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2013年9月5日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/5)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■堅調な外部要因とともに買い先行の立ち上がりとなった本日の株式相場ですが、さすがに連日の上昇から利益確定売りを誘ったものの、前営業日にも見られた押し目買い意欲は高く、株価指数はもみあう動きに。全体観を傾けにくいなか、物色は値動きの良い銘柄が選好されています。日経平均株価は小幅続伸。前場は買い一巡後に膠着、後場では前場高安を試すもどちらにも放れず、大台14000円を挟んでもみあいました。ローソク足は陰線転換も下値切り上げは継続しています。連日の上昇から利益確定売りを誘うも押し目買い意欲が確認されたのは、下方で形成している5日移動平均線(13811.78円)と25日移動平均線(13746.03円)のゴールデンクロスなどチャート良化が見て取れるためでしょう。また、昨晩にはベージュブック公開、東京時間帯では日銀金融政策決定会合の政策結果を確認。イベント消化も進んだ格好でしょうか。これからの欧州時間帯でのECB理事会、金曜日発表の重要指標・米雇用統計に向けてADP雇用統計に新規失業保険申請件数と指標発表が続きますが、下押ししたとしても各移動平均線との位置関係を探る意識が強まりそうです。さて、前営業日配信版では「参加者増とともに相場にも底堅さ 素直に値動きの良い対象を狙え!」と題していました。本日も東証1部の売買代金は概算で1兆7000億円台、売買高も概算で24億株台と高水準ですが、株価指数の反応が限られた分、物色は値動きの良い銘柄に向かっています。全市場の売買代金上位には、新興軽量級で材料性の浮上したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が進出。同社株は前回レポートでも提供し、すでに目標株価達成を果たしていますが、テーマとして採用した「新興市場銘柄」が活躍を見せ、コロプラ<3668>なども高水準の商いとなりました。また、材料性の伝わった三井住友建設<1821>も急騰。会員情報銘柄として3日に目標株価達成、前営業日に反落を紹介していたシー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>が一気に上場来高値を更新してくるなど、ここにきて低位株の活躍も目立ってきました。やはり目先に重要指標発表、週末にも五輪開催地決定と重要イベントが控えるなかでは中核銘柄は手掛けにくく、このまま株式市場で材料視されるテーマ、ディーリング資金の集まりやすいバイオ関連、低位株や仕手系色の強い銘柄などを見ていきたいところ。やや癖の強い銘柄タイプに映りますが、安易に中核銘柄を手掛けて全体相場に振り回されるより、ディーリング資金集中の期待できる銘柄群を選び抜き、積極的にリスクを取ればハイリターンが期待できる局面とも言えるでしょう。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。シリアへの軍事介入が限定的となる見通しが強まったほか、ベージュブックで景気拡大を確認したことで買い優勢で推移しています。米上院外交委員会がシリアへの限定的な軍事攻撃を認める決議案を可決。軍事介入が限定的となる見通しが強まり、地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、経済は7月初めから8月遅くにかけて引き続き「緩慢ないしまずまず」のペースで拡大したと伝え、物色につながりました。ダウ構成銘柄では、値下がりがマイクロソフト、IBM、HP、P&Gの4銘柄のみで、上昇率上位にはインテル、コカコーラ、ベライゾン、アルコアなどが並んでいます。ダウ平均株価は、前営業日比96.91ドル高の14,930.87ドル。ナスダック総合指数は36.43ポイント高の3,649.04ポイントで取引を終えました。為替相場では、欧州時間帯でユーロ上昇が見られたほか、米国時間帯でドルが堅調。東京時間帯早朝では、1ドル99円台後半、1ユーロ131円台後半の円安水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場が上昇、為替相場でもユーロ上昇と堅調な外部要因とともに買いが先行。日経平均株価は14140円の続伸スタートに。寄り付き後は、ここ連日の上昇で短期過熱感もあり、利益確定売りが上値を抑える格好。ただ、前営業日も切り返したように押し目買い意欲は高く、日経平均株価の前営業日終値を挟んでもみあいました。後場寄りも日経平均株価は前営業日終値近辺でのもみあいに終始。前場安値割れで一旦は下値を探るも、すぐさま買い直されるなど安定感を欠く動きとなり、大引け前も前営業日終値水準まで戻しています。日経平均株価終値は、10.95円高の14,064.82円。東証1部の売買代金は概算で1兆7810億円。東証1部の売買高は概算で24億680万株。値上がり銘柄は684(39%)に対し値下がりは924(52%)、変わらずは145(8%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数が日中で安定感を欠き、トヨタ<7203>、ソニー<6758>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクなど中核銘柄は高安まちまち。ディーリング対象の東京電力<9501>も鈍い動きとなっています。代わって物色は値幅取り意識が高まり、材料性で三井住友建設<1821>の低位株、コンテンツ関連のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、コロプラ<3668>など新興軽量級が賑わいを見せました。また、米自動車販売の好調ぶりが伝わったホンダ<7267>、2段階格上げの新日鐵住金<5401>のほか、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運などが好調に推移しています。セクターでは、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運、王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>の紙パルプなどが並びました。関西電力<9503>、中部電力<9502>の電気ガス、所属全銘柄が上昇した保険、JXホールディングス<5020>、出光興産<5019>の石油製品なども続いています。一方、JT<2914>、東洋水産<2875>の食料品、日本航空<9201>、ANA<9202>の空運、セブン&アイ<3382>、マツモトキヨシ<3088>の小売などが値下がりしました。個別では、航空機向けチタン合金の製造会社設立の東邦チタニウム<5727>、決算銘柄の東建コーポレーション<1766>、増額の三井ハイテック<6966>、格上げの日本触媒<4114>などが材料物色を集めています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、コロプラ<3668>の活躍が目立ち、モルフォ<3653>、オークファン<3674>、クルーズ<2138>、エスプール<2471>なども買われました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<3765>ガンホー・オンライン・エンターテイメント 79,000円 前日比+8,600円(+12.22%)大幅高。ホームページ上でカウントダウンされた内容がアクワイア社との協業によるパネルRPG「ディバインゲート」の発表となり、19日から開催される東京ゲームショウに絡んで活躍期待が高まったようだ。出尽くし売りで上値が重かったものの、直近高値更新とともに買い進まれた。<1821>三井住友建設 84円 前日比+4円(+5.00%)急騰。西日本高速道路と共同で耐久性を高めて100年以上使える橋の実現にめどをつけたとの一部報道が買い材料視されている。株価2ケタの低位妙味もあり、値幅取りを狙った買いが入ったようだ。ただ、今年1月、4月と人気化していたこともあり、戻り売りで伸び悩んでいる。<3668>コロプラ 4,420円 前日比+500円(+12.76%)大幅続伸。スマートフォンアプリ「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」が累計500万ダウンロードを記録するなど、ヒットアプリ登場が好感されている。コンテンツ関連のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の人気化も追い風となり、東京ゲームショウに絡んだ活躍期待もあるようだ。◇…

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