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2013年9月2日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/2)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■先週末の米国市場は下落するも中国経済指標が好感される格好。円安進展とともに見直し買いを集めた本日の株式相場ですが、指数反発もまだ上値追いには慎重姿勢。物色も値動きの良いディーリング対象、テーマ株などに向かっています。日経平均株価は反発。前場で節目13500円。後場で節目13600円奪回と水準を切り上げてきました。立ち上がり直後に5日移動平均線(13460.46円)を奪回、ローソク足も陽線転換と改善を見せています。ただ、日中高値は13613.48円と前営業日高値13615.98円直前で足踏み。もう一方の株価指数でもあるTOPIXもローソク足は陽線転換を果たしたものの、前営業日高値を上抜けず、5日移動平均線(1117.67ポイント)とほぼ同水準での引けとなっています。先週末段階での株価指数では、シリア情勢は緩和するなかでも安値接近が見られる点、週足レベルでのチャート軟化は否めない点を指摘。今晩の米国市場は祝日休場となり、外部要因の変化が限られるなか、引き続き指数の水準を確認していきたいところ。前営業日配信版でも「月曜日に米国市場がレイバーデイの祝日休場となります。週末三連休直前となる今晩の米国市場の反応が注目されるほか、週明けは中国経済指標に週央の日銀金融政策決定会合、後半にG20に米雇用統計とイベントが目白押し。波乱発生を警戒しながら、外部要因に振らされる展開が続くのではないでしょうか」ともしましたが、本日の指数反発も外部要因改善が主体ですし、基本線では今週も外部要因に影響されやすい状況は続きそう。そこで外部要因に左右されにくい物色対象として、先週には新興市場銘柄を挙げて「東証1部指数下落も新興市場指数は上昇 新興銘柄の次は?」とも題していました。今晩の米国市場休場を見据えて「基本線では値動きの良い新興市場が選好される流れは続きそう。ただ、来週は月替りとなりますし、米国市場休場後には長期休暇に入っていた市場参加者の多くが戻ってくるのではないでしょうか」と指摘。さらに「全体の取引ボリュームが回復していけば、新興市場銘柄よりも数量効果の高い低位株のほうが有利でしょう。値上がり率ランキングや出来高急増ランキングなどに注目し、動意付いた低位株をチェックしておきましょう」としましたが、売買代金上位では新興市場銘柄からディーリング対象の低位株が活躍し始めています。具体的には、7月のレポートで配信していた東京電力<9501>、アイフル<8515>、そして6月に配信したいちごグループホールディングス<2337>などですが、株価が低位に置かれている銘柄を選別していけば、活躍銘柄を先回りすることができるのではないでしょうか。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■先週末の米国市場は反落。米国のシリア軍事介入観測の高まりや軟調な消費指標を嫌気した売りが出ています。オバマ大統領がシリア問題への米国の対応は「まだ最終的に決断していない」として軍事介入に対する先行き不透明感が高まったほか、爆撃に限っても長期化する観測も高まり、リスク回避の売りが出ました。また、米商務省が発表した7月の個人消費支出(PCE)は前月比0.1%増加と増えたものの、市場予想の0.3%の増加を下回る結果に。8月のミシガン大学消費者マインド指数の確定値も82.1ポイントと、市場予想の80.5を上回るも前月の85.1から低下するなど、軟調な消費指標も売り材料視されています。ダウ平均株価は、前営業日比30.64ドル安の14,810.31ドル。ナスダック総合指数は30.43ポイント安の3,589.87ポイントで取引を終えました。為替相場では、先週末にはユーロ売りが見られたものの、週末に発表された8月の中国製造業購買担当者指数(PMI)は51.0と市場予想を上回る良好な内容となり、週明け早朝には円売りが優勢に。東京時間帯早朝では、1ドル98円台半ば、1ユーロ130円台前半の円安水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場下落も週明け早朝の為替相場の円安推移を好感した買いが先行。日経平均株価は13438円の反発スタートに。寄り付き後は、前営業日に跳ね返された日経平均株価の5日移動平均線を攻防をこなすと、一旦は上値を目指すも中国本土市場の反応が限定的だったことから、節目13500円を挟んでのもみあいに終始しました。昼休みを挟んで為替相場で円安が進んでおり、後場寄りから買い優勢の立ち上がり。日経平均株価は後場一段高。前営業日高値との攻防となり、節目13600円を挟んでの推移となっています。日経平均株価終値は、184.06円高の13,572.92円。東証1部の売買代金は概算で1兆4598億円。東証1部の売買高は概算で18億5326万株。値上がり銘柄は1169(66%)に対し値下がりは467(26%)、変わらずは115(6%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数後場一段高でトヨタ<7203>、ソニー<6758>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクなど中核銘柄がしっかり。日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>の上昇も押し上げています。全市場の売買代金上位には、連日で東京電力<9501>が進出。朝安から見直し買いを集めたことで、値幅取りを狙った商いを集めました。低位金融のアイフル<8515>、オリコ<8585>、不動産関連のケネディクス<4321>なども活況高。今晩の米国市場が休場となり、外部要因の変化が限られるなか、短期売買が盛り上がりを見せています。また、オリンピック開催期待で三菱地所<8802>、住友不動産<8830>の不動産が好調。大成建設<1801>、太平洋セメント<5233>など建設、セメント関連もテーマ物色を集めました。セクターでは、消費者金融の融資残高増加見通しでアイフル<8515>、オリコ<8585>、アコム<8572>、アプラスフィナンシャル<8589>らその他金融が業種別株価指数騰落の値上がり最上位となっています。テーマ物色を集めた三菱地所<8802>、住友不動産<8830>の不動産、大成建設<1801>、鹿島<1812>、清水建設<1803>の建設、三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>なども続きました。一方、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、ニコン<7731>、トプコン<7732>の精密機械、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運などが売られています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は軟調に推移。不動産関連のいちごグループ<2337>、LINE関連のオークファン<3674>、バイオ関連のジーエヌアイグループ<2160>らは買われたものの、東証1部ディーリング対象の活躍で物色は限られました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<8515>アイフル 963円 前日比+150円(+18.45%)活況高。ノンバンクの個人ローンが回復しており、消費者金融による2013年度の融資残高は8年ぶりにプラスになる見通しとの一部報道が買い材料視された。関連銘柄のオリコ<8585>、アコム<8572>、アプラスフィナンシャル<8589>らが一斉高となり、その他金融が業種別株価指数騰落の値上がり上位となっている。<4321>ケネディクス 487円 前日比+60円(+14.05%)大幅高。先週末に公募増資実施を発表したものの、新株発行騰落を決議していたこともあり、発表を契機とした見直し買いにつながっている。また、金融関連の活躍やオリンピック開催期待で三菱地所<8802>、住友不動産<8830>ら不動産が上昇しており、いちごグループホールディングス<2337>ら低位不動産とともに短期資金を集めたようだ。<1801>大成建設 426円 前日比+23円(+5.71%)急反発。7日の2020年夏季五輪開催地決定を控えて、東京オリンピック関連銘柄として物色を集めている。同業の鹿島<1812>、清水建設<1803>や地価上昇期待で三菱地所<8802>、住友不動産<8830>ら不動産が物色されており、開催決定を先回りした買いを集めたようだ。◇…

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