為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年2月19日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(2/19)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■米国市場休場で外部要因の変化が限られるなか、前営業日上昇の株価指数は若干の円高推移や利益確定売りで安値もみあいに終始。
大方の想定通りに全体観は傾けにくく、材料性や値動きの軽い銘柄、新興市場所属で需給妙味に秀でる銘柄を対象とするディーリング物色が盛り上がりを見せています。

日経平均株価は反落。
軟調な欧州市場や若干の円高推移、機械受注統計を嫌気した売りで始値11336円の反落スタートも寄り安となり、5日移動平均線(11302.54円)上で水準を探る動きに終始しました。
とくに後場の値動きは乏しく、30円以内での値幅となっています。

前述したように、前営業日上昇からの利益確定売り、軟調な欧州市場や若干の円高推移、機械受注統計を嫌気した売りや後場では中国市場下落を確認するなど、決定打に欠くものの弱気材料が揃いましたが、株価指数の下げ幅は限られており、相場の底堅さを感じさせるものでしょう。

また、前営業日配信版でも「米国市場がプレジデンツデーの祝日休場となるため、外部要因の変化が乏しく、引き続き近視眼的な投資対象のうち、上値余地の大きい銘柄へのディーリング物色は続くのではないでしょうか」とも記していましたが、大方の予想通りに変化の乏しい全体観から離れた材料性や需給妙味のある銘柄を対象とするディーリング物色が賑わいました。

そこで「チャートを活用して上値余地を見極めろ!」と題して「物色の継続性を見極める判断材料として『チャート』も良い手掛かりとなりそう」とも記していましたが、前営業日にレポート提供銘柄の目標株価達成を紹介したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>がさらに上値追いを強めています。

また、前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していたUBIC<2158>がインターネット会員B情報で設定していた買いゾーンでのスタートからわずか1営業日で目標株価を達成。
直近では決算売りに押されていたものの、前営業日の下げ止まりを経て本日ではリバウンド期待が高まるなど、チャート妙味に基づくアプローチでディーリング対象を選び抜いた方も多かったのではないでしょうか。

ただ、ボリューム面では、米国市場休場の影響で参加者不足は否めず。
東証1部の売買代金は概算で1兆6000億円台、売買高も概算で26億株と減少傾向。
昨日にも「物色対象の変化の兆しも見えてきています」としていましたが、ここにきて2月8日のインターネット会員A情報で買い推奨していた井関農機<6310>が農業関連のテーマ性で人気化。
ほかにも中国からの大気汚染物色関連でマスク関連などが賑わいを見せるなど、テーマ性に着目した物色対象が選好されていました。

本日では米国市場休場の影響が強く出ましたが、このままボリュームが低下していくなら、テーマ性を意識した投資対象が好まれる地合いとなります。
明日以降も為替相場やボリュームを確認しながら、次の狙い目となる新たな投資テーマを模索していきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は、プレジデンツデーの祝日のため、株式、債券、商品の各市場が休場でした。

代わって注目された欧州市場では、18カ国中14カ国の主要株価指数が下落。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が域内の景気回復に対するリスクを指摘したことが売り材料視されています。

為替相場では、欧州時間帯でユーロ売りが散発したものの、米国時間帯からは膠着感を強める動きに。
東京時間帯早朝では若干の円買いが見られ、1ドル93円台後半、1ユーロ125円台前半の水準で取引されました。

東京株式市場では、米国市場休場の影響で動意薄ながら、為替相場が若干円高に振れており、売りが先行。
日経平均株価は11336円の反落スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価がすぐさま節目11400円に乗り直したものの、買い意欲は鈍く、方向感を探る動きに。
物色は短期志向を強めました。

後場も前場同様に水準を探る動きに。
中国市場の下落で散発的な売りが出たものの、株価指数は下押しせず、短期主導の展開が続いています。

日経平均株価終値は、35.53円安の11,372.34円。
東証1部の売買代金は概算で1兆6834億円。
東証1部の売買高は概算で26億8756万株。
値上がり銘柄は1075(63%)に対し値下がりは496(29%)、変わらずは128(7%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■米国市場休場で外部要因の変化が限られるなか、指数は安値もみあいに終始。
トヨタ<7203>、キヤノン<7751>、ホンダ<7267>ら国際優良株の反応は鈍く、前営業日に買い進まれた三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らメガバンクにも利益確定売りが出ています。

一方、値動きの軽い物色対象を手掛けるディーリング物色が盛り上がりを見せ、決算ポジティブサプライズのブリヂストン<5108>、自社株買いのグリー<3632>、新興市場銘柄のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>などが短期売買で賑わいました。

また、政策関連として農業分野の活性化期待から井関農機<6310>も人気化。
農業関連のクボタ<6326>、クミアイ化学<4996>、コープケミカル<4003>なども買われたほか、中国からの大気汚染物質対策としてシャープ<6753>、マスク関連の興研<7963>、重松製作所<7980>などがテーマ物色を集めています。

セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり最上位にブリヂストン<5108>、住友ゴム<5110>のゴム製品が進出。
JXホールディングス<5020>、出光興産<5019>の石油製品、大林組<1802>、清水建設<1803>の建設が続きました。

王子ホールディングス<3861>の紙パルプ、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、JR西日本<9021>、JR東海<9022>の陸運、オンワード<8016>、三陽商会<8011>の繊維製品なども並んでいます。

一方、東京電力<9501>、関西電力<9503>の電気ガス、ファナック<6954>、京セラ<6971>の電気機器、ソフトバンク<9984>、KDDI<9433>の情報通信などが値下がり上位となりました。

個別では、格上げのティーガイア<3738>、目標株価引き上げのラウンドワン<4680>、スタンレー電気<6923>などが物色されましたが、売買代金上位のディーリング物色やテーマ物色に比べて目立っていません。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が活況高。
ナノキャリア<4571>、ジェイアイエヌ<3046>、デジタルガレージ<4819>、コロプラ<3668>、ケンコーコム<3325>、UBIC<2158>らディーリング妙味の強い軽量級の活躍が目立ちました。
■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<5108>ブリヂストン 2,820円 前日比+265円(+10.37%)
急騰。
前営業日引け後に発表した前12月期の本決算、今期業績予想を好感した買いが入っている。
連続最高益更新見通しのポジティブサプライズとなり、クレディ・スイス証券やUBS証券など調査機関の目標株価引き上げも相次ぐなど、決算が刺激材料となった。

<3765>ガンホー・オンライン・エンターテイメント 2,600,000円 前日比+226,000円(+9.52%)
連騰。
前2営業日連続のストップ高から、朝方には利益確定売りが出たものの、昨晩の米国市場が祝日休場となり、外部要因の変化が限られるなか、株価指数も膠着。
値動きの軽い物色対象を手掛けるディーリング物色を手掛かりに上値を追う動きを見せた。
ソーシャルゲーム関連では自社株買いを発表したグリー<3632>も材料物色を誘い、ディー・エヌ・エー<2432>も大商いとなっている。

<6310>井関農機 275円 前日比+22円(+8.70%)
急伸。
前営業日に行われた産業競争力会議で、安倍首相が農業分野に関して「従来の発想を超えた大胆な対策を講じたい」と述べるなど、農業分野の活性化期待が強まり、テーマ物色を集めている。
全市場の売買代金上位に進出、農業関連のクボタ<6326>、クミアイ化学<4996>、コープケミカル<4003>なども物色を集めた。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ