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2013年10月8日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/8)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■大方の想定通りに米国市場は下落するも為替相場の円高推移を嫌気した売りが先行、円高一服とともに持ち直してきた本日の株式相場ですが、買い気はまだ売られ過ぎからの見直しの域に留まる格好。物色も値動き重視の流れが続いています。日経平均株価は反発。朝方では節目13800円を割り込む場面があったものの、円高一服とともに持ち直してきました。前営業日から上値、下値を切り下げたものの、ローソク足は陽線転換となっています。さて、前営業日配信版では「今晩の米国市場下落を先取り 活躍銘柄も先回り視点で!」と題していました。「時間外取引の米指数先物下落に準じての調整でもあり、今晩の米国市場下落を先回りしている面もあります。すでにダウ平均では150ドル前後の下落が見込まれていますが、明日の寄り付き前には東京時間帯での推移と今晩の取引結果とを見極めましょう」とも記していましたが、米国市場の結果は前営業日取引時間帯での先物推移通りとなり、立ち上がりでは円高推移が嫌気された格好でしょう。指数下押しスタートを受けて、9月25日引け後に配信した恒例企画『厳選5銘柄付きレポート』の空売りテーマ「歴史的暴落多発の10月相場接近! 秋相場に仕掛ける【空売り戦略】」の提供銘柄・日経レバレッジETF<1570>が配信から10%下落率の目標株価を達成。すでに返金条件クリアを果たしていたTYK(東京窯業)<5363>、前営業日に目標株価達成を紹介した日本高周波鋼業<5476>に続き、配信から実質9営業日で3銘柄目の目標株価達成となっています。ただ、前営業日に先回り売りが出ていたことで、日中の下げ幅も限定的となり、円高一服後は見直し買いが流入。日経平均株価は5営業日ぶりの反発となりましたが、節目13900円での攻防も見られており、まだまだ指数の先行きに対しては不透明感が強いのではないでしょうか。政府機関一部閉鎖の続く米国では、財政協議問題の行方、今も続く経済指標発表延期が重しとなりますし、金曜日にはSQ算出を控える局面。その前営業日となる10日引け後には日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>の決算発表も予定されています。さらに来週月曜日が「体育の日」の祝日休場となるため、週末三連休とポジション調整意識が高まりやすい日程面も影響してくるのではないでしょうか。一方、全市場の売買代金上位を見る限り、中核銘柄よりも東京電力<9501>、コロプラ<3668>、アドウェイズ<2489>、アイフル<8515>などが賑わっており、物色傾向としても値動き重視の流れが続いています。前営業日にも紹介していたように、コロプラ<3668>、アドウェイズ<2489>は7月23日配信の引け後に配信した恒例企画『厳選5銘柄付きレポート』「2013年夏の決算シーズン到来 【決算暴騰株】を先回り買い!」の注目銘柄として採用していました。さらに東京電力<9501>、アイフル<8515>は7月9日配信の引け後に配信した恒例企画『厳選5銘柄付きレポート』「アベノミクス再加速か? 参院選で【買える株!】」の注目銘柄として提供。テーマ性を伴って資金流入が意識されやすい銘柄となっています。やはり相場の先行きが見通し難いこの局面では、地合いを問わず、市場で循環している資金シフトを見極めれば活躍銘柄を先取りできるとの見方に変更はありません。具体的な銘柄選別のポイントは、本日販売を締め切った「厳選5銘柄付き市況分析レポート」にまとめていますが、不透明感の強い外部要因の行方を確認しつつ、少量のポジションで打診買いを入れながら、相場と資金循環の流れを確認していきましょう。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は下落。財政協議問題で政府と共和党に歩み寄りの兆候がなく、デフォルト(債務不履行)懸念の高まりが見切り売りを誘っています。ベイナー下院議長はオバマ大統領が交渉しない限り、米国はデフォルトに陥る恐れがあると語り、オバマ大統領も議会共和党に対し、来週までに債務上限を引き上げるよう求めるなど、政府と共和党に歩み寄りの兆候がなく、デフォルト(債務不履行)懸念の高まりがポジション調整を誘いました。ダウ構成銘柄の値上がりはAT&T、ベライゾン、インテルの3銘柄のみ。下落率上位にはビザ、アメックス、JPモルガン、ゴールドマン・サックスなど金融関連が並んでいます。ダウ平均株価は、前営業日比136.34ドル安の14,936.24ドル。ナスダック総合指数は37.38ポイント安の3,770.38ポイントで取引を終えました。為替相場では、財政協議難航によるドル売りが優勢。株安のユーロ下落も確認されており、1ドル96円台後半、1ユーロ131円台前半の円高水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場下落も前営業日東京時間帯で時間外取引の米指数下落を確認していたものの、円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価は13794円の続落スタートに。寄り付き後は、日経平均株価の節目13800円を割り込む場面があったものの、さすがに連日の調整からの見直し買いが流入。下げ渋る動きが見られました。昼休みを挟んで円買いが一服、日経平均株価はプラス圏に浮上。ただ、前営業日にも攻防の見られた日経平均株価の13900円水準には戻り売り圧力が控え、この日も節目攻防が見られています。日経平均株価終値は、41.29円高の13,894.61円。東証1部の売買代金は概算で1兆8954億円。東証1部の売買高は概算で26億4683万株。値上がり銘柄は915(52%)に対し値下がりは727(41%)、変わらずは110(6%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数下げ渋りも上値は重く、トヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>のメガバンクなど中核銘柄も鈍い動き。証券の野村ホールディングス<8604>、指数レバレッジETFの日経レバレッジETF<1570>の値動きも限られています。売買代金上位では、東京電力<9501>が好調。値動きの軽さに着目した売買を集めており、コンテンツ関連のコロプラ<3668>、低位金融のアイフル<8515>とともに値幅取り物色が確認されました。一方、ヤフー<4689>がインターネット通販サイトへの出店料を無料にすると発表し、同社株のほか関係性の深いソフトバンク<9984>が軟調。競争激化、収益悪化の見込まれる楽天<4755>の下げも目立っています。また、建設株でテーマ性を備える熊谷組<1861>、低位建設の三井住友建設<1821>、仕手系色の強い日本冶金工業<5480>なども短期資金が流入しました。セクターでは、東京電力<9501>、中部電力<9502>の電気ガス、日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、オリックス<8591>、アコム<8572>のその他金融などが業種別株価指数騰落の値上がり上位となっています。野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、大成建設<1801>、大林組<1802>の建設なども続きました。一方、JT<2914>、アサヒグループホールディングス<2502>の食料品、国際石油開発帝石<1605>の鉱業、日本航空<9201>の空運、ソフトバンク<9984>、NTTドコモ<9437>の情報通信らが値下がり上位になっています。個別では、好業績観測の沖電気<6703>、格上げのアスクル<2678>などが材料物色を集めました。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したコロプラ<3668>、アドウェイズ<2489>が活況。楽天<4755>が売られた半面、増額のいちごグループホールディングス<2337>、直近IPOのバリューHR<6078>、軽量級のビリングシステム<3623>などが賑わっています。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<9501>東京電力 525円 前日比+37円(+7.58%)反発。参院経済産業委員会が東京電力福島第1原子力発電所の汚染水問題をめぐる閉会中審査を開き、9月27日、30日の衆院経産委に続き3日目となり、再稼働に向けて期待感が高まったようだ。値動きの軽さに着目したディーリング資金も集めており、低位金融のアイフル<8515>とともに値幅取り物色が確認された。<4775>楽天 1,196円 前日比−158円(−11.67%)大幅安。ヤフー<4689>がインターネット通販サイト「ヤフー!ショッピング」とオークションサイト「ヤフオク!」への出店料を無料にすると発表、競争激化や収益悪化懸念が高まり、同社株だけでなく、ヤフー<4689>も下落。ソフトバンク<9984>のほか、スタートトゥデイ<3092>など通販運営企業も軟調に推移している。<1861>熊谷組 227円 前日比+18円(+8.61%)大幅反発。とくに新規材料性はないものの、見直し買いを集めている。前営業日に短期資金を集めていたアドウェイズ<2489>などに利益確定売りが出ており、資金シフトの買いを集めたようだ。仕手系色の強い日本冶金工業<5480>、低位建設の三井住友建設<1821>なども賑わっている。◇…

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