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2013年5月14日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(5/14)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■外部要因に大きな変化はなく、利益確定売りと押し目買いが交錯して株価指数はもみあいに終始した本日の株式相場ですが、代わってテーマ性やディーリング妙味、決算材料株が賑わうなど、全体観から離れた個別注視の流れとなっています。

日経平均株価は反落。
前営業日に続いて節目14800円を固められずに引けました。
さすがに前2営業日で600円近く上昇していたこともあり、やや利益確定売りに押されるのは致し方ないところでしょうか。

さて、円安基調による相場上昇からの「値固め」といった感のある本日の相場展開ですが、短期過熱感からの利益確定売り、先高感からの押し目買いと売り買いともに理屈が伴っているだけに、指数は膠着感を強めました。

売買代金上位では、中核銘柄はまちまちとなるなか、テーマ性の高まった東京電力<9501>、ディーリング対象のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が入り、提携材料も伴った決算銘柄のパイオニア<6773>なども活躍。
前述のとおりに全体観から離れた個別注視の流れが見て取れます。

そこで、前営業日配信版では「狙いは本当の好業績株 決算銘柄の分析を!」と題していました。

当欄では、決算シーズン後は業績の悪いものを売って、業績の良いものに乗り換える「選別物色」が進むとの見方を示していましたが、前営業日に目標株価達成を紹介した日野自動車<7205>は続伸。
連日で上場来高値を更新するなど、着実に選別物色を集めてきています。

昨日にも「これまで開示された決算のなかから、上昇持続の見込まれる『好業績株』に投資資金がシフトしていくことでしょう」とも記していましたが、具体的な銘柄選別のポイントは、本日販売を締め切った「厳選5銘柄付き市況分析レポート」で紹介。
これまで開示された企業業績の見極めを行いつつ、じっくり取り組んでいきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は高安まちまち。
各国中銀の緩和スタンスを評価した買いが入ったものの、4月の小売売上高が伸び悩んだことでの売りも出ています。

週末開催のG7が各国中銀の緩和スタンスに理解を示す内容となり、週明けにもイスラエル中央銀行が利下げを実施するなど、世界的な緩和姿勢が広がっており、株式市場は買い優勢の流れとなりました。

米商務省が発表した4月の小売売上高は前月比0.1%の増加となり、市場予想の前月比0.3%減少を上回ったものの、前月は速報値の0.4%減から0.5%減に下方修正されており、伸び悩みを嫌気した売りが出ています。

ダウ平均株価は、前営業日比26.81ドル安の15,091.68ドル。
ナスダック総合指数は2.21ポイント高の3,438.79ポイントで取引を終えました。

為替相場では、小売売上高の予想超過でドル買いが入るも大きな変化はなく、東京時間帯早朝では、1ドル101円台後半、1ユーロ132円台前半の水準で取引されています。

東京株式市場では、ここ連日の続伸歩調を受けて買い先行。
日経平均株価は14822円の続伸スタートに。

ただ、さすがに連日の上昇で過熱感もあり、寄り付き後は利益確定売りを誘う格好。
東京時間帯から為替相場で円買いも入っており、日経平均株価はマイナス圏に沈む場面も見られました。

後場も為替相場を睨みながら株価指数の水準を探る動きに。
利益確定売りと押し目買いが交錯し、日経平均株価はもみあいに終始しています。

日経平均株価終値は、23.79円安の14,758.42円。
東証1部の売買代金は概算で3兆4047億円。
東証1部の売買高は概算で44億3542万株。
値上がり銘柄は832(48%)に対し値下がりは782(45%)、変わらずは97(5%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数膠着で中核銘柄は高安まちまち。
トヨタ<7203>、三菱UFJFG<8306>、日産自動車<7201>には売りが出たものの、ソニー<6758>、ソフトバンク<9984>、富士重工業<7270>は買われています。

全市場の売買代金上位には、原発事故責任問題の軽減期待で東京電力<9501>が活況高。
同業の関西電力<9503>、原発関連の東芝<6502>、日立<6501>なども買われるなど、テーマ性が意識されました。

また、新興市場所属のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も好調。
コンテンツ関連のドワンゴ<3715>、コロプラ<3668>も人気化したほか、三菱電機<6503>、NTTドコモ<9437>との資本業務提携でパイオニア<6773>も短期物色を集めています。

セクターでは、東京電力<9501>、関西電力<9503>の電気ガスが業種別株価指数騰落の値上がり最上位に進出。
王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>の紙パルプ、国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>の鉱業などが続きました。

東芝<6502>、日立<6501>の電気機器、ソフトバンク<9984>、コナミ<9766>の情報通信、JXホールディングス<5020>、出光興産<5019>の石油製品など買われています。

一方、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、オリックス<8591>、アイフル<8515>のその他金融、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>の銀行業が値下がり上位となりました。

個別では、決算銘柄のタカラレーベン<8897>、シチズンホールディングス<7762>、格上げのコナミ<9766>らが買い材料視されています。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、コロプラ<3668>、タカラバイオ<4974>が活況高。
軽量級のオークファン<3674>、地盤ネット<6072>、バイオ関連のテラ<2191>、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>、セルシード<7776>なども買われました。

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