為替ニュース

直近の決算発表予定

2012年12月8日土曜日

週刊みんかぶマガジン

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★きょうの株式市場動向
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
17円安、円高進行で値を消す
 7日の東京株式市場は前日比強含みで膠着した展開となったが引けにかけて値を消し、
日経平均株価は小幅安で着地、3日ぶりの反落となった。
 大引けの日経平均株価は前日比17円安の9527円。東証1部の売買高は概算で20億9230
万株、売買代金は1兆860億円。値上がり銘柄数は645、値下がり銘柄数は870、前日比
変わらずは173だった。
 前日の欧米株市場が堅調だったことから、朝方からやや買い優勢で始まったが、前
場は狭いレンジでの強含みもみ合いに推移、後場終盤に為替市場で円高に振れるのを
横目に手仕舞い売りが出てマイナス圏に沈んだ。きょうは週末を控えていることに加
え、日本時間今晩に米11月の雇用統計発表を控えており、全般上値を買い進む動きは
限定的だったといえる。ECBのドラギ総裁の会見でECBによる早期利下げの観測
が強まったことから、対ユーロで円高傾向に振れたことも輸出株中心に買いが手控え
られる要因となった。その中、物色の矛先は建設をはじめ低位株に向かう傾向が強
かった。
 個別にはシャープが東証1部の売買代金断トツで急騰したほか、三井住友、三菱UF
Jなど大手銀行株や野村HDなども買いが優勢だった。NTTドコモは買われたが、
対照的にKDDIとソフトバンクは下落した。このほか、東急建設、三住建設、大末
建など低位の建設株が物色人気を集めている。一方、ディエヌエーが軟調、アステラ
ス製薬、ヤマダ電なども値を下げた。きょうの東証1部の年初来高値更新は68銘柄、
対して年初来安値更新は4銘柄だった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★銘柄フラッシュ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
●東急建、三住建設がともに20%を超える上昇
 東急建設(1720.T)が商い急増で東証1部の値上がり率トップ。自民党の政権復帰
観測が強まる中、政権公約に掲げる国土強靭化計画の実施による公共投資の拡大が期
待されており、中低位の建設株が日替わりで人気化。三井住友建設(1821.T)も82円
まで買われた。ともに目先の値上がり効率を狙った買いが殺到した。
●TOAに増額期待、非常用の放送設備など好調
 TOA(6809.T)には業績の増額観測が出ている。同社は放送設備の大手だが、
非常用放送設備やネットワークカメラ関連が好調。特に老人福祉施設向けなどが伸び
ている。海外向けもインドネシアでモスク用アンプなどが順調だ。岩井コスモ証券で
は、同社の2013年3月期連結経常利益を会社側予想35億円に対して38億円(前期比
10%増)と増額修正を予想。格付けを「B+」とし、目標株価を700円に置いている。
●ドワンゴ反発、「ニコニコ超会議2」に任天堂が協賛
 ドワンゴ(3715.T)が6日ぶりに反発。6日に、来年4月開催予定の大型ユーザーイ
ベント「ニコニコ超会議2」に、任天堂が特別協賛すると発表したことを材料視。
「ニコニコ超会議」は、ニコニコ動画のあらゆるカテゴリを網羅するユーザー主体の
超巨大イベントで、「ニコニコ動画のすべて(だいたい)を地上で再現する」をコン
セプトに、昨年4月に第1回が開催された。同社のライブ事業はセグメント損益で赤字
となっており、採算性向上への期待も高い。
その他の銘柄は本紙でチェック!⇒ http://lnk.minkabu.jp/TLfRQ4

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★きょうの注目銘柄
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
●ゼンリン
通期営業益を上方修正 モバイル向け地図情報の受注加速
 ゼンリン(9474.T)の株価は、10月31日に928円まで調整したが、その後は出直る
動きを鮮明にし、現在は高値圏での値固めの動き。
 13年3月期の通期業績予想について連結営業利益を従来予想の40億円から50億円(前
期比13.4%増)へ増額修正した。
 同社は、地図情報のトップ企業で、住宅地図を唯一全国展開している。豊富なデータ
ベースを武器に、スマートフォン向けサービスが好調な推移をみせており、エコカー
補助金の追い風を受けたカーナビ用を含めて、モバイル用途への利用が進み、受注は
拡大の一途となっている。株価は1100円台定着からの上昇が期待できそうだ。来年の
活躍期待銘柄としても注目したい。(譚)

●デサント
アジアでの成長加速 今期営業利益は11%増へ
 デサント(8114.T)の上昇が加速している。12年4〜9月期業績は、連結売上高
433億円(前年同期比9%増)、営業利益24億6900万円(同11%増)を達成。13年3月期
通期も売上高900億円(前期比8%増)、営業利益53億円(同11%増)と2ケタの増益を
見込む。
 アジアでアスレチック事業が伸びたことが要因で、中期3カ年計画に沿った海外事業
戦略による中期成長性に目が向けられている。中国、韓国、台湾、香港などアジア6地
域で順次事業基盤を整備している。株価は、10月22日に安値433円を付けて以降、順調
に上昇軌道を描き、500円台に乗せてきた。ただ、PER11倍台と依然として割高感は
ない。(稜)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★夕刊フジ 来週の「今日の1番勝負」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
夕刊フジ・証券面掲載の本紙編集部寄稿銘柄を事前にご紹介!
12月10日月曜日発売の勝負銘柄は
レーザーテック(6920)
上値目標1>> 1650円
上値目標2>> 1800円

ブログ アーカイブ