為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年1月28日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(1/28)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■日経平均株価は一時大台の11000円台に乗せたものの、前営業日の相場浮上からの利益確定売りが優勢となった本日の株式相場ですが、ボリュームは依然高水準と市場参加者の物色意欲は高い状況。
全体相場弱含みで値動きの軽い銘柄を対象としたディーリング主導の展開となっています。

日経平均株価は反落。
前述の通り立ち上がりには大台の11000円に乗せたものの、利益確定売りに押され、結果的に寄り付き天井となりました。
寄り付き天井は先週月曜日と同様の流れとなるも5日移動平均線(10713.75円)キープや前営業日からの下値切り上げなどの違いもあります。

さて、前営業日配信版では「まだ相場は為替推移に敏感 決算期待の個別銘柄が狙い目」と題していました。

日経平均株価の週央安から、要人発言を切っ掛けとした円安加速、さらに朝高から買い優勢の流れとなった前営業日の日経平均株価は高値引けと、前営業日配信版でも1月3週と4週の共通点を紹介していたと思います。

そして週明け月曜日の寄り付き天井は18日から21日とほぼ同様の流れ。
先週は日銀金融政策決定会合、そして今週はFOMC(連邦公開市場委員会)と金融政策イベントが控えるところも一致。
先週の流れを引き継ぐならば、このまま週央は調整優位となりそうですが、前述の通りに先週とは違って株価指数は下値を切り上げてきており、基本線では「為替相場に準じた反応」が続くのではないでしょうか。

その為替相場に関しては「このまま円安が進展するならば、外需関連の中核銘柄を中心とした買い上がりが期待されますが、ムードとしては海外要人からの円安牽制発言が聞かれているだけに、円安水準の『さらなる進展より維持』が見込まれるところか」としたように、欧米時間帯での円安推移も買い気が続かず、直近で一喜一憂した流れが見られていただけに、ひとまずは水準キープが望まれるでしょう。
このまま欧米時間帯での為替相場の推移を確認していきたいところ。

一方、指数反落も東証1部の売買代金は概算で1兆9300億円。
売買高も概算で30億株と高水準の商いが続き、売買代金上位では値動きの軽い低位株、仕手系や新興市場銘柄のディーリングが目立ちました。
過去のレポート銘柄でもあるアイフル<8515>、オリコ<8585>、ユーグレナ<2931>、アプラスフィナンシャル<8589>、地盤ネット<6072>、リニカル<2183>などに値幅取り物色が向かっています。

投資戦略としては、個別視点のなかでも、事前の好決算期待から開示後の反応を見据えた「決算発表を先回りするスタンス」を挙げていましたが、今後は開示情報増加とともに個別視点が強まるとの見方に変更はありません。

会員情報では、23日のインターネット会員B情報で買い推奨していた日立キャピタル<8586>、21日のインターネット会員A情報で買い推奨していたトリドール<3397>が本日目標株価を達成。
ともに開示迫る決算期待が物色を誘っているように、今後決算開示を予定している好決算期待銘柄には「先回り買い」が入ってきています。

当欄で推しているように、決算開示数の増加する今週は「決算先回り買い戦略」が軸となるでしょう。
この「決算先回り買い」の戦略方針については、明日販売締め切りの「厳選5銘柄付き市況分析レポート」で銘柄アプローチをまとめていますので、ぜひ確認してみてください。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■先週末の米国市場は上昇。
欧州経済指標の好感や個別企業決算を評価する買いが押し上げています。

ドイツのIfo経済研究所が発表した独企業景況感指数は104.2ポイントとなり、昨年12月の102.4ポイントを上回る高い伸びを記録。
欧州主要市場で18カ国中14カ国の主要株価指数が上昇した流れを引き継ぎ、米国市場も買い優勢の流れとなりました。

また、P&Gがアナリスト予想を上回る決算を明らかにしたことも好感され、ダウ構成銘柄で上昇率トップに。
下落は7銘柄に限られるなど、全般底堅い展開となっています。

ダウ平均株価は、前営業日比70.65ドル高の13,895.98ドル。
ナスダック総合指数は19.33ポイント高の3,149.71ポイントで取引を終えました。

為替相場では、欧州中央銀行(ECB)が銀行に提供した3年物資金の返済計画がアナリスト予想を上回り、先週末の欧州時間帯からユーロが強含む格好に。
ドル円も株式市場上昇とともにドルが買われており、週明けの東京時間帯早朝では、1ドル91円台前半、1ユーロ122円台半ばの円安水準で取引されています。

東京株式市場では、堅調な米国市場、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は11002円の続伸スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価の大台11000円台回復も寄り付きのみ、その後は大台奪回の達成感や前営業日の300円高からの利益確定売りに押されており、結果的に寄り付き天井となりました。

昼休みを挟んで為替相場は水準を保つ動き、中国市場も米国市場上昇とともに堅調な展開となり、外部要因に大きな変化がないなか、後場も利益確定売りで水準を探る動きに。
日経平均株価は前場安値近辺で下値を模索しています。

日経平均株価終値は、102.34円安の10,824.31円。
東証1部の売買代金は概算で1兆9300億円。
東証1部の売買高は概算で30億7214万株。
値上がり銘柄は600(35%)に対し値下がりは978(57%)、変わらずは118(6%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数は買い先行も反落しており、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、東芝<6502>ら国際優良株の一角が弱含んだほか、日経平均株価構成比率上位のファナック<6954>が決算売りを浴びており、指数の押し下げ要因となっています。

売買代金上位では、調査機関の相次ぐ格上げが伝わったソニー<6758>が活況高。
さらに中国当局がゲーム機製造・販売・輸入の解禁を検討しているとの報道も支援材料となり、任天堂<7974>とともにテーマ物色を集めました。

また、指数弱含みでディーリング妙味の強い銘柄に資金が集まり、低位金融のアイフル<8515>、オリコ<8585>、仕手系の強いケネディクス<4321>、ミヨシ油脂<4404>、日本カーバイド<4064>、新興市場銘柄のユーグレナ<2931>、ナノキャリア<4571>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>などが進出しています。

セクターでは、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。
低位金融の賑わいでその他金融業、大和証券<8601>の証券業、任天堂<7974>擁するその他製品が続きました。

一方、値下がり上位では、所属全銘柄が下落した海運、旭硝子<5201>、日本電気硝子<5214>のガラス製品、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>が並んでいます。

中部電力<9502>、中国電力<9504>の電気ガス、SUMCO<3436>の金属製品、前営業日に値上がり最上位となった紙パルプなどが利益確定売りでさえない動きとなりました。

個別では、米食品医薬品局(FDA)から糖尿病治療薬承認で武田薬品工業<4502>のほか、増額の富士通ゼネラル<6755>、SMK<6798>ら決算絡みの材料性が買い材料視されています。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したバイオ関連のナノキャリア<4571>、タカラバイオ<4974>、ユーグレナ<2931>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が活躍。
バイオ関連ではUMNファーマ<4585>、オンコセラピー・サイエンス<4564>、IPOの地盤ネット<6072>なども人気化しました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ