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2012年11月28日水曜日

欧州市場サマリー(27日)

1458GMT 26日終盤
ユーロ/ドル<EUR=> 1.2937 1.29721
ドル/円<JPY=> 82.160 82.060
ユーロ/円<EURJPY=> 106.31 106.44
27日終値 前営業日終値
株 FT100 5799.71(+12.99) 5786.72
クセトラDAX 7332.33(+40.30) 7292.03
金 現物午後値決め 1746.25 1750.50
(カッコ内は先物が欧州市場の前営業日終値比、現物が前営業日終盤)
先物
3カ月物ユーロ(12月限) 99.82 (+0.00) <FEIZ2>
独連邦債2年物(12月限) 110.78 (‐0.05) <FGBSZ2><0#FGBS:>
独連邦債5年物(12月限) 126.16 (‐0.14) <FGBMZ2><0#FGBM:>
独連邦債10年物(12月限) 142.23 (‐0.20) <FGBLZ2><0#FGBL:>
独連邦債30年物(12月限) 132.08 (‐0.04) <FGBXZ2><0#FGBX:>
現物利回り
独連邦債2年物 0.021 (0.001) <DE2YT=TWEB><0#DE2YT=TWEB>
独連邦債5年物 0.455 (0.429) <DE5YT=TWEB><0#DE5YT=TWEB>
独連邦債10年物 1.437 (1.421) <DE10YT=TWEB><0#DE10YT=TWEB>
独連邦債30年物 2.327 (2.327) <DE30YT=TWEB><0#DE30YT=TWEB>
<為替> ユーロが対ドルで下落。
ギリシャ支援合意を好感し、アジア時間の取引では1カ月ぶり高値まで買われていたが、その後失速した。
ユーロ圏全般の見通しをめぐり、懐疑的な見方がユーロを圧迫している。
また自民党の安倍晋三総裁がこの日、大胆な金融緩和と財政出動をあらためて求めたことを受けて、円はドルに対し値を下げている。
<株式> ロンドン株式市場は反発して終了した。
ギリシャ支援合意を好感し、銀行株が上昇を主導した。
ただ経済協力開発機構(OECD)による世界経済成長見通しの引き下げがエネルギー関連銘柄を圧迫し、上値を抑えた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>終値は12.99ポイント(0.22%)高の5799.71。
英銀行株<.FTNMX8350>は0.7%高。
英銀は独・仏銀などよりもギリシャへのエクスポージャーは低いものの、ユーロ圏金融システム全体へのエクスポージャーを抱えており、今回の合意は追い風となる。
BGCパートナーズの市場アナリスト、マイク・イングラム氏は合意について「解決策としては力不足だが、欧州市場のシステミックリスクを一部取り除く。
これは株を含め、リスク資産にはプラスだ」と述べた。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)<RBS.L>は3.5%高と、FT100種を押し上げた。
RBSは英銀の中でもギリシャへのエクスポージャーが大きい銀行の1つ。
ロイズ・バンキング・グループ<LLOY.L>は2.9%高。
HSBCホールディングス<HSBA.L>は0.2%上昇した。
第3・四半期の英国内総生産(GDP)伸び率(改定値)が、速報値から変わらずの前期比プラス1.0%となったことも相場を支援した。
欧州株式市場は反発。
ギリシャ支援合意を受けて、地合いが改善した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.00ポイント(0.27%)高の1107.65。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は0.93ポイント(0.04%)高の2543.45。
ただ市場関係者の間では、ギリシャの財政再建達成能力など、支援合意の詳細をめぐり懐疑的な見方がくすぶっており、包括的な危機対策の欠如に対する懸念が根強い。
XBZの欧州株オプションブローカー、マイク・ターナー氏は「かすかな希望の光が見えるが、市場にはそれ以上のものが必要だ」と指摘。
「地合いは弱含みで、中期的にはせいぜい横ばい」との見方を示した。
独クセトラDAX指数<.DAX>は0.6%高の7332.33で終了。
だがJNフィナンシャルの投資マネジャー、エドワード・スミス氏は「DAXが7450の水準を下回っている限り、(DAXに対し)ロングよりもショートにより価値があると考える」と語った。
ネスレ<NESN.VX>、ノバルティス<NOVN.VX>がFTSEユーロファースト300種を押し上げており、ディフェンシブ銘柄が選好されていることを示唆している。
<ユーロ圏債券> ギリシャ支援合意を好感し、同国国債が上昇した。
ユーロ圏財務相と国際通貨基金(IMF)は、対ギリシャ融資の実施や債務削減策で合意。
ギリシャ債務を400億ユーロ削減し、2020年までに同国債務を国内総生産(GDP)比124%に引き下げることを目指す。
合意を受けて、安全資産とされる独連邦債は売られたが、地合いの本格的な好転には至っていない。
ギリシャ10年債は0.5セント高の1ユーロ当たり34.8セントとなった。
ただ市場関係者はこの日のギリシャ国債上昇について、合意によりギリシャ債務が持続可能な軌道に是正されるとの信頼感からではなく、合意に盛り込まれた債務削減策の1つであるギリシャ国債買い戻しを好感した動きとしている。
INGのストラテジスト、アレッサンドロ・ジャンサンティ氏は債券買い戻しについて「短期的にはギリシャ国債への圧力を軽減するが、ギリシャ債務の対GDP比率の持続可能性という、核心の問題は解決しない」と指摘した。
IMFはギリシャ支援融資について、債券買い戻しの完了を条件に、実施する方針を示している。
独連邦債先物はギリシャ支援合意を受けた下げから持ち直し、20ティック安の142.23で清算した。
市場の警戒感が根強いことを示している。
地合い改善の恩恵を受け、スペイン10年債利回りも引き続き低下。
8ベーシスポイント(bp)低下の5.55%と1カ月ぶりの水準をつけた。
ギリシャの目先のデフォルト(債務不履行)リスクが後退したことで、市場の焦点はユーロ圏全体が抱えるリセッション(景気後退)や重債務の問題に移るとみられている。
そうなれば支援要請の有無を含め、景気低迷と財政悪化に苦しむスペインに注目が集まる公算が大きい。
[東京 28日 ロイター]

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