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■米国市場上昇も為替相場の円高推移で強弱材料が揃い、売り買い交錯の反応となった本日の株式相場ですが、目先のイベント警戒で買い気の高まり難い流れに。物色対象も短期資金の集まりやすい低位株、仕手系色の強い銘柄、新興軽量級などに偏っています。日経平均株価は反落。前場では堅調もみあいも円高推移の見られた後場から軟化しました。ただ、売り圧力も限られており、前営業日算出のSQ値14323.29円を基準に水準を探る動きとなっています。さて、前営業日配信版では「イベント見据えて方向性を探るタイミング 今は短期視点が有効」と題していました。SQ算出に加え、手仕舞い売りの見込める週末三連休直前の動きとしては底堅い展開となった前営業日から、祝日休場中も米国市場上昇、為替相場の円高推移と次期FRB議長人事に絡んだ思惑が交錯。目先の重要イベント・FOMC(連邦公開市場委員会)を控えて全体観を傾けにくい局面となっています。日経平均株価では前営業日算出のSQ値14323.29円を基準に概ね水準を探る動き。明日も18日米国時間帯で明らかとなるFOMC政策結果、バーナンキ議長の声明を睨んだ動きとなるのではないでしょうか。一方、物色対象では、低位建設などの低位株、日本冶金工業<5480>など仕手系色の強い銘柄、そしてバイオ関連、新興軽量級などが賑わいを見せる格好。当欄でも値動きが軽く、積極的にハイリターンが狙える対象として、具体的に仕手系色の強い銘柄や低位、バイオ関連などを対象に挙げていました。本日では、9月10日引け後に配信した恒例企画『厳選5銘柄付きレポート』「仕手系・低位・バイオ ハイリターン投資に適した【大化け候補!】[2013]」の注目銘柄・大末建設<1814>が目標株価を達成。低位建設の一角として人気化しています。また、7月9日引け後に配信した恒例企画『厳選5銘柄付きレポート』「アベノミクス再加速か? 参院選で【買える株!】」の注目銘柄・ヤマタネ<9305>が目標株価を達成。TPPなど政策関連のテーマ性に加え、倉庫準大手として五輪関連の側面も意識される格好。低位妙味や仕手系色の強さから買いが買いを呼ぶ展開となりました。さて、明日の米国時間帯で確認されるFOMC政策結果、バーナンキ議長の声明を睨んで全体観を傾けにくく、短期視点での取引が中心となっていますが、あくまでも需給要因に着目した反応ですし、戦略上では短期色が強く、あまり深追いほうが得策ではないでしょうか。それより長めの時間軸では、外部要因に影響されにくい内需関連、9月末配当権利取り銘柄などが局面的に意識されるものの、それでも全体観の影響は無縁ではなく、やや物色の軸を欠く状況。今はポジションを積み増すよりも、売り買い両面でポジションバランスを整え、なるべく軽くすることを意識してください。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。次期FRB議長人事観測で金融緩和継続期待が高まり、買い優勢で推移しています。次期FRB議長人事でサマーズ氏の選考辞退を受けて、政策理念でバーナンキ氏に近いイエレン氏が最有力候補となり、金融緩和縮小観測が後退。リスク選好の流れとなりました。また、シリアの化学兵器をめぐる緊張が緩和したことが支援材料となったものの、ナスダック市場でオプション取引のシステム障害などでアップル、フェイスブックらが下落したことが重しとなっています。ダウ平均株価は、前営業日比118.72ドル高の15,494.78ドル。ナスダック総合指数は4.34ポイント安の3,717.85ポイントで取引を終えました。東京市場休場前となる12日終値の価格水準と比べると、ダウ平均は15,300.64ドル→15,494.78ドル(194.14ドル上昇)。ナスダック総合指数は3,715.97ポイント→3,717.85ポイント(1.88ポイント上昇)となっています。為替相場では、緩和圧力の見込まれるドルが下落。東京時間帯早朝では、1ドル99円台前半、1ユーロ132円台前半の円高水準で取引されています。東京株式市場では、東京市場休場期間中の米国市場は上昇したものの、為替相場での若干の円高水準で折り返しており、強弱材料が揃い売り買いが交錯。日経平均株価は14456円の続伸スタートに。寄り付き後は、買いが先行するも日経平均株価は前営業日近辺での堅調もみあいに。前営業日算出のSQ値14323.29円を基準に方向性を探っていく流れとなりました。昼休みにも円安推移が続いており、日経平均株価は節目14400円水準での後場寄りとなったものの、円買い圧力とともにマイナス圏に転じる動き。SQ値14323.29円近辺まで軟化しています。日経平均株価終値は、93.00円安の14,311.67円。東証1部の売買代金は概算で1兆8887億円。東証1部の売買高は概算で36億3727万株。値上がり銘柄は890(50%)に対し値下がりは739(42%)、変わらずは124(7%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数もみあいから軟化でトヨタ<7203>、ホンダ<7267>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクら中核銘柄は鈍い動き。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファナック<6954>らが安く、指数を押し下げています。一方、全市場の売買代金上位では、三井住友建設<1821>、鉄建建設<1815>、大豊建設<1822>、世紀東急<1898>の低位建設が上位を独占。五輪開催の材料性を切っ掛けに短期売買を集める展開が続きました。また、直近でも材料物色を集め、新規材料性の伝わった日本冶金工業<5480>、橋梁株の日本橋梁<5912>など仕手系色の強い銘柄も活況高。新興軽量級のコロプラ<3668>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>なども短期資金を集めています。セクターでは、三菱商事<8058>、三井物産<8031>の卸売が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券業、シャープ<6753>、日立<6501>の電気機器なども続きました。国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>の鉱業、帝人<3401>、東レ<3402>の繊維、日本航空<9201>の空運、東邦亜鉛<5707>、三菱マテリアル<5711>の非鉄なども並んでいます。一方、ソフトバンク<9984>、KDDI<9433>の情報通信、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運、武田薬品<4502>、大日本住友製薬<4506>の医薬品、高島屋<8233>、エイチ・ツー・オーリテイリング<8242>の小売などが売られました。個別では、増配の松井証券<8628>、好業績観測のガリバーインターナショナル<7599>、格上げのきもと<7908>などが材料物色を集めています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したコロプラ<3668>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が好調。ナノキャリア<4571>、テラ<2191>、低位のメガネスーパー<3318>などが賑わいました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<1821>三井住友建設 122円 前日比+5円(+4.27%)活況高。全市場の売買代金上位に進出するなど、五輪関連の低位建設のなかでも低位妙味が強い同社株には値幅取りを狙った資金流入が継続している。売買代金上位には鉄建建設<1815>、大豊建設<1822>、世紀東急<1720>なども進出、橋梁株の日本橋梁<5912>など低位、仕手系の強い銘柄が選好された。<3668>コロプラ 6,440円 前日比+330円(+5.40%)連騰。前営業日にスマートフォンアプリ「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」の累計600万ダウンロードのヒット、四季報新刊の予想増額が買い材料視された流れを引き継いている。短期過熱感から利益確定売りが出ているものの、値動きの軽い新興軽量級としてディーリング資金を集めたようだ。<5480>日本冶金工 307円 前日比+27円(+9.64%)上放れ。一気に年初来高値を更新している。新日鉄住金ステンレスへの高機能材厚板の委託生産を開始したとの一部報道が買い材料視された。直近でも特区関連、東京五輪開催による工場再開発期待でテーマ物色されていた経緯もあり、仕手系色の高さから、買いが買いを呼ぶ展開ともなっている。◇…

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