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2013年3月26日火曜日

欧州株式市場サマリー(25日)

(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン)<.FTSE>
終値 6378.38(‐14.38)
前営業日終値 6392.76(+ 4.21)
クセトラDAX指数(フランクフルト)<.DAX>
終値 7870.90(‐40.45)
前営業日終値 7911.35(‐21.16)
CAC40種平均指数(パリ)<.FCHI>
終値 3727.98(‐42.31)
前営業日終値 3770.29(‐ 4.56)
<ロンドン株式市場> 反落して終了した。
キプロス支援が合意されたことで株価は上昇していたが、その後、合意内容がその他の欧州諸国、および銀行部門に及ぼす影響に対する懸念が膨らみ、売りが出た。

FT100種総合株価指数<.FTSE>は14.38ポイント(0.22%)安の6378.38で取引を終えた。

キプロスはこの日未明まで続けられた会合で、国内2位のキプロス・ポピュラー(ライキ)銀行<CPBC.CY>を閉鎖する見返りに、100億ユーロの支援を確保。

ただその後、ユーログループ(ユーロ圏財務相会合)のダイセルブルーム議長(オランダ財務相)が、キプロス支援の下での銀行のリストラ計画はユーロ圏銀行危機の解決に向けた新たなモデルになるとの考えを示したことで、後場に入り不安定な取引となった。

同議長の発言で特に銀行株が売られ、一時1.7%上昇していたFTSE350銀行株指数<.FTNMX8350>は、結局1.1%安で取引を終えた。

プリメール・アセット・マネジメントの英国株式ファンドマネジャー、クリス・ホワイト氏は、「金融関連株が乱高下する可能性について懸念していたが、実際に現実のものとなった」とし、ここ数週間は金融関連株のエクスポージャーを引き下げていたと述べた。

通信大手のボーダフォン<VOD.L>は2.0%上昇。
米ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ.N>との合弁企業のベライゾン・ワイヤレスについて、ボーダフォンが保有する45%株式を売却するか、ボーダフォンがベライゾン・コミュニケーションズと合併する案を検討しているとの観測が再燃したことで買いが入った。

<欧州株式市場> 続落。
キプロス支援が合意に至り安堵感が広がったものの、キプロス支援策はユーロ圏の危機解決の新たなモデルになるとのユーログループ議長発言を受けて警戒感が広がり、金融株を中心に売られた。

政局混迷が続くイタリアをめぐる格下げのうわさも圧迫要因となった。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.99ポイント(0.25%)安の1186.45。
一時1%高となる場面もあった。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は32.39ポイント(1.21%)安の2649.28。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のダイセルブルーム議長(オランダ財務相)は、キプロス支援の下での銀行のリストラ計画について、ユーロ圏銀行危機の解決に向けた新たなモデルになるとし、銀行部門を整理する必要のあるその他の国もリストラ実施を迫られる可能性があるとの考えを示した。

イタリアのFTSE・MIB指数<.FTMIB>は2.5%下落した。
市場関係者によると、ムーディーズ・インベスターズ・サービスがイタリア格付けを引き下げるとの観測が広がっている。
インテサ・サンパオロ<ISP.MI>は6.2%安、ウニクレディト<CRDI.MI>は5.8%安。

キプロスをめぐる懸念などが続くものの、投資家の多くは欧州株式に対して長期的には強気な見通しを変えていない。
4月に下落した後、世界経済の段階的な回復見通しから株価は再び上昇するとみられている。

HSBCプライベート・バンクの投資戦略部門英国責任者、ウィレム・セルス氏は欧州株式について、エクスポージャーを増やすことには慎重になるべきだが、依然として投資先としては魅力的との見方を示した。

[東京 26日 ロイター]

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