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2013年4月18日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(4/18)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■前営業日に改善を見せていた外部要因が再び軟化、売り直される動きとなった本日の株式相場ですが、日中は円買い一服とともに下げ渋る場面もあるなど、前営業日に続いて外部要因の変化に沿った動きに。
売買代金上位もディーリング妙味の強い銘柄への短期売買が目立つなど、相場環境には大きな変化が見られていません。

日経平均株価は反落。
前述の通りに外部要因軟化の朝安スタートから前場の下げ渋り、後場の戻り売りと軟調な値動き、結果的には前営業日の上昇分を消してきました。
前営業日に攻防の見られた5日移動平均線(13317.04円)に沿って上値を切り下げてきています。

さて、前営業日配信版では「指数は5日線攻防 まだ保守的スタンスで」と題していました。

株価指数のチャート軟化やイベント警戒、日程面での買い難さから、需給妙味の強い銘柄のディーリング、そして外部要因軟化、指数の下押しに備えたヘッジポジションを考慮するなど、保守的な投資戦略を紹介していたと思います。

本日も当欄で継続紹介しているガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が活況高。
朝方では全市場の売買代金最上位となる場面もあるなど、想定通りにディーリング優位の流れが続きました。

先週9日に配信を行った厳選5銘柄付き市況分析レポート「本当に国際競争力がある企業は? TPPで買える株!」の提供銘柄・オイシックス<3182>が本日目標株価達成を果たしましたが、テーマ性に加えて直近IPOとしての需給妙味に基づく資金流入も追い風となっています。

場中の下げ渋りに貢献した金融関連の見直しも、結果的にはみずほFG<8411>、アイフル<8515>ら値動き重視で低位に偏る格好。
やはり米国市場の調整要因となった米国主要企業決算の不透明感、今日より開催のG20財務相・中央銀行総裁会議、そして来週から始まる国内企業決算に対する警戒感も強いのではないでしょうか。

また、前営業日に切り上げに転じた日経平均株価の上値推移も切り下げに転じ、5日移動平均線に沿って水準を切り下げる格好。
このまま指数の5日線攻防と外部要因を確認しながら、短期視点ではディーリング対象、指数軟化に備えた空売り対象などを見ていきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は反落。
軟調な企業決算を嫌気した売りに押されています。

前営業日にはコカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソンら決算銘柄が賑わったものの、この日はバンカメ、テクストロンらが軟調な決算を示し、決算売りに押されました。

また、アップルに音声チップを供給するシーラス・ロジックは在庫過剰を明らかにしたことで、アップルの下げもきつく、株価指数を押し下げています。

ダウ平均株価は、前営業日比138.19ドル安の14,618.59ドル。
ナスダック総合指数は59.96ポイント安の3,204.67ポイントで取引を終えました。

為替相場では、欧州時間帯から円買い圧力が強まり、米国時間帯から円買いを強める格好。
東京時間帯早朝では、1ドル98円台前半、1ユーロ128円台前半のユーロ安水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場の反落、為替相場のユーロ下落を嫌気した売りが先行。
日経平均株価は13272円の反落スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が前営業日に乗り直した節目13300円を割り込んできており、ひとまずは下値を目指す動きに。
節目13200円で下げ止まると、円買い一巡とともに下げ渋りました。

昼休みを挟んで円安推移を確認、後場からも見直し買いを集める動き。
日経平均株価はプラス圏に迫るも円安推移も一巡、引けにかけては戻り売りに押されています。

日経平均株価終値は、162.82円安の13,220.07円。
東証1部の売買代金は概算で3兆709億円。
東証1部の売買高は概算で43億7021万株。
値上がり銘柄は515(30%)に対し値下がりは1086(63%)、変わらずは111(6%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■外部要因軟化に加え、場中下げ渋るも戻り売りに押された株価指数の動きから、トヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>の国際優良株が軟調。
ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>の構成比率上位も振るわず、指数を押し下げています。

一方、インフレ期待の高まりでみずほFG<8411>のメガバンクがしっかり。
ただ、三井住友FG<8316>、三菱UFJFG<8306>は指数軟化で振るわず、低位金融のアイフル<8515>、オリコ<8585>、SBI<8473>など値動きの軽い銘柄にディーリング資金が向かいました。

売買代金上位でも前場でガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が活況高となるなど、短期売買が活発。
前営業日にも賑わったユーグレナ<2931>、係争終結のディー・エヌ・エー<2432>、グリー<3632>なども値動きの良さから商っています。

セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がりがANA<9202>の空運、大和証券<8601>、SBI<9473>の証券、極洋<1301>の水産農林、ディー・エヌ・エー<2432>のサービス業など、4業種に限られました。

一方、東京電力<9501>、関西電力<9503>の電気ガス、所属全銘柄が下落した海運、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業などが値下がり上位に並んでいます。

また、JT<2914>の食料品、三菱マテリアル<5711>、住友鉱山<5713>の非鉄、王子ホールディングス<3861>、大王製紙<2880>の紙パルプなども売られました。

個別では、米連邦航空局が運航停止中の米ボーイング「B787」の運航再開を月内にも認可する方針を示したことでジーエス・ユアサ<6674>、決算銘柄の総合メディカル<4775>、増額の日本M&Aセンター<2127>、好業績観測の一休<2450>などが材料物色を集めています。

新興市場では、全市場の売買代金上位に入ったガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、ユーグレナ<2931>が連日の活況高。
軽量級のコロプラ<3668>、地盤ネット<6072>、デジタルガレージ<4819>らが賑わうなど、外部要因に左右されにくい銘柄に短期資金が流入しました。

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