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直近の決算発表予定

2012年9月3日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/3)

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■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■

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先週末米国市場のイベント確認も中国経済指標が波乱要因となり、中国市場確
認で後場浮上も大引けにかけて売り直された本日の株式相場ですが、今晩の米
国市場休場など目先にもイベントが控えており、まだまだ相場の先行きは見通
しにくい局面。物色も近視眼的な投資対象が賑わいを見せています。

日経平均株価は続落。円高推移の前場で節目8800円攻防が見られたものの、後
場のプラス転換を経た大引け前には、あっさりと節目8800円を割り込みました。

ローソク足も前営業日に続く上ヒゲ陰線に。75日移動平均線(8766.59円)に迫
り、5日移動平均線(8942.13円)と25日移動平均線(8933.04円)のデッドク
ロス形成も迫っています。

すでに5日移動平均線(740.07ポイント)と25日移動平均線(747.42ポイント)
のデッドクロスを形成したもう一方の株価指数でもあるTOPIXも続落。前
営業日段階でもチャート軟化が否めない状況となっていた株価指数はさらに下
値を探る状況となってきました。

さて、前営業日配信版では「いよいよ重要イベント到来 来週も波乱含みか」
と題していましたが、注目された米国市場は重要イベント確認とともに上昇し
たものの、ドル円が追加緩和効果でドル安・円高に振れ、週末発表の中国PM
Iが予想を下回り、週明けの為替相場では関係性の深い豪ドルが急落。前場の
軟調相場は事前に想定し難い展開だったのではないでしょうか。

昼休みを挟んで注目された中国市場に波乱はなく、後場では一旦見直し買いが
広まりましたが、今晩の米国市場がレイバーデーの祝日休場となるうえ、今週
は欧州金融政策を占うECB理事会の開催が予定されているほか、金曜日の重
要指標・米雇用統計を控えて、明日のISM製造業景況指数、木曜日にはAD
P雇用統計など、相次ぐ米国経済指標も追加緩和の可能性に影響するため、ま
だまだ相場の先行きは見通しにくい局面。イベント警戒感から戻り売りが主体
となるなど、やはり基本線では「波乱含み」で推移すると見ておきたいところ。
さらに「週明けは、米国市場の結果、為替相場の変動を反映したあとは、米国
市場休場で外部要因の変化が限られるほか、日程面の手掛け難さから、やはり
物色傾向としては近視眼的になりそう。このところのイベント警戒で市場参加
者のポジションも軽くなっており、引き続き値動きの良い投資対象が選好され
るのではないでしょうか」とも記していました。

本日も全市場の売買代金最上位に思惑売買を集めるシャープ<6753>が進出する
など、基本線では材料選好の流れが見て取れます。会員情報でも前営業日8月
31日のインターネット会員A情報では増額実施のACCESS<4813>を抜擢。
一時ストップ高となるなど、材料物色を取り込みました。

また、8月30日のインターネット会員B情報で買い推奨していたワイヤレスゲ
ート<9419>が目標株価を達成するなど、相場の先行きが見通しにくいなか、値
動きの良い投資対象が選好されています。今晩の米国市場休場の影響もあり、
明日も新規公開株(直近IPO)、材料株、低位株など、需給妙味に着目した
短期資金が循環するのではないでしょうか。
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■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■

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昨晩の米国市場は反発。注目されたバーナンキFRB議長の講演で「深刻な懸
念材料」となっている失業率の引き下げに言及し、2週間後に控えた米連邦公
開市場委員会(FOMC)での追加金融緩和期待の高まりとともに買いが入っ
ています。

ワイオミング州ジャクソンホールの年次シンポジウムで講演を行ったバーナン
キFRB議長は、高止まりしている失業率を「深刻な懸念材料」と位置付け、
成長を促進し失業を減少させるためには債券の追加購入の可能性を排除しない
考えを示したことで、2週間後に控えた米連邦公開市場委員会(FOMC)で
の追加金融緩和実施の可能性が高まり、株式市場も買い優勢で推移しました。

ダウ構成銘柄では、下落がAT&T、メルクの2銘柄のみで、上昇率上位には
インテル、アメックス、マイクロソフト、アルコア、シェブロン、キャタピラ
ー、バンカメら景気敏感株が並んでいます。

ダウ平均株価は、前営業日比90.13ドル高の13,090.84ドル。ナスダック総合指
数は18.25ポイント高の3,066.96ポイントで取引を終えました。

為替相場では、米国時間帯での追加緩和期待とともに緩和効果の見込まれるド
ル安が進んだほか、週末発表の中国製造業PMIの予想下ブレで豪ドルが下落
するなど、総じて円が上昇する格好。週明けの東京時間早朝では、1ドル78円
台前半、1ユーロ98円台半ばの水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場がイベント確認で上昇したものの、為替相場の円
高推移を嫌気した売りも出たことで、日経平均株価は8836円の続落スタートに。

寄り付き後は、米国市場上昇を好感した買いで日経平均株価はプラス圏に浮上
するも円高圧力とともに戻り売りに押される展開。軟調な経済指標を確認した
中国市場に対する警戒感も強まり、下値を探りながら日経平均株価は節目8800
円攻防となりました。

昼休みを挟んで注目された中国市場に波乱なく、為替相場でも円が売り直され
る展開に。時間外米指数先物も下げ渋っており、見直し買いで日経平均株価は
プラス圏に浮上したものの、引けにかけて売り直されており、再び下値模索の
動きとなっています。

日経平均株価終値は、56.02円安の8,783.89円。東証1部の売買代金は概算で8
401億円。東証1部の売買高は概算で15億9759万株。値上がり銘柄は521(31%)
に対し値下がりは985(58%)、変わらずは164(9%)となりました。
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■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■

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場中で見直し買いを集めたものの、指数の続落着地とともにホンダ<7267>、キ
ヤノン<7751>ら国際優良株、ファナック<6954>、ファーストリテイリング<998
3>、ソフトバンク<9984>の日経平均構成比率上位が軟調。株価指数を押し下げ
ています。

追加緩和期待で三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンク、野
村ホールディングス<8604>の証券業が底堅く推移するも全体相場とともに売り
直される格好。中国経済指標で朝安となったコマツ<6301>、三菱商事<8058>ら
中国関連は中国市場の落ち着きで後場買い直されたものの、指数失速とともに
引けにかけて弱含みました。

売買代金上位では、発行体格付けの格下げで売られたシャープ<6753>が本日も
最上位に進出。SC出店拡大観測報道でセブンアンドアイ<3382>、新薬の米承
認でアステラス製薬<4503>らが材料物色を集めています。

セクターでは、野村ホールディングス<8604>の証券、第一生命<8750>ら所属全
銘柄が上昇した保険業が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。底堅いメガ
バンクの銀行、増額人気のオリコ<8585>のその他金融など金融関連が上位に並
びました。

一方、JXホールディングス<5020>ら所属全銘柄が下落した石油製品、国際石
油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、東京電力<9501>、関西電力<9
503>の電気ガスなどが業種別株価指数騰落の値下がり上位となっています。

川崎汽船<9107>ら所属全銘柄が下落した海運、円高進展でニコン<7731>、トプ
コン<7732>の精密機械、シャープ<6753>、パナソニック<6752>の電気機器など
も軟調でした。

個別では、純利益上ブレのイズミ<8273>、日立国際電気<6756>、目標株価引き
上げのパーク24<4666>が材料物色を集めています。

新興市場では、サイバーエージェント<4751>、楽天<4755>ら中核銘柄は振るわ
ず、代わって増額人気のACCESS<4813>、直近IPOのワイヤレスゲート
<9419>、日本エマージェンシー<6063>、リブセンス<6054>が人気化。バイオ関
連のそーせい<4565>、テラ<2191>、低位のヤマックス<5285>、アルデプロ<892
5>なども短期資金で賑わいました。
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■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■

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場中で見直し買いを集めたものの、指数の続落着地とともにホンダ<7267>、キ
ヤノン<7751>ら国際優良株、ファナック<6954>、ファーストリテイリング<998
3>、ソフトバンク<9984>の日経平均構成比率上位が軟調。株価指数を押し下げ
ています。

追加緩和期待で三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンク、野
村ホールディングス<8604>の証券業が底堅く推移するも全体相場とともに売り
直される格好。中国経済指標で朝安となったコマツ<6301>、三菱商事<8058>ら
中国関連は中国市場の落ち着きで後場買い直されたものの、指数失速とともに
引けにかけて弱含みました。

売買代金上位では、発行体格付けの格下げで売られたシャープ<6753>が本日も
最上位に進出。SC出店拡大観測報道でセブンアンドアイ<3382>、新薬の米承
認でアステラス製薬<4503>らが材料物色を集めています。

セクターでは、野村ホールディングス<8604>の証券、第一生命<8750>ら所属全
銘柄が上昇した保険業が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。底堅いメガ
バンクの銀行、増額人気のオリコ<8585>のその他金融など金融関連が上位に並
びました。

一方、JXホールディングス<5020>ら所属全銘柄が下落した石油製品、国際石
油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、東京電力<9501>、関西電力<9
503>の電気ガスなどが業種別株価指数騰落の値下がり上位となっています。

川崎汽船<9107>ら所属全銘柄が下落した海運、円高進展でニコン<7731>、トプ
コン<7732>の精密機械、シャープ<6753>、パナソニック<6752>の電気機器など
も軟調でした。

個別では、純利益上ブレのイズミ<8273>、日立国際電気<6756>、目標株価引き
上げのパーク24<4666>が材料物色を集めています。

新興市場では、サイバーエージェント<4751>、楽天<4755>ら中核銘柄は振るわ
ず、代わって増額人気のACCESS<4813>、直近IPOのワイヤレスゲート
<9419>、日本エマージェンシー<6063>、リブセンス<6054>が人気化。バイオ関
連のそーせい<4565>、テラ<2191>、低位のヤマックス<5285>、アルデプロ<892
5>なども短期資金で賑わいました。
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■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■

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<6753>シャープ 186円 前日比−12円(−6.06%)

続落。格付け会社のS&Pが同社の長期格付けを2段階引き下げ、投機的な「
BB+」とされたことが嫌気されている。資金繰り懸念が高まっているほか、
週末にも台湾・鴻海精密工業との出資交渉で目立った進展はなかったことも売
り材料視されたようだ。
<6301>コマツ 1,527円 前日比−13円(−0.84%)

売り先行から持ち直す動き。週末に伝わった8月の中国製造業購買担当者指数
(PMI)が予想を下回り、中国経済の先行き懸念が高まるなか、為替相場で
の豪ドル下落とともに売りが出たものの、中国市場は落ち着いた反応となって
おり、後場では買い直された。ただ、戻り売り圧力も控えており、買い気も見
直しの域に留まっているようだ。
<8585>オリコ 112円 前日比+12円(+12.00%)

大幅高。前営業日引け後に発表した上期業績予想の増額修正を好感した買いが
入った。直近で金融関連の一角として弱含んでいたこともあり、ポジティブサ
プライズとも受け止められている。また、株価100円台の低位妙味もあり、値幅
取りを狙った短期資金も集めたようだ。

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