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2013年10月10日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/10)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■外部要因改善とともに買い優勢の流れとなった本日の株式相場ですが、明日のSQ算出を睨んで株価指数は水準を探る動きに。短期売買対象も資金シフトが確認されるなど、そろそろ週末三連休など日程面を考慮したポジション調整も確認されています。日経平均株価は続伸。前営業日から水準を切り上げ、節目14100円、75日移動平均線(14074.05円)に乗せてきました。ただ、日中はもみあいが見られるなど、水準としては行使価格レベルの14125円を意識した値動きとなっています。さて、前営業日配信版では「相場反転は外部要因進展を先取り 今は打診買いが有効!」と題していました。昨晩の米国市場では、東京時間帯でも好感された「FRBの次期議長にイエレン副議長が指名されるとの報道」など外部要因進展で堅調。為替相場ではFOMC議事録で早期の緩和縮小が示されていたこともドルの支援材料となり、前営業日より円安推移で折り返してきたことから、今日の堅調展開につながっています。ただ、米財政協議には劇的な進展はなく、来週月曜日は「体育の日」の祝日休場となるため、週末三連休と日程面ではポジション調整意識が高まりやすい局面。日中の株価指数はもみあう場面もあり、思惑が入り混じっているのではないでしょうか。また、日経平均株価では、金曜日にSQ算出を控えるなか、ここ連日の値動きと同様に節目意識の高い状況。本日では行使価格レベルで14125円を挟んだ値動きとなり、大引け前には節目14200円に触れる場面もあるなど、明日の算出には14250円と14125円の行使価格がポイントとなりそう。引け後に発表された日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>決算では、着地内容は事前予想を下回り、今期予想も四季報新刊予想を下回ったものの、増配方針を打ち出すなど、評価は分かれており、今晩以降の外部要因の変化に沿った寄り付き、SQ算出後は前場に伝わる概算値、日中高安、場中の方向性を確認しておきたいところ。物色方針としては「今の局面では打診買いで相場の流れにつくことを意識しましょう」と締めていたように、少量のポジションで打診買いを入れながら、相場と資金循環の流れに付くスタンスを紹介していました。今週8日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付きレポート「会社創立5周年記念! 今回だけ1000円! アナリストが選ぶ【倍返し株!】」の注目銘柄では、前場でストップ高まで上昇したバリューHR<6078>、後場ではリバーエレテック<6666>が目標株価を達成。前営業日に目標株価達成、返金条件クリアを果たしたエナリス<6079>、バリューコマース<6078>に続いて、配信から実質2営業日で4銘柄が目標株価達成となっています。会員情報では、前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していたファンコミュニケーションズ<2461>が目標株価を達成。テーマ性を備えて人気化しているアドウェイズ<2489>、バリューコマース<2491>とともに、アフィリエイト(成果報酬型)広告サービス事業を展開しており、テーマ性に着目した循環物色を取り込みました。株式相場で循環している資金の流れを読み解けば、狙い目となる投資対象も見えてくるのではないでしょうか。明日はSQ算出、週末三連休目前で手掛けにくいものの、米財政協議問題の行方、来週以降の日程面を考慮しながら、次なる投資テーマ、物色対象を検討していきたいところ。今は打診買いで相場の流れに付くことに専念してください。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は下げ止まり。次期FRB議長に対する金融緩和継続期待感や財政協議問題の進展期待などで見直し買いを集めています。バーナンキFRB議長の任期が来年1月31日に終了するため、次期FRB議長に対する新人事が注目されるなか、オバマ大統領がイエレンFRB副議長を次期議長に指名。現議長に続いて金融緩和継続期待感が高まり、見直し買いを誘いました。また、下院共和党と上院民主党の指導部が債務上限の短期的な引き上げを検討しているとの匿名情報も伝わり、財政協議問題の進展期待も相場を下支えしています。ダウ平均株価は、前営業日比26.45ドル高の14,802.98ドル。ナスダック総合指数は17.06ポイント安の3,677.78ポイントで取引を終えました。為替相場では、米国時間帯から株式相場の下げ止まりでドルが見直される動き。FOMC議事録で早期の緩和縮小が示されていたこともドルの支援材料となり、東京時間帯早朝では、1ドル97円台半ば、1ユーロ131円台後半の円安水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場の下げ止まり、為替相場の円安推移を受けて買いが先行。日経平均株価は14097円の続伸スタートに。寄り付き後は、日経平均株価の節目14100円奪回から利益確定売りをこなして上値を追う動き。明日のSQ算出を睨んで行使価格レベルとなる14125円近辺でのもみあいとなりました。後場では、明日のSQ算出を睨んだ売り買いが交錯。行使価格レベル14125円を往来するなか、大引け前には14200円に抵触するなど、神経質な値動きとなっています。日経平均株価終値は、156.87円高の14,194.71円。東証1部の売買代金は概算で1兆7929億円。東証1部の売買高は概算で22億5097万株。値上がり銘柄は1115(63%)に対し値下がりは496(28%)、変わらずは141(8%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■外部要因改善による指数続伸でトヨタ<7203>、ホンダ<7267>の国際優良株、値動きの軽いマツダ<7261>、シャープ<6753>、証券業の野村ホールディングス<8604>など中核銘柄がしっかり。日経レバレッジETF<1570>も上昇しています。三菱地所<8802>、三井不動産<8801>の不動産、NTT<9432>、武田薬品<4502>の大型株も堅調。ただ、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクはさえない動きとなりました。全市場の売買代金上位には、ソフトバンク<9984>が進出。目標株価引き上げで見直されたヤフー<4689>とともに堅調な値動きに。ネット広告関連のアドウェイズ<2489>、サイバーエージェント<4751>、ネットオークション関連のオークファン<3674>なども買われています。ただ、IPOのエナリス<6079>が買い先行から失速。コロプラ<3668>なども利益確定売りに押されるなど、短期資金に手仕舞い売りも確認されました。セクターでは、武田薬品<4502>、アステラス製薬<4503>の医薬品、JT<2914>、東洋水産<2875>の食料品、日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運などが業種別株価指数騰落の値上がり上位となっています。日産自動車<7201>、トヨタ<7203>の輸送用機器、ニコン<7731>、トプコン<7732>の精密機械、任天堂<7974>擁するその他製品など、外需関連も続きました。一方、値下がりは三井金属<5706>、東邦亜鉛<5707>の非鉄、オリックス<8591>のその他金融、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>の銀行、新日鐵住金<5401>の鉄鋼の4業種となっています。個別では、決算銘柄のダイセキ<9793>、増額の大幸薬品<4574>、好業績観測の松竹<9601>などが並びました。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したアドウェイズ<2489>、IPOのエナリス<6079>、サイバーエージェント<4751>、オークファン<3674>が買われた半面、コロプラ<3668>、楽天<4755>は軟調。ファンコミュニケーションズ<2461>、デジタルガレージ<4819>、ネットイヤーグループ<3622>などは物色が確認されています。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<9984>ソフトバンク 7,070円 前日比+70円(+1.00%)反発。前営業日に格下げなどで売られた流れからリバウンド期待が高まったようだ。全市場の売買代金上位に進出。資本関係のあるヤフー<4689>がゴールドマン・サックス証券の目標株価480円から500円への引き上げで見直されており、連れ高している。<2489>アドウェイズ 1,571円 前日比+218円(+16.11%)連騰。このところツイッター関連、スマホ広告配信サービスの東南アジア展開、モバイルキャリア決済サービス展開の「fortumo」と材料性が揃い、ヤフー<4689>の見直しもアフィリエイト関連として押し上げ要因となっている。同業のファンコミュニケーションズ<2461>、オークション価格検索のオークファン<3674>なども連想買いを集めた。<6079>エナリス 905円 前日比+38円(+4.38%)乱高下。前営業日の初値形成からの人気化を引き継ぎ、IPOとして需給妙味に着目した買い優勢の立ち上がりから上値を伸ばしたものの、買い一巡後は利益確定売りに押されている。同じく直近IPOのバリューHR<6078>もストップ高形成から売り直されており、激しい値動きとなった。

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