為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年10月18日金曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/18)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■昨晩の米国市場では財政協議問題消化も方向感を欠く動きに。若干の円高推移も外部要因に大きな変化なく、売り買いが交錯した本日の株式相場ですが、中核銘柄への反応が限られた一方、新興市場の新高値銘柄などへの短期売買や決算絡みの材料売買など、短期志向のトレードが主導しています。日経平均株価は小幅反落。円高推移や週末を控えてのポジション調整で下値を探る場面があったものの、終わってみれば前営業日終値を挟んでもみあいました。日中安値は14503.09円と5日移動平均線(14492.29円)がサポートとなった格好でしょう。さて、前営業日配信版では「財政協議問題消化でいよいよ決算相場へ 個別業績を見抜け!」と題していました。前営業日の東京時間帯で財政協議問題を消化。すでに米国市場では前営業日で織り込んでおり、昨晩の米国市場の反応は振るわず。ただ、一部政府機関閉鎖による経済環境への先行き不透明感や発表延期の経済指標に対する警戒感が高まる格好。さらに発表が本格化した決算発表に対する反応も見られています。当欄でも財政協議問題も来年への先送り、さらに「発表延期の続いていた経済指標や米主要企業の決算発表次第では波乱発生の可能性も残る状況」と指摘していましたが、決算相場入りした米国市場は発表内容によって「一喜一憂する神経質な展開」になりやすく、さらに発表が延期された重要経済指標・米雇用統計も来週22日発表となるなど、波乱発生の可能性を想定していきたいところ。物色も直近IPOの新高値銘柄などへの短期売買が主導。他にも増額銘柄や好業績観測、調査機関の投資判断、目標株価修正など決算絡みの材料性に着目した売買が確認されました。そこで「そろそろ事前の好決算期待から開示後の反応を見据えた『決算発表を先回りするスタンス』が有効となってくる局面」とも記していましたが、本日では10月11日のインターネット会員A情報で買い推奨していたセリア<2782>が目標株価を達成。過去にも「決算先回り」のテーマレポート銘柄として採用していた経緯があるなど、業績開示シーズンを前に決算期待が高まっているのではないでしょうか。全市場の売買代金上位ではIPOや材料株が賑わい、目立たないなかでも決算材料株の売買が見られていますし、好決算期待銘柄には、着実に決算発表を先回りした買いが入りつつある状況。決算開示数の増えてくる来週以降は「決算先回り買い戦略」が軸となるのではないでしょうか。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は堅調。財政協議問題進展が好感されるも、経済環境への先行き不透明感は強く、小動きに終始しています。東京時間帯で上院、下院とも政府機関の閉鎖解除と債務上限の引き上げ法案可決が伝わり、アジア市場が上昇したものの、前営業日に大幅上昇の見られた米国市場はひとまず買いが入ったものの、積極的な買いは限られました。また、一部政府機関閉鎖による経済環境への先行き不透明感や発表延期の経済指標に対する警戒感も重しとなっています。ダウ平均株価は、前営業日比2.18ドル安の15,371.65ドル。ナスダック総合指数は23.72ポイント高の3,863.15ポイントで取引を終えました。為替相場では、経済環境への先行き不透明感や金融緩和継続期待でドルが下落。東京時間帯早朝では、1ドル97円台後半、1ユーロ133円台後半の水準で取引されています。東京株式市場では、堅調な米国市場に対してドル下落の為替相場と強弱材料が揃い、売り買いが交錯。日経平均株価は14589円の小幅高スタートに。寄り付き後は、外部要因に大きな変化はなく、日経平均株価の前営業日終値近辺で膠着。もみあいに終始しました。昼休みを挟んで円買いが見られており、後場寄りではやや軟化。下値を探る場面があったものの、積極的な売り圧力ではなく、週末を控えての換金売りなどポジション調整が主体となっており、大引け前には下げ渋っています。日経平均株価終値は、24.97円安の14,561.54円。東証1部の売買代金は概算で1兆6078億円。東証1部の売買高は概算で20億5939万株。値上がり銘柄は826(47%)に対し値下がりは769(43%)、変わらずは156(8%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数が一進一退となるなか、トヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクなど中核銘柄も鈍い動き。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>も小動きに終始しています。売買代金上位には、直近IPOのエナリス<6079>、バイオ関連で上場来高値更新のペプチドリーム<4587>が活況高。需給妙味に着目した短期売買が膨らみました。一方、直近で賑わいを見せていたアドウェイズ<2489>、コロプラ<3668>、ネットイヤーグループ<3622>が売られた半面、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、楽天<4755>が堅調に推移するなど、新興市場所属銘柄は明暗が分かれています。セクターでは、所属全銘柄が上昇した海運、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、SUMCO<3436>、LIXIL<5938>の金属製品などが業種別株価指数騰落の値上がり上位となりました。JXホールディングス<5020>の石油製品、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>の陸運、大成建設<1801>、大林組<1802>の建設、三菱重工業<7011>、ダイキン<6367>の機械も続いています。一方、値下がりは、所属全銘柄が下落した保険、ブリヂストン<5108>、住友ゴム工業<5110>のゴム製品、日本航空<9201>の空運などが並びました。個別では、増額の日本電産コパル電子<6883>、好業績観測のオリンパス<7733>、新規カバレッジのダイキン<6367>、格上げの阪急阪神ホールディングス<9042>、広島銀行<8379>などが材料物色を集めています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したエナリス<6079>、ペプチドリーム<4587>、ネットイヤーグループ<3622>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、楽天<4755>が好調だった半面、アドウェイズ<2489>、コロプラ<3668>が売られるなど、値動きに着目した短期売買が確認されました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<7203>トヨタ 6,280円 前日比−60円(−0.95%)ジリ安。買い一巡後に売り直された前営業日の流れを引き継ぎ、断続的に利益確定売りが出ている。円高推移で折り返したことも重しとなっているようだ。国際優良株のソニー<6758>、同業のホンダ<7267>とともに鈍い動き。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>はもみあいに終始した。<6079>エナリス 1,799円 前日比+300円(+20.01%)大幅高。連日で上場来高値を更新している。値動きの良い直近IPOの一角として需給妙味に着目した短期売買が膨らんだ。全市場の売買代金上位に進出し、新値追いを狙った買いが集中。一方でコロプラ<3668>、アドウェイズ<2489>などは利食いに押された。<4587>ペプチドリーム 14,290円 前日比+2,430円(+20.49%)上伸。新規材料性は伝わっていないものの、6月以来となる上場来高値を更新しており、直近IPOのエナリス<6079>とともに値動きに着目した短期売買を集めているようだ。新興市場ではネットイヤーグループ<3622>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、楽天<4755>なども買われた。◇…

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ