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2013年9月4日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/4)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■休場明けの米国市場も反応が鈍く、前営業日に大幅上昇していたこともあり、利益確定売りが先行した本日の株式相場ですが、押し目買い意欲の高まりとともに株価指数は切り返すなど、先週まで低迷していた投資家心理も回復。短期売買対象も値上がりが目立っています。日経平均株価は続伸。前述の通りに反落スタートとなりましたが、押し目買いとともに切り返すと、大台14000円を回復しました。連日で上値、下値を切り上げ、75日移動平均線(13807.71円)上で推移するなど、下方では5日移動平均線(13690.76円)と25日移動平均線(13743.67円)のゴールデンクロス形成も迫っています。ただ、昨晩の米国市場では良好なISM製造業景況指数が確認されるもシリア情勢に対する先行き不透明感は強い状況。今晩にはベージュブック公開、明日には日銀金融政策決定会合の政策結果にECB理事会の金融政策イベントが控え、後半にG20。金曜日発表の重要指標・米雇用統計に向けてADP雇用統計に新規失業保険申請件数と指標発表が続くなかでは、一旦は下押しの可能性を想定しておくべきかもしれません。それでも前場で水準を保ったあたりには、9月以降の市場参加者増加の影響もありそう。本日も東証1部の売買代金は概算で1兆7000億円台、売買高も概算で22億株台と8月に比べて高く、物色意欲の高まりにつながっているのではないでしょうか。そこで前営業日配信版では「ボリューム回復で低位株が活躍! 銘柄の見極めを!」と題していました。取引ボリューム回復を追い風に、前営業日に目標株価達成を紹介していたIHI<7013>、エンシュウ<6218>は好調。シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>は信用規制の影響で反落着地となったものの、一時は年初来高値を更新する場面も見られるなど、短期資金流入が確認されています。また、本日では前回レポート銘柄のアンジェスMG<4563>が目標株価を達成。前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していた免疫生物研究所<4570>も一時ストップ高となり、わずか1営業日で目標株価を達成したほか、本日前引け後配信の電話会員情報で買い推奨していたナノキャリア<4571>が後場で目標株価達成を果たすなど、バイオ関連がテーマ人気に発展しました。取引ボリューム回復とともに全体相場が安定、短期売買対象も人気化するなかでは、このまま株式市場で材料視されるテーマ、ディーリング資金の集まりやすい低位株、バイオ関連、仕手系色の強い銘柄などを見ていく流れとなるのではないでしょうか。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。シリア情勢の軍事介入懸念が高まったものの、経済指標好感の買いが相場を支えています。欧州時間帯でイスラエルによるミサイル試射を受け、米国によるシリアへの軍事介入懸念が台頭。リスク回避の売りが相場の重しとなりました。ただ、休場期間中に中国経済指標を好感する流れが確認され、8月のISM製造業総合景況指数も55.7ポイントとなり、前月の55.4ポイント、市場予想の54ポイントを上回るなど、好調な経済指標を好感した買いが相場を支えています。ダウ平均株価は、前営業日比23.65ドル高の14,833.96ドル。ナスダック総合指数は22.74ポイント高の3,612.61ポイントで取引を終えました。為替相場では、欧州時間帯で地政学的リスクの高まりで円買いが見られたものの、米国時間帯からは経済指標好感のドル買いで持ち直す動き。東京時間帯早朝では、1ドル99円台半ば、1ユーロ131円台前半の水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場上昇も反応は鈍く、東京時間帯で確認されていた米指数先物上昇水準までは至らず。前営業日の大幅上昇から利益確定売りが先行。日経平均株価は13875円の反落スタートに。寄り付き後は、節目13900円を割り込む動きが見られ、取引開始直後に発生した首都圏の地震で売りが出たものの、すぐさま買い直されるなど底堅い動き。節目13900円を挟んでのもみあいに終始しました。外部要因に変化はなく、後場も日経平均株価が節目13900円を挟んでのもみあいが続いたものの、円安推移とともに押し目買い意欲が高まり、切り返すと大台14000円を回復。上値を目指す動きとなっています。日経平均株価終値は、75.43円高の14,053.87円。東証1部の売買代金は概算で1兆7881億円。東証1部の売買高は概算で22億6824万株。値上がり銘柄は1019(58%)に対し値下がりは589(33%)、変わらずは45(8%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数が後場で切り返すなど、押し目買い意欲の高まりとともにトヨタ<7203>、ソニー<6758>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクなど中核銘柄が切り返す動き。自社株買い発表のキヤノン<7751>も好調に推移しています。日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>は月次好調も利益確定売りや採算低下観測で売られる格好。ソフトバンク<9984>なども鈍く、売り先行の立ち上がりを反映しました。全市場の売買代金上位では、原発再稼働が遠のくとの見方で売りを集めた東京電力<9501>が進出。ただ、前営業日に売られた低位金融のアイフル<8515>、不動産関連のケネディクス<4321>などは見直されるなど、短期資金の循環が確認されています。セクターでは、所属全銘柄が上昇した海運が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>の不動産などが続きました。新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、任天堂<7974>擁するその他製品、ブリヂストン<5108>、横浜ゴム<5101>のゴム製品などが続いています。一方、オリンパス<7733>、テルモ<4543>の精密機械、第一生命<8750>、T&Dホールディングス<8795>の保険、東京電力<9501>、中国電力<9504>の電気ガスが値下がり上位となりました。個別では、設備建造能力拡大の三井海洋開発<6269>、増額の稲葉製作所<3421>、月次好調なABCマート<2670>のほか、格上げの新光電気工業<6967>、目標株価引き上げの日新製鋼<5413>などが材料物色を集めています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したアドウェイズ<2489>が活況高。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も底堅く、ユナイテッド<2497>、デジタルガレージ<4819>、バイオ関連のテラ<2191>、ナノキャリア<4571>なども好調に推移しました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<9501>東京電力 510円 前日比−15円(−2.86%)反落。前営業日には汚染水対策の国費投入が好感されたものの、柏崎刈羽原発の再稼働が遠のくとの見方が強まり、売り直されたようだ。また、前場で首都圏に地震が発生し、福島第一原発周辺の高放射線量、汚染水対策が困難との見方も売りにつながった。<7751>キヤノン 3,145円 前日比+115円(+3.80%)続伸。前営業日引け後に発行済み株式総数の1.6%に当たる1800万株、500億円を上限とする自社株買いを発表しており、これが買い材料視されている。株価指数が後場で切り返すなか、中核銘柄の一角としても見直しが進んだようだ。<2489>アドウェイズ 390,000円 前日比+58,000円(+17.47%)大幅高。東南アジアで成果報酬型広告を配信すると報じられたことが買い材料視されているようだ。急速なネット広告市場拡大が見込まれる東南アジア進出は素直に好感されている。新興市場銘柄ではガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、デジタルガレージ<4819>、バイオ関連のテラ<2191>、ナノキャリア<4571>なども好調に推移した。◇…

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