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2013年9月24日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/24)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■休場期間中の外部要因軟化を反映した売り優勢の立ち上がりから、場中の円安推移とともに株価指数が切り返す場面もあるなど、押し目買い意欲の高さを見せた本日の株式相場ですが、米国での金融政策に対する先行き不透明感が重しに。中核銘柄の反応は概ね鈍いものの、ディーリング対象が活況を呈するなど、目先の権利落ちを見据えた意識もあるのではないでしょうか。日経平均株価は小幅続落。水準を落とす立ち上がりも日中安値は14607.05円と節目14600円、5日移動平均線(14611.64円)近辺で踏みとどまりました。ただ、先週から下値切り上げが続いていたものの、外部要因軟化とともに切り下げに転じてきています。さて、前営業日配信版では「指数の下値切り上げ続くか? 月末接近に10月相場の備えを」と題していました。前営業日は週末三連休前の利益確定売りと三連休前の手仕舞い売りが出ていましたが、下値切り上げが続いていたことで、押し目買い意欲の高さを確認。本日も押し目買いで水準を保ったものの、下値切り下げに転じています。明日の9月末の権利付き最終日取引を意識して、ディフェンシブ銘柄などに配当権利取り資金が流入したことも相場を支えた格好ですが、権利落ちの26日には、配当修正分の下落も発生しますし、このまま指数の下値切り下げが続けば利益確定売り圧力が強まるかもしれません。また、株価指数が年初来高値を形成した5月、戻り高値形成の7月、そして先月の8月と月末に調整が確認されていますが、3月とともに配当権利落ちの影響が大きい今月も警戒が怠れませんし、来月には米国、国内で7−9月の企業決算が始まります。調整可能性が高まる月末から「10月相場」に向けての準備を整えておくべき局面の見方は変わりません。一方、物色対象では前営業日に目標株価達成を紹介したオープンハウス<3288>が一段と買い進まれるなど、値動きの軽い直近IPOや建設株などテーマ株、仕手系色の強い銘柄や低位株などが賑わっています。9月17日のインターネット会員A情報で買い推奨していたワキタ<8125>が目標株価を達成するなど、新値追いに着目した資金流入も確認されていますが、短期視点ではディーリング技術も問われますし、買いスタンスのみで臨む場合、外部要因の変化に左右されるほか、個別レベルでは権利落ちなどの影響も無縁ではないだけに、調整可能性や予期せぬ波乱発生に対応する意味で「ヘッジポジション」の構築も有効となってくるのではないでしょうか。そこで現在販売中の「厳選5銘柄付き市況分析レポート」のテーマは「空売り戦略」を採用。市況分析に基づく空売り戦略のポイント、銘柄アプローチをまとめていますので、ぜひ確認してみてください。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は続落。前営業日に金融当局者の発言が嫌気された流れから、金融政策の先行き不透明感は強く、利益確定売りに押されています。前営業日にセントルイス連銀のブラード総裁が「FOMCは10月に小規模な緩和縮小を妥当と考える可能性もある」と述べたことを受けて、金融緩和縮小観測が高まり、売られていた流れから、週明けのこの日も利益確定売りに押されました。ニューヨーク連銀のダドリー総裁、アトランタ連銀のロックハート総裁、ダラス連銀のフィッシャー総裁など金融当局者の発言も相次ぎ、内容を見極めたいとの買い手控えも上値を抑えています。ダウ平均株価は、前営業日比49.71ドル安の15,401.38ドル。ナスダック総合指数は9.44ポイント安の3,765.29ポイントで取引を終えました。東京市場休場前となる19日終値の価格水準と比べると、ダウ平均は15,636.55ドル→15,401.38ドル(235.17ドル下落)。ナスダック総合指数は3,789.38ポイント→3,765.29ポイント(24.09ポイント下落)となっています。為替相場では、株安によるリスク退避の流れで円が上昇。東京時間帯早朝では、1ドル98円台後半、1ユーロ133円台前半の円高水準で取引されています。東京株式市場では、休場期間中の米国市場下落、為替相場の円高推移を受けて売りが先行。日経平均株価は14626円の続落スタートに。寄り付き後は、東京時間帯からの円売り確認とともに朝安から下げ渋る動きが見られたものの、戻り売りや円買い圧力とともに下げ幅を広げました。昼休みを挟んで為替相場に変化がなく、日経平均株価は概ね節目14700円から14600円のレンジ圏で水準を探る動きから、円安推移とともに大引け前にはプラス圏に浮上するなど、押し目買いが確認されています。日経平均株価終値は、9.81円安の14,732.61円。東証1部の売買代金は概算で1兆9235億円。東証1部の売買高は概算で28億3389万株。値上がり銘柄は847(48%)に対し値下がりは807(46%)、変わらずは99(9%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数は弱含みもみあいとなるなか、トヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、野村ホールディングス<8604>の金融関連など、中核銘柄の値動きも鈍い状況。日経平均株価のプラス転換で構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>が堅調に推移しており、指数を下支えしています。一方、明日の権利付き最終日を意識し、武田薬品<4502>、KDDI<9433>、NTTドコモ<9437>の内需系ディフェンシブが物色されました。全市場の売買代金上位では、低位建設の熊谷組<1861>が活況高。低位建設では三井住友建設<1821>が売られたものの、建材のエーアンドエーマテリアル<5391>、土木の安藤・間<1719>などが関連物色を集めています。また、IPOのオープンハウス<3288>、仕手系色の強い日本冶金工業<5480>、低位のシー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>なども短期資金を集めましたが、新興軽量級のコロプラ<3668>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は利益確定売りに押されました。セクターでは、王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>の紙パルプ、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、武田薬品<4502>、大日本住友製薬<4506>の医薬品、KDDI<9433>、NTTドコモ<9437>の情報通信など、配当利回り妙味業種が値上がり上位に並んでいます。日本ペイント<4612>、関西ペイント<4613>の化学、出光興産<5019>、昭和シェル石油<5002>の石油製品、クレディセゾン<8253>、アイフル<8515>のその他金融なども続きました。一方、LIXILグループ<5938>、SUMCO<3436>の金属製品、第一生命<8750>、T&Dホールディングス<8795>の保険、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産などが値下がり上位となっています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したコロプラ<3668>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が軟調。一方、ナノキャリア<4571>、ユナイテッド<2497>、メディネット<2370>、ユビキタス<3858>、テラ<2191>などが物色されました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<1861>熊谷組 228円 前日比+12円(+5.56%)続伸。株価指数が弱含みもみあいとなるなか、中核銘柄は手掛けにくく、値動きの軽さに着目した短期資金の流入が続いている。低位建設では三井住友建設<1821>が売られたものの、建材のエーアンドエーマテリアル<5391>、土木の安藤・間<1719>なども賑わっており、資金循環が確認された。<6301>コマツ 2,532円 前日比−40円(−1.56%)続落。米キャタピラーが発表した機械販売で6−8月成績が前年同期より10%落ち込んでおり、同業の同社株にも利益確定売りが出ている。輸出関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、市況関連の三菱商事<8058>などもさえない動きとなっており、中核銘柄には買い手控えムードが広がった。<3288>オープンハウス 2,575円 前日比+330円(+14.70%)活況高。前営業日に新規上場を果たしたIPOで、公開価格1,780円を18%上回る2,100円の初値形成から高値2,284円を付けるなど、人気化が確認されていた流れを引き継ぎ、短期売買が継続している。仕手系色の強い日本冶金工業<5480>、低位のシー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>なども強く、値動きに着目した売買が主導した。◇…

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