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2012年12月21日金曜日

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★きょうの株式市場動向
99円安、「財政の崖」への懸念で続落
21日の東京株式市場は、買い先行でスタートしたものの、円高修正の一服や高値警戒感も手伝ってその後値を消し、後場寄り一段安となった。
大引けの日経平均株価は前日比99円安の9940円と続落、3日ぶりに1万円大台を割り込んだ。
東証1部の売買高概算は36億1215万株、売買代金概算は1兆9056億円と2兆円は割り込んだものの引き続き高水準だった。
値上がり銘柄数は580、値下がり銘柄数は978、前日比変わらずは139銘柄だった。
きょうの東京株式市場は寄り付き大きく反発して始まったが、その後為替市場で対ドル、対ユーロともに円高に振れたのに合わせて、日経平均も値を消した。
後場は一段安で大台を割り込んで始まり、その後は安値圏もみ合いに。
日銀は前日の金融政策決定会合で資産買い入れ枠の10兆円拡大を決めたほか、「中長期的な物価安定のめど」について検討を行うことを表明しており、脱デフレへの期待が強まったが、高値警戒感も強く押し目買いの動きは限定的だった。
米国で減税延長法案の採決が見送られたことで、米国株先物が大きく売られ、東京市場でもこれを嫌気した先物売りがかさみ、裁定解消に伴う売り圧力に全般下値模索を強いられた格好だ。
◇個別にはトヨタ、日産自など自動車株が軟調、ファナック、TDK、パナソニック、ソニーなども安い。
シャープも大きく売りに押されている。
三菱UFJなど大手銀行やファストリテなども冴えない。
半面、三菱地所、東京建物など不動産が高く、オリックスも高い。
このほか東海カ、日セラミ、黒崎播磨などが急騰した。
★銘柄フラッシュ
●黒崎播磨が大幅反発、東海カの急騰にツレ高黒崎播磨(5352.T)が大幅反発。
同社は新日鉄住金(5401.T)系で、鉄鋼生産用の耐火物が主力事業。
国内の粗鋼生産の回復期待やインド子会社の成長性が注目されるが、時折噴き上げる仕手性にも魅力がある。
市場では「鉄鋼(電炉)向けの黒鉛電極を手掛ける東海カーボン(5301.T)が急騰する中で、同じ鉄鋼関連の連想が働いたのでは」との見方も出ていた。

●あみやき亭は続伸、既存店の回復継続を評価あみやき亭(2753.T)が続伸、上昇基調を強めてきた。
全社ベースでの既存店売上高は10月の前年同期比5.9%増に続き11月も2.9%増と7月以降はプラスが続いており回復基調が継続していることが評価されている。
今3月期は連結営業利益で前期比28.8%増の19億6000万円と2ケタ増益を予想している。

●タカトリが反発、スマホ向け受注拡大を評価タカトリ(6338.OS)は反発、強い動きが継続している。
精密切断加工機を主力に液晶・半導体業界向け製造機器などへ展開。
液晶製造機器では、スマートフォンやタブレットパソコンなどへの拡大が続き、海外の大手液晶パネルメーカーやEMSメーカー向けの小型液晶パネル用高速偏光板貼り付け機の受注が好調であることが評価されている。
国内のタッチパネルメーカーからもタッチパネル貼り合せ機の受注を獲得しており、今9月期は連結営業利益で前期比82.5%増の5億6700万円と大幅増益の見通し。
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★きょうの注目銘柄
●ミライトHDモバイル関連の受注好調 PBRは0.6倍台と割安
 ミライト・ホールディングス(1417.T)は、2010年、通信工事業界中堅の大明、コミューチュア、東電通が経営統合して設立された。
 13年3月期第2四半期(4〜9月)の連結業績は、売上高が1165億円(前年同期比15%増)、営業利益が37億円(同18倍)となった。
 売上高ではモバイル事業でLTE(高速データ通信)方式の設備工事をNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなど全ての通信事業者向けに展開しているほか、ドコモのmovaなど第2世代設備の撤去に伴う工事、地下鉄駅間での不感地対策工事などが伸びている。
 株価は11月半ばから順調に下値を切り上げている。
PBR0.6倍台と割安水準にある。
(槿)
●東鉄工業耐震強化工事が急拡大 14年3月期以降再成長軌道に
 東鉄工業(1835.T)の13年3月期の業績は、前期比2%の減収、営業利益で24%減益予想。
これは、JR東日本からの発注が前年度の復興特需などの反動で好採算の受注高、完工高が減少するほか、人件費や資材費の高騰で採算が悪化するため。
 しかし、業績低迷は今期限りで14年3月期以降、再び成長力を取り戻す見通し。
JR東日本が耐震強化工事だけで今後5年間で3000億円を計画しており、同社の場合、これまでの実績などから毎期200億円前後の受注増につながるとみられる。
 このほか、鉄道敷設工事の受注が本格化する。
株価は、1000円超えから上昇加速、押し目は買い好機だ。
(葵)
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