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2013年10月1日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/1)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■米国市場下落も前営業日下落からの見直し買いが先行、場中は米財政協議、国内も消費増税に絡んだ材料性で一喜一憂する展開となるなど、指数は乱高下を演じた本日の株式相場ですが、神経質な全体観を嫌った投資資金は材料株に向かい、株価指数も上値の重さが確認されています。日経平均株価は反発。日中高値は14642.97円と前営業日高値14619.24円を上回り、前営業日から上値、下値ともに切り上げに転じたものの、ローソク足は連日の上ヒゲ陰線となりました。終わってみれば5日移動平均線(14673.62円)も上値抵抗となっています。さて、前営業日配信版では「指数チャート軟化で戻り売り 今はリスクテイクの軽減を」と題していました。当欄でも株価指数のチャート軟化、戻り売り優位の流れを指摘していましたが、本日も前場で日銀短観確認での円安推移、米財政協議進展観測、後場で安倍首相が消費増税を表明、米大統領の議会牽制発言の材料性で見直し買いが入ったものの、結局は売り直されるなど、前営業日に引き続き戻り売り優位の流れが継続しています。引け後も18時から予定される安倍首相の増税表明の会見、焦点となる法人税減税など経済対策の可能性が意識されるほか、米国では財政協議に対する行方が注目される状況。さらに金曜日には重要指標・米雇用統計の発表を控えて、米国経済指標が相次ぎますし、まだまだ先行き不透明感の強い局面が続くのではないでしょうか。その点を踏まえて、空売りなどヘッジポジションの準備を整えておくべきとの見方や基本となるポジション調整やリスクテイクの軽減を紹介していましたが、来週からは米国で決算シーズンがスタート、半ばからは国内企業の決算も始まりますし、今は保有銘柄の再点検を行うタイミングでしょう。一方で、買い目線では「不安定な外部要因に左右されにくいタイプ、中長期的な上昇パフォーマンスが目立つタイプも狙い目となっているのではないでしょうか」と指摘。今日も低位株やバイオ関連など外部要因に左右されにくいタイプが賑わいました。会員情報では、9月27日のインターネット会員A情報で買い推奨していたリニカル<2183>が目標株価を達成。前営業日のインターネット会員B情報で買い推奨していた新日本科学<2395>が大幅高。始値から高値までの上昇率は15%に迫るなど、バイオ関連が賑わいを見せています。短期視点では値動きの良いタイプ。中長期視点で臨むならば、中長期上昇銘柄の押し目を拾うスタンスが有効との見方に変更はありません。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は下落。財政協議難航で政府機関閉鎖の可能性が高まり、売り優勢で推移しています。上院は週末に下院で可決された暫定予算案の修正案を否決するなど、民主、共和両党ともこれまでの対立姿勢を緩めておらず、この日も財政協議が難航。政府機関閉鎖の可能性が高まり、見切り売りを強めました。ダウ構成銘柄の値上がりはシスコシステムズ、マイクロソフトの2銘柄のみ。下落率上位にはP&G、ユナイテッド・テクノロジーズ、ナイキ、コカコーラ、ウォルト・ディズニーらが並んでいます。ダウ平均株価は、前営業日比128.57ドル安の15,129.67ドル。ナスダック総合指数は10.12ポイント安の3,771.48ポイントで取引を終えました。為替相場では、財政協議難航によるドル下落でユーロが上昇。ドル円では東京時間帯での円高進展から円が売り直されており、東京時間帯早朝では、1ドル98円台前半、1ユーロ132円台後半の水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場が下落したものの、為替相場では円安推移が見られており、前営業日に売り込まれていた経緯から見直し買いが先行。日経平均株価は14517円の反発スタートに。寄り付き後は、日銀短観確認で為替相場が円安に動いていることから買いが入ったものの、前営業日後場も戻り売りに押されたことから、上値は追い難い状況。ただ、後半からは米財政協議進展観測を受けて買い進まれるなど、報道に準じた反応が見られました。昼休みを挟んで材料浸透とともに売り直されると、米国で政府機関の一部閉鎖が伝わり、見切り売りが優勢に。その後は安倍首相が消費増税表明、米大統領の議会牽制発言を受けて見直し買いが入ったものの、戻り売り圧力が根強く失速するなど、指数は乱高下を演じています。日経平均株価終値は、28.92円高の14,484.72円。東証1部の売買代金は概算で1兆9283億円。東証1部の売買高は概算で27億9444万株。値上がり銘柄は658(37%)に対し値下がりは964(55%)、変わらずは126(7%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数乱高下で中核銘柄のトヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクなど中核銘柄もまちまちな反応。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>が底堅く推移したことで、株価指数を下支えしています。全市場の売買代金上位では、材料性の伝わったソフトバンク<9984>、タカラバイオ<4974>、新日本科学<2395>、低位株のグローブライド<7990>などが賑わいました。一方、前営業日に賑わっていた東京電力<9501>が軟調。新興軽量級のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も売られるなど、資金循環が確認されています。セクターでは、LIXIL<5938>、リンナイ<5947>の金属製品、ANAホールディングス<9202>の空運、ソフトバンク<9984>の情報通信らが業種別株価指数騰落の値上がり上位となりました。住友鉱山<5713>、日本軽金属ホールディングス<5703>の非鉄、所属全銘柄が上昇した保険、松井証券<8628>の証券業なども続いています。一方、東京電力<9501>、関西電力<9503>の電気ガス、出光興産<5019>、JXホールディングス<5020>の石油製品、日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運などが値下がり上位となりました。個別では、決算銘柄のしまむら<8227>、増額の日本精工<6471>、ハピネット<7552>、減額アク抜けの宇部興産<4208>などが材料物色を集めています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したタカラバイオ<4974>、ユナイテッド<2497>が買われた半面、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が軟調。アドウェイズ<2489>、デジタルガレージ<4819>、クルーズ<2138>が賑わうもN・フィールド<6077>、ビリングシステム<3623>、デ・ウエスタン<4576>、コスモ・バイオ<3386>、ジャパン・ティッシュ<7774>、免疫生物研究所<4570>などは売られました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<9984>ソフトバンク 6,960円 前日比+170円(+2.50%)急反発。全市場の売買代金上位に入り、年初来高値を更新している。前営業日に行われた端末発表会で新型iPhoneの他社流出が限られたことを明らかにし、買い進まれているようだ。また、孫社長が東京都中央区のティファニー銀座本店ビルを取得したことも話題となっている。<4974>タカラバイオ 2,539円 前日比+168円(+7.09%)急伸。、新たなiPS細胞作製方法に関する特許の全世界商用ライセンスをiPSアカデミアジャパン社から取得したと発表したことが買い材料視された。iPS細胞関連の新日本科学<2395>も連れ高するなど、バイオ関連のテーマ人気が高まっている。<7990>グローブライド 171円 前日比+27円(+18.75%)連騰。新規材料性は伝わっておらず、仕手系色の強い低位材料株として物色を集めたようだ。前営業日に物色された昭和電線ホールディングス<5805>、中山製鋼所<5408>、石原産業<4028>らが反落するなど、低位株のなかで資金循環が確認されている。ただ、チタン工業<4098>にはノーベル賞関連物色が継続した。◇…

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