為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年10月15日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/15)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■休場期間中の外部要因進展を好感した買いが先行するも場中の円買い圧力とともに指数伸び悩みの見られた週末三連休明けの株式相場ですが、物色傾向は短期志向を強め、売買代金上位には値動きの軽い銘柄が並ぶ格好。未だ米財政協議問題の行方が注視されています。日経平均株価は続伸。前述の通りに場中は上げ幅を縮め、寄り付き天井となりました。ただ、前営業日から上値、下値ともに切り上げており、上値志向の高い状況となっています。さて、前営業日配信版では「外部要因進展続くか? 次の投資テーマの準備を」と題していました。前営業日の相場展開から「後場の手仕舞い売りをこなす動きには、休場期間中に外部要因が進展した場合の『持たざるリスク』に配慮したものでしょう。もちろん休場期間中の外部要因の変化、とくに米財政協議問題の確認は怠れませんが、先行き不透明感は着実に後退しています」とも記していましたが、東京市場休場期間中の外部要因に波乱はなく、米国市場上昇や為替相場の円安推移を好感した買い優勢の立ち上がりとなっています。ただ、本日の指数伸び悩みに関しても、前営業日配信版にて「米国での財政協議については、17日の債務上限期限を前に短期的に引き上げる見通しで、問題が完全に拭えたわけではなく、発表延期の続いていた経済指標や米主要企業の決算発表次第では波乱発生の可能性も残る状況ではないでしょうか」とも記していたように、財政協議問題は未だ決着せず。今後の波乱発生に備えた利益確定売りも出ているのではないでしょうか。前述の通り物色傾向も需給妙味に着目した短期売買が主導。前回の10月8日に配信した『厳選5銘柄付きレポート』「会社創立5周年記念! 今回だけ1000円! アナリストが選ぶ【倍返し株!】」の提供銘柄では、エナリス<6079>、バリューHR<6078>、リバーエレテック<6666>の3銘柄が一時ストップ高する場面もあるなど、有力な売買対象として活躍が確認されています。また、会員情報では先週10月10日のインターネット会員B情報で買い推奨していたネクスト<2120>が目標株価を達成。今年1月29日に配信した『厳選5銘柄付きレポート』「決算相場の【急騰株】を探せ!」の提供銘柄でもあり、決算開示シーズンを前に決算期待が高まっているのではないでしょうか。前営業日にも「日程面ではそろそろ決算相場に意識を振り向けていきたいところ。週末三連休を利用して、次なる投資テーマ、物色対象を検討していきましょう」とも締めていましたが、月末の決算シーズンを踏まえて、決算発表を取引機会とするスタンスも準備していきたいところです。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。17日に迫る債務上限の期限を前にデフォルト(債務不履行)を回避すべく、債務上限引き上げ合意期待が高まり、買い優勢で推移しています。先週まで財政協議問題が重しとなっていたものの、米上院の民主、共和両党指導部は政府機関閉鎖の解除と連邦債務上限の引き上げで合意できると楽観していると表明したことで、債務上限引き上げ合意期待が高まり、買い気を強めました。合意案も来年2月7日まで債務上限を引き上げるほか、1月15日までの予算を確保し、今年12月15日までに上下両院の予算会議を開くよう義務付ける具体的な内容となり、デフォルト(債務不履行)回避にも前進しています。ダウ平均株価は、前営業日比64.15ドル高の15,301.26ドル。ナスダック総合指数は23.40ポイント高の3,815.28ポイントで取引を終えました。東京市場休場前となる10日終値の価格水準と比べると、ダウ平均は15,126.07ドル→15,301.26ドル(175.19ドル上昇)。ナスダック総合指数は3,760.75ポイント→3,815.28ポイント(54.53ポイント上昇)となっています。為替相場では、財政協議問題の進展を好感した株式上昇、ドル上昇を確認。東京時間帯早朝では、1ドル98円台半ば、1ユーロ133円台後半の円安水準で取引されています。東京株式市場では、休場期間中の米国市場の上昇、為替相場の円安推移を受けて買いが先行。日経平均株価は14510円の続伸スタートに。寄り付き後は、日経平均株価が節目14500円を奪回して始まるなど、上値志向の高い状況となったものの、為替相場では東京時間帯から円買い圧力が見られており、利益確定売りで伸び悩みました。昼休みを挟んで円買い圧力は根強く、日中の株価指数も上値を切り下げる動き。代わって需給妙味の強い銘柄に短期資金が集中しています。日経平均株価終値は、36.80円高の14,441.54円。東証1部の売買代金は概算で1兆6203億円。東証1部の売買高は概算で20億548万株。値上がり銘柄は692(39%)に対し値下がりは923(52%)、変わらずは136(7%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■株価指数続伸も上値は重く、トヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクは鈍い動きに。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>は堅調に推移しています。売買代金上位には、値動きの軽いアドウェイズ<2489>が進出。外需関連のマツダ<7261>、富士重工業<7270>などもディーリング資金を取り込みました。直近IPOのエナリス<6079>も人気化。新興市場の楽天<4755>、ペプチドリーム<4587>も短期資金を集めています。セクターでは、王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>の紙パルプ、LIXILグループ<5938>、長府製作所<5946>の金属製品、日本航空<9201>の空運なども業種別株価指数騰落の値上がり上位となりました。東京電力<9501>、関西電力<9503>の電気ガス、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、日本取引所グループ<8697>、イオンフィナンシャル<8570>などもその他金融なども続いています。一方、MS&AD<8725>、東京海上ホールディングス<8766>の保険、野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券業、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産などが値下がり上位となりました。個別では、好業績観測の富士重工業<7270>、増額のNSユナイテッド海運<9110>、プレナス<9945>、事業再編のKLab<3656>、決算銘柄の島忠<8184>などが材料物色を集めています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したアドウェイズ<2489>、エナリス<6079>、楽天<4755>、ペプチドリーム<4587>などが活況高。コロプラ<3668>、デ・ウエスタン<4576>などが売られたものの、モブキャスト<3664>、ナノキャリア<4571>、モルフォ<3653>、ザインエレクトロニクス<6769>、ジャストシステム<4686>などが短期資金を集めました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<7261>マツダ 443円 前日比+13円(+3.02%)大幅続伸。マッコーリー証券が投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を420円から540円に引き上げたほか、BNPパリバ証券も投資判断を「リデュース」から「買い」に、目標株価を220円から660円に引き上げたことが買い材料視されている。外部要因の落ち着きに加え、調査機関の高評価が素直に好感されているようだ。<2489>アドウェイズ 2,062円 前日比+400円(+24.07%)続伸。前営業日の伸び悩みから、売り先行の立ち上がりとなったものの、株価指数の上値の重さから値動きに着目した短期資金が集中、切り返したあと連日の上場来高値更新となっている。全市場の売買代金上位に進出するなど、短期売買が膨らんだようだ。<6079>エナリス 1,055円 前日比+150円(+16.57%)大幅高。ストップ高まで上昇している。株価指数が伸び悩むなか、直近IPO銘柄として値動きに着目した短期資金を取り込んだようだ。前営業日高値から、10日に形成していた上場来高値を更新。上値のメドを更新したことも買い気に弾みがついている。◇…

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ