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直近の決算発表予定

2013年1月17日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(1/17)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■円高局面で下押し、円安局面で見直しと前営業日から為替相場の反応に沿って神経質な展開となっている株式相場ですが、来週の金融政策イベントを控えて思惑が交錯する格好に。
ただ、先行き不透明な全体相場から離れた個別銘柄では、材料株や新興市場銘柄などが売買代金上位に入り、値動きの良いディーリング対象が賑わいを見せています。

日経平均株価は小反発。
前述の通りに円高局面で下値を探ったものの、大引け前には円安推移とともに切り返してきました。
5日移動平均線(10708.67円)奪回には至らなかったものの、節目10600円をキープしています。

当欄で何度も紹介しているように、為替相場など外部要因の変化に敏感な全体相場に関しては「短期調整を挟みながらの展開が続くのではないでしょうか」との見方ですが、本日でも為替相場次第で神経質な反応が見られました。

為替相場で一喜一憂する背景には、やはり来週開催予定の「日銀金融政策決定会合」を意識したものでしょう。
当欄でも「会合では政府の求めるインフレ目標など積極的な緩和姿勢を採ることが予想されているものの、政策結果前では円安加速のポジティブ、出尽くしのネガティブのリスク両面を考慮していきたいところ」としたように、現段階では結果判明後の反応は見極め難い状況です。

ただ、市場参加者の物色意欲につながるボリューム面では、東証1部の売買代金が連日の2兆円超、売買高も概算で39億株超と前営業日から増加するなど、買い気の強い状況。
さらに日経平均株価およびTOPIXの株価指数がボリンジャーバンド+1σを上回る水準にあることも紹介しましたが、終値ベースで同水準をキープするなど、市場参加者の相場観も「まだまだ基調としては上向き」と判断する向きが多いのではないでしょうか。

さて、前営業日配信版では「新興株価指数の活躍続く 今は新興市場銘柄を狙え!」と題していました。

当欄では、外部要因や全体相場の影響を受け難く、需給妙味の強い「新興市場銘柄」を物色の軸とする投資スタンスを推していましたが、前営業日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付き市況分析レポート「新興市場で狙える将来性有望な【高成長株】」の提供銘柄・テックファーム<3625>、リニカル<2183>が始値から10%以上の上昇率を記録するなど、レポートの目標株価を達成するとともに返金条件クリアを果たしています。

また、全市場の売買代金上位にも前回レポートでもある12月26日に配信した「2013年に狙える【注目テーマ株!】」の提供銘柄・ユーグレナ<2931>が進出するなど、新興市場銘柄の人気化が目立ちました。

来週の日銀金融政策決定会合の政策結果見極めまでは、直近のように要人発言などで全体観は揺らぎつつ、外部要因や全体相場の影響を受け難く、需給妙味の強い新興市場銘柄を選好する流れが続きそう。
資金循環を確認しながら、短期売買で取り組みましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は軟調。
世界銀行が世界経済の成長見通しを下方修正したことが重しとなり、個別銘柄に対する売買が主導しています。

昨年12月の米鉱工業生産指数は前月比で上昇し、2カ月連続のプラスとなったものの、世界銀行が世界経済の成長見通しを下方修正したことが響き、相場の重しとなっています。

一方、決算シーズンで個別売買が見られ、好決算のゴールドマン・サックス、直近で売られていたアップルが見直されたものの、日本で発生した新型機の緊急着陸を受けて、ボーイングに見切り売りが出ました。

ダウ平均株価は、前営業日比23.66ドル安の13,511.23ドル。
ナスダック総合指数は6.77ポイント高の3,117.54ポイントで取引を終えました。

為替相場では、前営業日東京時間帯から欧州時間帯にかけて円買い圧力が続いたものの、米国時間帯から円が売り直される動き。
東京時間帯早朝では、1ドル88円台半ば、1ユーロ117円台後半の水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場が個別主導の反応となり、前営業日の指数下落から円安推移を好感した見直し買いが先行。
日経平均株価は10660円の反発スタートに。

寄り付き後は、昨晩の米国市場が振るわず、概ねリスク退避の流れとなっており、日経平均株価は反発スタートも戻り売りに押されました。

昼休みに円高が進むと、後場寄りから売りが優勢に。
日経平均株価は後場からマイナス圏での立ち上がりとなったものの、円買い圧力一巡後に円安方向へ振れると大引けにかけて急速に下げ渋っています。

日経平均株価終値は、9.20円高の10,609.64円。
東証1部の売買代金は概算で2兆2247億円。
東証1部の売買高は概算で39億3450万株。
値上がり銘柄は607(35%)に対し値下がりは984(58%)、変わらずは100(5%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■株価指数の不安定な動きから、物色は個別視点に偏り、売買代金最上位には材料人気の見られたシャープ<6753>が進出。
新興市場所属のユーグレナ<2931>も賑わうなど、ディーリング主導の展開となっています。

格上げのソニー<6758>、目標株価引き上げのホンダ<7267>、NEC<6701>、ダイハツ<7262>、コマツ<6301>なども物色を集め、後場の指数下げ渋りとともに底堅い動きとなりました。

中核銘柄のトヨタ<7203>、三菱UFJFG<8306>なども後場大引け前にプラス圏に浮上。
ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>ら日経平均株価構成比率上位も締まった動きとなっています。

一方、直近で物色を集めていたオリコ<8585>、マツダ<7261>がさえない動き。
前営業日の人気化が目立っていたサニックス<4651>も換金売りに押されました。

セクターでは、ソフトバンク<9984>、KDDI<9433>の情報通信、LIXIL<5938>の金属製品、横浜ゴム<5101>、住友ゴム<5110>のゴム製品が業種別株価指数騰落の値上がり上位となっています。

トヨタ<7203>、ホンダ<7267>の輸送用機器、JT<2914>の食料品、中部電力<9502>、関西電力<9503>の電気ガスなどが続きました。

一方、大成建設<1801>、大林組<1802>の建設、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産が売られています。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したユーグレナ<2931>が活躍。
太陽光発電人気のウエストホールディングス<1407>、バイオ関連のスリー・ディー・マトリックス<7777>、そーせいグループ<4565>、ジーンテクノサイエンス<4584>、リニカル<2183>、UMNファーマ<4585>、軽量級のテックファーム<3625>なども短期資金で人気化しました。

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