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直近の決算発表予定

2013年10月17日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/17)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■昨晩の米国市場で財政協議問題が進展、東京時間帯で上院、下院の法案可決が伝わり、買い優勢の展開となった本日の株式相場ですが、出尽くし感から利益確定売りに押される場面もあり、最悪のケースは脱したものの、物色も短期志向が色濃く、先行き不透明感はまだ続いているのではないでしょうか。日経平均株価は続伸。外部要因進展で上放れる立ち上がりとなり、利益確定売りで窓埋めを果たしたあと、大引け前には押し目買いが入りました。前営業日から水準を切り上げてきたことで、5日移動平均線(14418.92円)と25日移動平均線(14402.05円)のゴールデンクロス形成が確認されています。さて、前営業日配信版では「そろそろ財政協議問題後を意識 注目企業の業績確認を」と題していました。さらに「今晩の米国市場は時間外先物取引推移から一定レベルの反発が期待されますが、やはり財政協議問題の行方が注目される局面に変わりません。17日に迫る債務上限の期限に向けて、今晩の米国市場結果や報道内容なども確認していきましょう」とも記していましたが、ほぼ想定通りに財政協議問題を消化。米国市場上昇やドル上昇など外部要因進展を好感した買いが入っています。ただ、直近から指摘していたように、米財政協議は「17日の債務上限期限を前に短期的に引き上げる見通しで、問題が完全に拭えたわけではなく、発表延期の続いていた経済指標や米主要企業の決算発表次第では波乱発生の可能性も残る状況ではないでしょうか」ともしましたが、デフォルト(債務不履行)という最悪のケースは脱したものの、前述の通りまだ不安要素は残っており、これが後場の伸び悩みにつながったのではないでしょうか。また、全市場の売買代金上位には、需給妙味の強い銘柄への短期売買が継続。前回レポート銘柄で配信翌営業日に目標株価達成、返金条件クリアを果たしたエナリス<6079>が初値から株価倍化を果たし、過去のレポート実績銘柄のアドウェイズ<2489>も堅調に推移しました。ただ、昨日に「足元では米財政協議問題が注視されているものの、外部要因進展が確認されれば、決算シーズンを意識する流れとなるでしょう」としていたように、すでに相場のポイントは「米財政協議後」に移ってきています。「今後は調査機関の投資判断や目標株価修正だけでなく、集計業績の増額、減額発表も出やすくなり、短期志向の売買は決算絡みの個別材料に着目した物色にシフトしていくのではないでしょうか」と指摘。本日でも増額銘柄の関西電力<9503>、京浜急行<9006>、格上げの富士通<6702>、中部電力<9502>、好業績観測報道のIHI<7013>、一休<2450>など決算絡みの材料株が物色されてきました。そろそろ事前の好決算期待から開示後の反応を見据えた「決算発表を先回りするスタンス」が有効となってくる局面。このまま個別注視の流れが強まるだけに、注目企業の業績確認を進めていくべきでしょう。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。上下両院が財政協議問題で合意する見通しとなり、見直し買いが優勢となっています。政府機関の閉鎖解除と債務上限の引き上げで米上院が与野党合意。ベイナー下院議長も共和党が上院の妥協案を阻止することはないと表明したことで、上下両院の法案可決が合意する見通しとなり、これまで売られていた流れから見直し買いが優勢となりました。リード民主党上院院内総務とマコネル共和党上院院内総が交渉した枠組みは来年1月15日までの予算を確保し、2月7日まで債務上限を引き上げる見通しで、買いが一巡した取引終盤には問題先送りと見た売りも出ています。ダウ平均株価は、前営業日比205.82ドル高の15,373.83ドル。ナスダック総合指数は45.42ポイント高の3,839.43ポイントで取引を終えました。為替相場では、デフォルト回避を好感したドル上昇を確認。東京時間帯早朝では、1ドル98円台後半、1ユーロ133円台後半の円安水準で取引されています。東京株式市場では、財政協議問題進展による米国市場上昇、ドル上昇を好感した買いが先行。日経平均株価は14640円の大幅続伸スタートに。寄り付き後は、東京時間帯で米上院本会議で法案可決が伝わり、米財政協議問題進展を好感する流れ。日経平均株価は高値もみあいが続きました。前引け前に上院に続いて下院で政府機関の閉鎖解除と債務上限の引き上げ法案可決が伝わるも外部要因に大きな変化はなく、前場に続いて後場も日経平均株価は高値もみあいで推移。ただ、円高推移とともに利益確定売り圧力が強まり、一旦は伸び悩んだものの、大引け前には押し目買いが入っています。日経平均株価終値は、119.37円高の14,586.51円。東証1部の売買代金は概算で1兆7121億円。東証1部の売買高は概算で20億8633万株。値上がり銘柄は1323(75%)に対し値下がりは296(16%)、変わらずは132(7%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■外部要因進展も株価指数は伸び悩み、トヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクなど中核銘柄は買い先行から上げ幅を縮める動き。値動きの良いマツダ<7261>、日産自動車<7201>などは後場も堅調に推移しています。売買代金上位には、ソフトバンク<9984>、アドウェイズ<2489>、コロプラ<3668>、シャープ<6753>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>らディーリング対象が進出。なかでもアドウェイズ<2489>の活躍が目立ちました。直近IPOのエナリス<6079>、Eコマース関連の楽天<4755>などが物色されるなど、指数伸び悩みで値動きの良い投資対象が選好されています。セクターでは、所属全銘柄が上昇した保険、オリックス<8591>、日本取引所グループ<8697>のその他金融、SUMCO<3436>、LIXIL<5938>の金属製品などが業種別株価指数騰落の値上がり上位となりました。三菱重工業<7011>、東芝機械<6104>の機械、任天堂<7974>のその他製品、JT<2914>の食料品、信越化学工業<4063>、住友化学工業<4005>の化学などが続いています。一方、値下がりは、日本製紙<3863>、王子ホールディングス<3861>の紙パルプ、JXホールディングス<5020>の石油製品、ソフトバンク<9984>、NTT<9432>の情報通信の3業種となりました。個別では、増額の関西電力<9503>、京浜急行<9006>、格上げの富士通<6702>、中部電力<9502>、自社株買い、消却のITC<4739>、好業績観測報道のIHI<7013>、一休<2450>など決算絡みの材料株が物色されています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したアドウェイズ<2489>、エナリス<6079>、楽天<4755>が好調。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、コロプラ<3668>が売られたものの、リバーエレテック<6666>、バリューHR<6078>、ユナイテッド<2497>、ネットイヤーグループ<3622>などが短期資金を集めました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<7203>トヨタ 6,340円 前日比−20円(−0.31%)買い先行も失速。立ち上がりでは米財政協議問題進展を好感した買いが先行したものの、出尽くし感から為替相場で円高推移が見られており、買い一巡後は売り直されている。同業の日産自動車<7201>、三菱UFJFG<8306>のメガバンクなど中核銘柄も見直し先行から株価指数とともに伸び悩んだ。<3668>コロプラ 2,860円 前日比−130円(−4.35%)続落。前営業日引け後に増額修正を発表したものの、事前の好業績観測に対して会社側も増額発表を示唆していたことから、出尽くし売りにつながったようだ。ただ、増額内容は事前の好業績観測を上回り、売り先行から下げ渋る動きとなるなど、押し目買いも入っている。<2489>アドウェイズ 2,095円 前日比+65円(+3.20%)好調。前営業日に大幅高からの往って来いで売り直されたものの、需給妙味に着目した短期資金流入が続いており、買い優勢で推移している。前営業日に材料人気の確認されたガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は売られたものの、直近IPOのエナリス<6079>、Eコマース関連の楽天<4755>などは堅調に推移した。◇…

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