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2013年9月18日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/18)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■堅調な外部要因から、買い先行の立ち上がりとなり、イベント通過後を見据えた先回り買い、先物主導で指数が上値を伸ばすも買い一巡後は急速に失速するなど、株価指数が激しい値動きを見せた本日の株式相場ですが、やはり今晩の重要イベント直前で思惑が交錯する格好。売買代金上位では値動きの軽い銘柄に対するディーリングが目立っています。日経平均株価は急反発。5日移動平均線(14406.80円)を奪回する立ち上がりとなり、買い先行から売り直された前営業日から投資家心理も強気に傾きました。ただ、一時は前日比314円高まで上値を伸ばしたあと、140円高近辺まで「半値押し」を記録しています。さて、前営業日配信版では「イベント警戒が強い 短期売買主導もバランスを意識」と題していました。目先の重要イベント・FOMC(連邦公開市場委員会)を控えて全体観を傾けにくい局面となった前営業日から、今日は一転してチャート好転や先回り意識、先物主導で買い気が強まる不安定な値動きに。後場の急速な伸び悩みには「往って来い」を連想させましたが、日経平均株価の節目14500円近辺で踏みとどまるなど、買い一辺倒でも臨みにくい局面となっています。「今はポジションを積み増すよりも、売り買い両面でポジションバランスを整え、なるべく軽くすることを意識してください」とも締めていましたが、今日の先物浮上に関してはポジションバランスに配慮したショートカバーの意味合いもあったのではないでしょうか。さて、今晩は米国時間帯で確認されるFOMC政策結果、バーナンキ議長の声明が注目されます。市場観測では資産購入減額の金融緩和縮小が伝わっていますが、政策結果次第の面は否めず、米国市場や為替相場の反応を確認していきましょう。物色傾向では、先物主導の動きに日経平均株価構成比率上位が反応したものの、売買代金上位では概ね値動きの軽いタイプを選好する流れに変化は見られませんでした。低位金融のアイフル<8515>、SBIホールディングス<8473>、材料性の表面化したナノキャリア<4571>、タカラバイオ<4974>のバイオ関連のほか、新興軽量級のコロプラ<3668>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>なども賑わいを見せています。ただ、あくまでも需給要因に着目した反応ですし、前営業日配信版でも「あまり深追いほうが得策ではないでしょうか」と指摘。それより長めの時間軸では、外部要因に影響されにくい内需関連、9月末配当権利取り銘柄などを挙げていました。ただ、それでも全体観の影響は無縁ではなく、イベント出尽くしの可能性、3連休から月末の権利落ちの流れを考慮すると、そろそろ打診的な売り戦略も想定しておきたいところ。それでも積極的に下値を売り込むのではなく、保守的な戻り売りスタンスが意識されるのではないでしょうか。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。開催期間に入ったFOMCの政策待ちのなか、市場観測の資産購入減額を織り込みながら、堅調に推移しています。前営業日に次期FRB議長人事観測で金融緩和継続期待が高まり、買い優勢で推移した流れを引き継ぐ展開。開催期間に入ったFOMC声明待ちも資産購入減額観測が台頭しており、堅調に推移しました。個別でもマイクロソフトが自社株買い計画を明らかにするなど、材料物色を集めました。ダウ平均株価は、前営業日比34.95ドル高の15,529.73ドル。ナスダック総合指数は27.85ポイント高の3,745.70ポイントで取引を終えました。為替相場では、緩和圧力の見込まれるドルに対してユーロが上昇。東京時間帯早朝では、1ドル99円台前半、1ユーロ132円台半ばのユーロ高水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場上昇、為替相場のユーロ上昇と外部要因が進展、前営業日に売られていた経緯から見直し買いが先行。日経平均株価は14411円の反発スタートに。寄り付き後は、日経平均株価が節目14400円、先週算出のSQ値14323.29円に乗り直しており、買い気が強まる格好。前営業日高値奪回から先物主導で上値追いを強めました。昼休みを挟んだ後場でも買い気は衰えず、日経平均株価は先物主導で一段高となったものの、買い一巡後は上げ幅を急速に縮小。後場後半では押し目買いを集めて水準を探る動きとなっています。日経平均株価終値は、193.69円高の14,505.36円。東証1部の売買代金は概算で2兆626億円。東証1部の売買高は概算で30億8950万株。値上がり銘柄は1083(61%)に対し値下がりは557(31%)、変わらずは113(6%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数急上昇から伸び悩みと激しい値動きとなり、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクら中核銘柄は堅調展開を見せた一方で、日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>らの値動きが目立っています。全市場の売買代金上位にもレバレッジETFの日経レバレッジETF<1570>が進出。先物主導の動きを反映しました。また、三井住友建設<1821>、鉄建建設<1815>、大豊建設<1822>、世紀東急<1898>の低位建設に利益確定売りが出た半面、アイフル<8515>、SBIホールディングス<8473>ら低位金融関連が買われるなど、資金循環が確認されています。材料性の表面化したナノキャリア<4571>、タカラバイオ<4974>のバイオ関連が活況高。新興軽量級のコロプラ<3668>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>なども短期資金を集めました。セクターでは、オリコ<8585>、アイフル<8515>のその他金融が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に、日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券業が続いています。ニコン<7731>、オリンパス<7733>の精密機械、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>の銀行、ブリヂストン<5108>、横浜ゴム<5101>のゴム製品も買われました。一方、値下がりは、関西電力<9503>、中国電力<9504>の電気ガス、第一生命<8750>、東京海上ホールディングス<8766>の保険、三井金属<5706>、DOWAホールディングス<5714>の非鉄の3業種が下落しています。個別では、資本増強見通しのシャープ<6753>、大型受注獲得の川崎重工業<7012>、増配の東海東京証券<8616>、好業績観測のドン・キホーテ<7532>、増額のショーワ<7274>などが材料物色を集めました。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したコロプラ<3668>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>のコンテンツ関連、ナノキャリア<4571>、タカラバイオ<4974>のバイオ関連が好調。UMNファーマ<4585>、カイオム・バイオサイエンス<4583>、低位の新日本建物<8893>なども買われています。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<9984>ソフトバンク 6,500円 前日比+140円(+2.20%)活況。先物主導の流れで買い進まれたあと、後場で上げ幅を急速に縮めるなど、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>とともに激しい値動きとなった。今晩のFOMC政策待ち状況で思惑が交錯したようだ。全市場の売買代金上位にはレバレッジETFの日経レバレッジETF<1570>が進出している。<8515>アイフル 1,018円 前日比+62円(+6.49%)急騰。目立った材料性は伝わっていないものの、FOMC通過後を見据えた先回り買いや消費回復で消費者金融への活躍期待が高まっているようだ。低位金融では証券業のSBIホールディングス<8473>なども物色されている。直近で商いを集めていた三井住友建設<1821>、鉄建建設<1815>、大豊建設<1822>、世紀東急<1720>などに利益確定売りが見られ、低位建設では東亜建設<1885>が上昇するなど、短期資金循環も働いているようだ。<4571>ナノキャリア 290,000円 前日比+27,000円(+10.27%)大幅高。台湾OEP社への出資決定が買い材料視されている。タカラバイオ<4974>も再生医療関連で経済産業省と委託契約を締結したとの発表で人気化しており、両銘柄とも全市場の売買代金上位に進出するなど、バイオ関連人気が目立った。新興市場所属銘柄ではガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、コロプラ<3668>のコンテンツ関連も物色されている。◇…

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