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2013年9月19日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/19)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■注目されたFOMC結果はサプライズ感のある緩和継続が伝わり、ドル安圧力による円高推移も過剰流動性への期待感による株高の流れが波及した本日の株式相場ですが、市況関連や金融、不動産など直接的な恩恵の見込まれる業種に資金が流入。ディーリング対象も資金循環が確認されています。日経平均株価は大幅続伸。節目14600円、14700円と水準を切り下げ、円高推移で弱含んだ局面にも押し目買いが入り、高値引けとなりました。7月の戻り高値14953.29円に迫ってきています。さて、前営業日配信版では「いよいよFOMC 米国市場、為替相場の反応に注目」と題していました。「市場観測では資産購入減額の金融緩和縮小が伝わっていますが、政策結果次第の面は否めず、米国市場や為替相場の反応を確認していきましょう」と記して、金融緩和の縮小が予想されていたものの、FOMC結果は市場観測に反して縮小見送りが伝わり、サプライズ感のある内容に。米国市場は一転して買い進まれ、為替相場では緩和圧力継続でドル安円高が進展。ただ、リスク選好の流れでユーロ円相場ではユーロ上昇が確認されており、寄り付きでの買いにつながっています。日経平均株価の推移も場中で円買い圧力とともに利益確定売りを誘うも押し目買いで盛り返す動き。物色傾向では、前述のとおり市況関連や金融、不動産など金融緩和継続で直接的な恩恵の見込まれる業種が賑わいました。過剰流動性相場の期待感からディーリング対象にも値幅取り資金が流入。当欄でも値動きの軽いタイプを紹介していましたが、本日では前営業日前引け後に配信した電話会員情報のアンジェスMG<4563>が目標株価を達成。バイオ関連の一角もテーマ人気が続いています。ただ、来週月曜日が「秋分の日」の祝日休場となり、週末三連休直前の明日には先週金曜日後場で見られたような手仕舞い売り圧力が確認されそう。さらに来週には9月末の権利落ちが控えていますし、このまま買い優勢の流れが続くかどうかはやや不透明な状況でしょう。前営業日には、全体軟化の可能性を考慮して「そろそろ打診的な売り戦略も想定しておきたいところ」ともしましたが、指数の下値切り上げが続く局面ではまだ様子見段階。今は短期売買を軸に指数推移を確認していきましょう。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。注目されたFOMC声明で大方の予想に反して資産購入規模の据え置きを伝え、金融緩和継続を好感した買いを集めています。取引前半では、FOMCの政策待ちのなか、市場観測の資産購入減額を警戒した手仕舞い売りが優勢。主な株価指数は軟調展開となっていました。取引後半に伝わった連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、大方の予想に反して資産購入規模の据え置きを伝えたことがポジティブサプライズとなり、緩和継続好感の見直し買いを集めています。ダウ平均株価は、前営業日比147.21ドル高の15,676.94ドル。ナスダック総合指数は37.94ポイント高の3,783.64ポイントで取引を終えました。為替相場では、緩和圧力の続くドルが下落、円高が確認されているものの、ユーロも円に対して底堅く推移。東京時間帯早朝では、1ドル98円台前半、1ユーロ132円台後半のドル安、ユーロ高水準で取引されています。東京株式市場では、為替相場のドル安円高も米国株高を好感した買いが先行。日経平均株価は14680円の続伸スタートに。寄り付き後は、ドルに対して円高推移となっており、買い一巡後は利益確定売りに押されたものの、円買い一巡とともに押し目買い意欲が高まり、日経平均株価は上値を目指して引けました。昼休みを挟んで為替相場は円安推移が見られており、後場寄りからも買いが優勢に。日経平均株価は節目14700円に乗せたあと、利益確定売りが出たものの、押し目買いとともに高値引けとなっています。日経平均株価終値は、260.82円高の14,766.18円。東証1部の売買代金は概算で2兆4147億円。東証1部の売買高は概算で37億4897万株。値上がり銘柄は1544(88%)に対し値下がりは160(9%)、変わらずは49(2%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数大幅続伸とともにトヨタ<7203>、コマツ<6301>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクら中核銘柄が好調。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>なども順当に上昇しています。金融緩和効果での地価上昇期待で三菱地所<8802>、住友不動産<8830>、三井不動産<8801>の不動産が好調。商品市況も強含んでおり、三菱商事<8058>、三井物産<8031>の総合商社、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属など、市況関連も物色されました。また、過剰流動性への期待感から、前営業日に売られていた三井住友建設<1821>、熊谷組<1861>、鉄建建設<1815>、大豊建設<1822>など低位建設も活況高。証券業の野村ホールディングス<8604>、仕手系色の強い日本カーバイド<4064>なども賑わっています。セクターでは、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>、三井不動産<8801>の不動産が業種別株価指数騰落の値上がり上位に並びました。オリックス<8591>、三菱UFJリース<8593>のその他金融、王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>の紙パルプ、ブリヂストン<5108>、横浜ゴム<5101>のゴム製品なども続いています。一方、JXホールディングス<5020>の石油製品が軟調で、業種別株価指数騰落で唯一の値下がりセクターとなりました。個別では、製品値上げの信越化学工業<4063>、増額の日本農薬<4997>、増配の丸三証券<8613>、新規カバレッジのポーラ・オルビスホールディングス<4927>、格上げの三井住友トラスト<8309>などが材料物色を集めています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したコロプラ<3668>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>のコンテンツ関連に利益確定売り。ユナイテッド<2497>、アドウェイズ<2489>、いちごホールディングス<2337>などが物色されました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<8802>三菱地所 2,969円 前日比+127円(+4.47%)大幅続伸。米国で伝わったFOMC声明で大方の予想に反して資産購入規模が据え置かれたことで、金融緩和継続による流動性期待、地価上昇への思惑が強まったようだ。三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンク、同業の住友不動産<8830>、三井不動産<8801>なども好調に推移している。<8058>三菱商事 2,029円 前日比+45円(+2.27%)上伸。サプライズ感の強い米国金融緩和継続を受けて、商品市況が強含んでおり、市況関連として同社株や三井物産<8031>などが物色されている。住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>など非鉄金属も上昇するなど、素材系業種も買いを集めた。<1821>三井住友建設 136円 前日比+17円(+14.29%)反騰。前営業日には低位金融などへの資金シフトで軟調に推移していたものの、米国金融緩和継続など過剰流動性への期待が高まり、商いを伴って切り返している。全市場の売買代金最上位に進出しているほか、全市場の出来高最上位にも進出。熊谷組<1861>も人気化したほか、鉄建建設<1815>、大豊建設<1822>なども見直されている。◇…

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