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直近の決算発表予定

2013年5月21日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(5/21)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■さえない外部要因を受けて売り先行の立ち上がりとなるも、押し目買い意欲の高さから株価指数は高値圏で頑強な値動きとなった本日の株式相場ですが、売買代金上位ではディーリング対象が賑わいを見せ、出遅れ感のあるセクターに見直しが広がるなど、資金循環が確認されています。

日経平均株価は小幅続伸。
前営業日終値を挟んでのもみあいに終始しました。
値幅もほぼ前営業日の同様と膠着状態となっています。

前営業日には外部要因の進展、市場参加者の物色意欲の高さが相場を押し上げましたが、外部要因にさらなる進展が見られず、ひとまずは利益確定売りと押し目買いが交錯しました。

また、本日から開催され、明日に政策声明発表を控える日銀金融政策決定会合の金融政策イベントを前に手仕舞いと買い手控えも指数膠着に作用。
政策声明では4月以降の量的・質的金融緩和の効果の見極めで現状維持が濃厚ですが、足元で確認されている長期金利の乱高下に対する改善策を示す可能性もあり、明日午後発表予定の政策声明確認後の為替相場の反応、株価指数や長期金利の動きを見極めたいところです。

さて、前営業日配信版では「指数は大台値固めか 物色は引き続き好業績株を選好」と題していました。

株価指数はもみあいに終始するなど、日経平均株価の大台15000円を固める格好。
物色では東証1部所属の大型ディーリング対象、前営業日に続いてテーマ関連が賑わい、代わって新興市場のディーリング対象が調整を余儀なくされ、資金循環が確認されています。

当欄でも決算シーズン後の「選別物色」を意識したスタンスを推していましたが、先週の火曜日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付き市況分析レポート「アナリストが大抜擢! 決算発表で解った【本当の好業績株!】」の提供銘柄では、マクニカ<7631>がレポートの目標株価でもある10%上昇率を達成。
すでに返金条件クリアを果たしたクルーズ<2138>、日本海洋掘削<1606>に続く3銘柄目の目標株価達成となるなど、先月25日の決算発表以降、着実に株価水準を切り上げている好業績株として、テーマ通りの活躍を見せました。

また、会員情報でも前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していたウォーターダイレクト<2588>がわずか1営業日で目標株価を達成。
ストップ高まで上昇していますが、前述の通りに新興市場では選別が進む格好。
実態面の裏付けに加えて、資金循環を捉える視点も必要となってきます。

さらに、前営業日に指摘した海運業、そして本日では鉄鋼など、このところは出遅れていた業種が物色を集めています。
そろそろセクターや市場ごとで見直し余地のある銘柄をマークしていきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は軟調。
利益確定売りが出たほか、商品相場上昇で緩和姿勢の軟化、小売業に売りが出ています。

株価指数の最高値水準で前営業日に大幅上昇が見られたことから、利益確定売りが出たほか、商品相場上昇で当局の緩和姿勢の軟化や消費関連などに売りが出ました。

ダウ構成銘柄では、アルコア、アメックス、シェブロン、エクソンモービルらが買われた半面、メルク、コカコーラ、P&G、ベライゾン、ウォルマートらが下落しています。

ダウ平均株価は、前営業日比19.12ドル安の15,335.28ドル。
ナスダック総合指数は2.53ポイント安の3,496.43ポイントで取引を終えました。

為替相場では、株式相場下落、商品相場上昇に対してドルが下落。
東京時間帯早朝では、1ドル102円台前半、1ユーロ131円台後半の水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場下落、為替相場のドル下落を嫌気した売りが先行。
日経平均株価は15264円の反落スタートに。

寄り付き後は、利益確定売りや今日から開催の日銀金融政策決定会合を控えて手仕舞いが出たものの、日経平均株価は大台15300円を挟んでの動き。
場中の円安推移を手掛かりに日経平均株価はプラス圏に浮上するなど、押し目買いを集めました。

昼休みを挟んで為替相場にも円買いが見られており、後場の日経平均株価はマイナス圏に転換したものの、円売り再開とともに再び押し目買いを誘う格好。
前営業日終値を挟んでのもみあいとなっています。

日経平均株価終値は、20.21円高の15,381.02円。
東証1部の売買代金は概算で4兆263億円。
東証1部の売買高は概算で62億5136万株。
値上がり銘柄は711(41%)に対し値下がりは924(53%)、変わらずは78(4%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数もみあいで中核銘柄のトヨタ<7203>、パナソニック<6752>が買われた半面、ホンダ<7267>、日立<6501>が売られるなど高安まちまち。
金融政策イベントを控えて三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンク、野村ホールディングス<8604>の証券業も鈍く、指数変動も限られています。

全市場の売買代金上位には、前営業日に続いて東京電力<9501>が進出。
値動きの良いマツダ<7261>、三菱自動車<7211>、一部報道でシャープ<6753>らが活況を呈するなど、指数膠着でディーリング対象に資金集中が見られました。

また、鉄鋼業界復調期待で新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>、神戸製鋼所<5406>が好調。
商品相場上昇で三菱商事<8058>、三井物産<8031>の総合商社、太陽光関連のトクヤマ<4043>などの物色も目立っています。

セクターでは、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>が業種別株価指数騰落の値上がり率最上位に。
三菱商事<8058>、三井物産<8031>の卸売、JXホールディングス<65020>、出光興産<5019>の石油製品なども続きました。

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、三菱マテリアル<5711>、東邦チタニウム<5727>の非鉄、帝人<3401>、東レ<3402>の繊維など、素材系業種が買い優勢で推移しています。

一方、長期金利上昇を受けて三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産業が安く、値下がり率業種別株価指数騰落の値下がり率最上位に。
クレディセゾン<8253>、芙蓉総合リース<8424>のその他金融、負債比率の高いJR東日本<9020>、JR東海<9022>ら陸運も売られました。

個別では、ボーイング787の運航再開でジーエス・ユアサ<6674>、決算銘柄の東京海上ホールディングス<8766>、格上げのスクウェア・エニックス<9684>、目標株価引き上げの電源開発<9513>、ダイキン工業<6367>、リンナイ<5947>などが個別物色を集めています。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>に手仕舞い売りを確認。
コロプラ<3668>、メディネット<2370>、ユーグレナ<2931>、クルーズ<2138>、デ・ウエスタン<7774>、オルトプラス<3672>、オークファン<3674>、オイシックス<3182>など直近人気銘柄は軒並み安。
上昇はウォーターダイレクト<2588>、スリー・ディー・マトリックス<7777>、ウエストホールディングス<1407>などに限られました。

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