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直近の決算発表予定

2013年3月26日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(3/26)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■注目された欧米市場の反応は振るわず、再び外部要因軟化で売り直された本日の株式相場ですが、さすがに不安定な外部要因を織り込む動きも見られたほか、権利付き最終日を迎えて配当妙味のあるディフェンシブに資金が向かう格好。
一方で、業績変化に着目した買いや権利付き売買に左右され難く、値動きの良い銘柄への短期売買も見られています。

日経平均株価は反落。
前場で下げ渋る場面もあるなど、節目12500円や5日移動平均線(12492.10円)を挟んで水準を探る動きも見られました。
節目12500円を基準として上下40円程度の値動きにとどまっています。

当欄では前営業日の上昇も「欧州動向に基づくものだけに、ポイントとなるのが欧米市場の反応でしょう」と指摘していましたが、注目された昨晩の欧米市場の反応は振るわず、再び売り直されました。

さらに、低位金融など「近視眼的なテーマへの物色集中、そして指数の前場と後場のもみあいには、欧米市場の反応を見極めたいとの意識も働いているのではないでしょうか」とも記していましたが、不安定な外部要因から本日も指数の値幅は限られ、ソフトバンク<9984>など材料株、新興市場ではバイオ関連など短期視点で値動きの良い銘柄を選好する流れも続いています。

さて、前営業日配信版では「明日は権利付き最終日 新年度相場で狙える銘柄とは?」と題して、実質新年度相場入りとなる「権利落ち」後を見据えて、次期の業績変化が期待される高成長企業を狙うスタンスを推していました。

会員情報では、3月21日のインターネット会員A情報で買い推奨していたサンドラッグ<9989>が目標株価を達成。
3月期決算銘柄でもあり、権利取り売買も支援材料となりましたが、先週発売の四季報新刊では業績予想が増額修正されており、来期の業績変化期待とともに上場来高値を更新してきました。

また、明日に権利落ちを迎えますが、日経平均株価ではおよそ70〜80円程度の権利落ち修正分の売り圧力が発生する見通し。
ただ、権利落ちの売り圧力をこなしたあとは、期末接近でドレッシング買いが見込まれ、集計タイミング入りとなる3月期業績の修正発表が行われやすくなるほか、名実ともに新年度となる4月以降は、月末からの本決算発表シーズンに向けて「来期の業績予想」に市場参加者の関心が高まるでしょう。

具体的な銘柄選別のポイントは、本日販売を締め切った「厳選5銘柄付き市況分析レポート」にまとめていますが、不安定な外部要因が続き、明日にも権利落ちの売り圧力が見込まれるなかでは、銘柄選別を丹念に行いつつ、じっくり取り組んでいきたいところ。

一方、前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していたエーアイティー<9381>がわずか1営業日で目標株価を達成してきましたが、最高業績更新企業で来期の成長性が意識されるなか、2月期決算銘柄で3月期末売買の影響なく、来月5日発表予定の決算期待もあり、6年ぶりに上場来高値を更新してくるなど、短期視点でも狙い目となっていました。

さらに直近IPOのオイシックス<3182>、オルトプラス<3672>が短期資金を集めるなど、外部要因に左右されにくく、需給妙味のあるディーリング対象には短期資金が集中する期待があります。
明日の権利落ち需給、不安定な外部要因の影響で相場の方向性が見極めにくいなかでは、日中の値動きを捉える視点もチャンスとなってくるでしょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は下落。
キプロス支援問題に進展が見られたことで買いが先行したものの、銀行システム再編計画で、他の欧州諸国の預金に影響が出るとの見方が強まり、金融関連に見切り売りが出ています。

週明けの東京時間帯早朝にキプロス問題で支援策の原則合意が伝わり、東京市場を中心に買い優勢の推移に。
米国市場も買いが先行しました。

ただ、渦中の欧州市場では、銀行システム再編計画に絡んで他の欧州諸国の預金に影響が出るとの見方が強まり、金融関連が下落。
米国市場でもバンカメ、JPモルガンなど金融関連を中心に売りが強まり、他の銘柄にも売りが広がっています。

ダウ平均株価は、前営業日比64.28ドル安の14,447.75ドル。
ナスダック総合指数は9.70ポイント安の3,235.30ポイントで取引を終えました。

為替相場では、欧州市場への売り圧力の高まりとともに円が買い直される格好。
東京時間帯早朝では、1ドル94円台前半、1ユーロ121円台前半の円高水準で取引されています。

東京株式市場では、欧米市場の下落、為替相場の円高推移を嫌気した売りが先行。
日経平均株価は12461円の反落スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が朝安から下げ渋る動き。
節目12500円を固めると下げ幅を縮めました。

後場では、外部要因が不安定ななか、買い気は強まりにくく、指数は安値水準で方向感なく軟調な値動きに。
権利付き最終日取引でディフェンシブに資金が向かうなか、明日の権利落ちに備えた動きとなっています。

日経平均株価終値は、74.84円安の12,471.62円。
東証1部の売買代金は概算で2兆1066億円。
東証1部の売買高は概算で29億8742万株。
値上がり銘柄は774(45%)に対し値下がりは831(48%)、変わらずは105(6%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■外部要因軟化による指数反落で、このところ神経質な反応となっていたソニー<6758>が再び売られたものの、指数が下げ渋る場面が見られるなど、不安定な外部要因を織り込む動きも見られており、国際優良株のトヨタ<7203>、日経平均株価構成比率上位のファナック<6954>などは底堅く推移しています。

不安定な欧州金融動向から、金融関連の三菱UFJFG<8306>のメガバンク、証券業の野村ホールディングス<8604>、低位金融のオリコ<8585>、アイフル<8515>はやや軟調に推移したものの、三井住友FG<8316>、ジャックス<8584>、三井不動産<8801>、ケネディクス<4321>が堅調に推移するなど、朝方の売り一巡後はまちまちな反応となりました。

売買代金上位では、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の連結対象化でソフトバンク<9984>が材料人気を集める格好。
良好な月次成績を示したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は時価を下回る取得単価を受けて売りに押される場面も見られています。

セクターでは、関西電力<9503>、中国電力<9504>の電気ガス、JT<2914>の食料品、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>の陸運、ソフトバンク<9984>の情報通信など、配当権利付き最終日を迎え、内需系ディフェンシブセクターが業種別株価指数騰落の値上がり上位に並びました。

武田薬品工業<4502>、アステラス製薬<4503>の医薬品、良品計画<7453>の小売、王子製紙<3861>、レンゴー<3941>の紙パルプなど配当妙味のセクターが続いています。

一方、値下がり上位には、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、日本航空<9201>、全日空<9202>の空運、ブリヂストン<5108>のゴム製品などが並びました。

個別では、増額の日本電気硝子<5214>、ダイコク電機<6430>、日本特殊陶業<5334>、新規カバレッジ開始の古河スカイ<5741>、同業買収観測報道のテンプホールディングス<2181>らが材料物色を集めています。

新興市場では、バイオ関連のナノキャリア<4571>、アンジェスMG<4563>、オンコセラピー・サイエンス<4564>、カルナバイオサイエンス<4572>、直近IPOのオイシックス<3182>、オルトプラス<3672>などが短期資金で賑わいました。

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