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2013年9月10日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/10)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■東京五輪開催決定の「ご祝儀相場」に沸いた前営業日から、外部要因の進展とともに買い優勢で推移した本日の株式相場ですが、株価指数には短期過熱感があるものの、利益確定売りも押し目買いで吸収する動きに。テーマ物色も活発で、買い気の強い展開となっています。日経平均株価は続伸。前営業日から月間高値を更新し、節目14400円に乗せてきました。5日移動平均線(14121.61円)に対するプラス乖離は2%を超え、短期過熱感が見られるものの、先月高値14466.16円に迫ってきています。全市場の売買代金上位ランキングには、五輪関連が上位を独占するなど、テーマ性に着目した物色が主導しましたが、前営業日から物色が継続して連騰する銘柄と利益確定売りで反落する銘柄と明暗も分かれてきました。これはテーマ関連銘柄のなかで選別色が強まっている状況でもあり、ここからはテーマ性が持続したとしてもより資金集中が進み、人気銘柄が限られて行くのではないでしょうか。さらに今週はメジャーSQ算出週でもあり、日経平均株価は行使価格レベルで水準を探る意識も働いてきます。現状では14500円から14250円との位置関係が注目されますが、前回のメジャーSQ算出時の6月では週初に買い進まれたあと、算出直前に値を崩した経緯もあることから、東京五輪開催決定の「ご祝儀相場」が一巡したあとの方向性も確認していきたいところ。また、来週月曜日が「敬老の日」の祝日休場となり、週末三連休となるうえ、来週には米国で金融緩和縮小動向で注目されるFOMC(連邦公開市場委員会)の重要イベントが予定されていることも想定しておきましょう。そこで当欄では、相場の強弱を問わずに狙える仕手系色の強い銘柄や低位、バイオ関連などを選び抜き、積極的にハイリターンを狙っていく局面と位置付けていました。本日では、前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していたきんでん<1944>が目標株価を達成。前営業日にもレポート銘柄の綜合警備保障<2331>、会員情報の澁谷工業<6340>などテーマ性があり、需給妙味の強い銘柄が物色を集めています。物色継続性が焦点となるここは、相場の強弱両面で活躍が期待されるうえ、よりハイリターンが見込める投資対象を選好する流れが強まりそう。通常の相場環境では手掛けにくい印象のある仕手系色の強い銘柄や低位、バイオ関連などが有力対象となるのではないでしょうか。この「仕手系・低位・バイオ関連」の戦略方針については、本日販売締め切りの厳選5銘柄付き市況分析レポート「仕手系・低位・バイオ ハイリターン投資に適した【大化け候補!】[2013]」で銘柄アプローチをまとめていますので、ぜひ確認してみてください。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。中国経済指標が好感されたほか、金融緩和縮小が限定的となる見方も支援材料となっています。中国の8月の輸出統計が前年同月比7.2%増となり、市場予想の5.5%増を上回る好内容だったことで、世界景気の先行き期待が強まり、大型株を中心に買い優勢で推移しました。また、前営業日の米雇用統計結果から、金融緩和の縮小規模が限定されるとの見方も強まり、支援材料となっています。ダウ平均株価は、前営業日比140.62ドル高の15,063.12ドル。ナスダック総合指数は46.17ポイント高の3,706.18ポイントで取引を終えました。為替相場では、米国で金融緩和の縮小規模が限定されるとの見方でユーロが上昇、円に対しても上昇しており、東京時間帯早朝では、1ドル99円台後半、1ユーロ132円台前半のユーロ高水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場上昇、為替相場のユーロ上昇を好感した買いが先行。日経平均株価は14318円の続伸スタートに。寄り付き後は、日経平均株価が上値を目指し、高値形成後も押し目買いで高値もみあいに。日経平均株価では節目14300円から14400円のレベルでの推移が続きました。後場も日経平均株価は節目14300円から14400円レベルの推移に。利益確定売りが押し目買いが支え、大引け前には14400円台での推移となるなど、上値志向の強い展開となっています。日経平均株価終値は、218.13円高の14,423.36円。東証1部の売買代金は概算で2兆4412億円。東証1部の売買高は概算で42億3075万株。値上がり銘柄は1310(74%)に対し値下がりは352(20%)、変わらずは91(5%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数続伸でトヨタ<7203>、ソニー<6758>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクなど中核銘柄は堅調。証券業の野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>なども好調に推移しています。全市場の売買代金上位では、五輪関連の大成建設<1801>、低位建設の三井住友建設<1821>、セメント株の太平洋セメント<5233>が上位を独占。テーマ人気が目立ちました。不動産関連の三菱地所<8802>、三井不動産<8801>、大手ゼネコンの鹿島<1812>、大林組<1802>、鉄鋼の新日鐵住金<5401>ら関連大型業種が順調。建機のコマツ<6301>、橋梁株の日本橋梁<5912>、特区関連の日本冶金工業<5480>などもテーマ物色が確認されています。セクターでも、業種別株価指数騰落の値上がり上位が大成建設<1801>、鹿島<1812>、大林組<1802>など建設が最上位に。所属全銘柄が上昇した海運、保険なども続きました。三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>の倉庫運輸、日本航空<9201>、ANA<9202>の空運など五輪関連業種も好調。証券業の野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>、その他金融のオリックス<8591>など金融関連業種も続いています。一方、値下がりは国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業のみに限られました。テーマ性では、スポーツ庁創設検討でミズノ<8022>、アシックス<7936>など五輪関連を支援したほか、野村證券が五輪関連で挙げた電通<4324>、フジ・メディア・ホールディングス<4676>、GMOインターネット<9449>なども関連物色を集めています。新興市場では、全市場の売買代金上位でも下落が確認されたガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の影響もあり、五輪関連などテーマ性に着目した資金シフトが目立つ格好。上昇はDDS<3782>、ペプチドリーム<4587>、いちごグループホールディングス<2337>、エスプール<2471>、環境管理センター<4657>などに物色が偏りました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<1801>大成建設 524円 前日比+61円(+13.17%)連騰。東京五輪関連として物色が継続している。全市場の売買代金最上位となるなど、中核銘柄としての位置付けもあるようだ。建設株では低位の三井住友建設<1821>もディーリング資金を集めたほか、鹿島<1812>、大林組<1802>。セメント株の太平洋セメント<5233>、橋梁株の日本橋梁<5912>などインフラ関連の活躍が目立っている。<6301>コマツ 2,428円 前日比+146円(+6.40%)大幅高。今期営業利益が前期比4割増となり、過去最高水準になる見通しとの好業績観測報道が買い材料視された。建機供給の同社株にはインフラ関連として東京五輪開催に向けてテーマ性も備えており、テーマ人気も押し上げ要因となったようだ。<5480>日本冶金工業 255円 前日比+13円(+5.37%)大幅続伸。同社の川崎工場が国家戦略特区に格上げされる可能性があり、工場の再開発期待が買い材料視されているようだ。東京五輪開催で不動産関連の三菱地所<8802>、三井不動産<8801>らが物色を集め、含み資産関連の東京都競馬<9672>なども賑わうなか、テーマ資金を集めているほか、仕手系色の強い面もあり、買いが買いを呼ぶ展開ともなっている。◇…

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