為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年5月16日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(5/16)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■外部要因の進展が限られたことで、前営業日大幅上昇からの利益確定売りが優勢となった本日の株式相場ですが、メガバンクで見られた決算売り、ディーリング対象にも偏りが見られるなど、選別物色が強まる格好。
ただ、押し目買い意欲の高まりとともに指数は大台キープを果たしており、市場参加者の物色意欲は衰えていないのではないでしょうか。

日経平均株価は反落。
利益確定売りに押される場面があったものの、前述の通り終値での大台15000円キープを果たしました。
さらに5日移動平均線(14856..28円)上での推移が続いています。

一方、前営業日に新興軽量級の手仕舞い売りで大きく崩れた新興市場指数では、立ち上がりから売り優勢となるも後場には持ち直す動きが見られており、直近の全面高商状からは様相が変わってきました。

また、前営業日に見られた「大台突破からの上放れを感じさせる動き」ですが、外部要因進展を手掛かりとしたものだっただけに、外部要因の変化が限られたこと、中核銘柄のメガバンクの決算売りなども重しとなるなど、利益確定売りに押された格好。
指数の大台キープには押し目買い意欲を感じさせます。

とはいえ、火曜日の「全体観から離れた個別注視の流れ」を経て、前営業日の「個別注視から全体観を意識する資金シフト」から、火曜日に人気化していた東京電力<9501>が再び買い進まれるなど、またも「全体観から離れた個別注視の流れ」が強まる格好。
全体観の変化とともに一喜一憂している方も多いのではないでしょうか。

そこで、前営業日配信版では「選別物色を確認 業績の悪い銘柄を売って良い銘柄への乗り換えを!」と題していました。

当欄では一貫して、決算シーズン後は業績の悪いものを売って、業績の良いものに乗り換える「選別物色」が進むとの見方を示していましたが、中核銘柄のなかでも業績如何で明暗が分かれ、ディーリング対象の物色も偏るなど、選別物色の高まりを感じさせます。

火曜日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付き市況分析レポート「アナリストが大抜擢! 決算発表で解った【本当の好業績株!】」の提供銘柄では、クルーズ<2138>がレポートの目標株価でもある10%上昇率を達成。
返金条件クリアを果たしていますが、13日開示の決算以降、テーマ通りの「選別物色」を取り込んでおり、本日もストップ高で取引を終えました。

また、大型連休前の4月23日に配信した厳選5銘柄付きレポート「GW前に仕掛ける【空売り戦略】2013」の注目銘柄・SBIホールディングス<8473>も大幅安し空売りレポートの目標株価を達成。
前営業日に目標株価達成を果たしたシキボウ<3109>に続いて、5月9日の決算開示以降、上値を切り下げてきており、選別物色の流れのなか「業績の悪い銘柄」としての資金流出も働いているのではないでしょうか。

引き続き、これまで開示された企業業績を確認しつつ、資金シフトの対象となる「業績のより良い銘柄」を見極めていくスタンスに変更はありません。
中核銘柄、ディーリング対象とタイプを問わず、まずは企業実態を確認してから手掛けていきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は続伸。
発表された経済指標は軟調な内容だったものの、金融当局による緩和スタンスの継続が期待した買いが入っています。

この日発表された経済指標では、4月の鉱工業生産指数が前月比0.5%低下と市場予想の0.2%低下を下回る結果に。
前月も速報値の0.4%上昇から0.3%上昇に下方修正されるなど、さえない内容となったほか、5月のニューヨーク連銀地区製造業景況指数はマイナス1.4ポイントと、市場予想の4ポイントへの上昇、前月の3.1ポイントから低下するなど、軟調な経済指標が揃いました。

ただ、さえない経済環境から、金融当局の金融緩和スタンスの継続が期待されるとの思惑も強まり、買い優勢の展開となっています。

ダウ平均株価は、前営業日比60.44ドル高の15,275.69ドル。
ナスダック総合指数は9.01ポイント高の3,471.62ポイントで取引を終えました。

為替相場では、軟調なユーロ圏GDPを受けてユーロが軟調。
経済指標、緩和期待のドルも安く、東京時間帯早朝では、1ドル102円台前半、1ユーロ131円台半ばの水準で取引されています。

東京株式市場では、為替相場の円高推移も米国市場上昇を好感した買いが先行。
寄り付き前発表のGDP上ブレも支援材料となり、日経平均株価は15146円の続伸スタートに。

寄り付き後は、外部要因の進展が限られたことで、前営業日大幅上昇からの利益確定売りを誘う展開。
日経平均株価もマイナス圏に沈み、大台15000円を割り込みました。

昼休みを挟んで後場も利益確定売りが強まり、株価指数は一段安に。
ただ、下値では押し目買い意欲も高まりつつあり、大引け前には日経平均株価が大台15000円に乗り直しています。

日経平均株価終値は、58.79円安の15,037.24円。
東証1部の売買代金は概算で4兆835億円。
東証1部の売買高は概算で51億3823万株。
値上がり銘柄は379(22%)に対し値下がりは1290(75%)、変わらずは44(2%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数反落でホンダ<7267>、東芝<6502>の国際優良株が下落、決算売りで三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らメガバンクも安く、指数を押し下げています。

一方、前営業日の指数浮上で資金流出の見られたディーリング物色は活発化、全市場の売買代金上位には東京電力<9501>が進出。
ストップ高まで上昇したほか、低位金融のアイフル<8515>、不動産関連のケネディクス<4321>、新興軽量級のクルーズ<2138>が活躍しました。

決算銘柄では、第一生命<8750>、オリンパス<7733>が好調。
決算評価の続くいすゞ自動車<7202>、マツダ<7261>なども堅調に推移しています。

セクターでは、人気化した東京電力<9501>、関西電力<9503>ら電力株が強く、電気ガスが業種別株価指数騰落の値上がり最上位となりました。

オリンパス<7733>擁する精密機械、日本電気硝子<5214>、太平洋セメント<5233>のガラス土石、アイフル<8515>、オリコ<8585>のその他金融も続いています。

一方、値下がり上位には三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>の銀行、イオン<8267>、ファーストリテイリング<9983>の小売、所属全銘柄が下落した海運などが並びました。

個別では、決算銘柄のT&Dホールディングス<8795>、住友化学<4005>、増額の共立メンテナンス<9616>、格上げの日本特殊陶業<5334>などが難地合いのなかでも材料物色を集めています。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が連日で利益確定売りに押されたものの、代わってクルーズ<2138>が活況高。
ただ、多くの銘柄が換金売りに押され、ジーエヌアイグループ<2160>、スリー・ディー・マトリックス<7777>、レーサム<8890>などに物色が偏りました。

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