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2013年9月25日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/25)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■9月末権利付き最終日を迎え、軟調な外部要因にポジション調整の影響で弱含んだ本日の株式相場ですが、売買代金上位では材料物色が主導。明日の権利落ちの影響や株価指数のチャート軟化を嫌った売りも出てきています。日経平均株価は続落。前営業日から上値、下値を切り上げていますが、ローソク足は陰線転換となり、前営業日にも下値を支えた5日移動平均線(14673.42円)を割り込んできました。さらに大引け前の売り圧力によって安値引けとなっています。さて、前営業日配信版では「指数は下値切り下げに転じる 月末、権利落ち接近でヘッジ準備を!」と題していました。前営業日と同様に外部要因が軟化、9月末の権利付き最終日取引を意識して、ディフェンシブ銘柄などに配当権利取り資金が流入して底堅く推移する場面も見られていましたが、やはり権利落ちの26日には、配当修正分の下落も見込まれるだけに、買い気も高まりにくい局面となっています。「このまま指数の下値切り下げが続けば利益確定売り圧力が強まるかもしれません」と指摘。本日では切り上げているものの、日経平均株価のチャート軟化は明らかで、権利落ちの売りが見込まれる明日はこのまま下値を探る展開となるかもしれません。また、5月、7月、そして先月の8月と月末の調整発生を紹介。大引けの手仕舞い売りには、3月とともに配当権利落ちの影響が大きい今月の調整可能性を先回りする意識もあったのではないでしょうか。調整可能性が高まる月末から「10月相場」に向けて、空売りなどヘッジポジションの準備を整えておきたいところ。具体的な「空売り戦略」のポイントは、本日販売を締め切った「厳選5銘柄付き市況分析レポート」にまとめていますが、基本となるポジション調整やリスクテイクの軽減なども忘れないようにしましょう。一方、売買代金上位には材料株が揃うなど、具体的な手掛かりがあり、値動きの軽い銘柄が選好されましたが、前営業日9月24日のインターネット会員A情報で初値買いを推奨、本日東証2部に新規上場を果たしたエンビプロ・ホールディングス<5698>が目標株価を達成するなど、短期売買が実っています。今の相場を買い目線で臨むならば、外部要因に左右されにくく、値動きの見込まれる対象の短期売買を手掛けていくスタンスが無難ではないでしょうか。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は続落。連邦予算協議難航を嫌気した売りに押されています。米国とイランの核問題で進展が期待されたことで堅調に推移する場面があったものの、イラン当局者が両国首脳が直接接触するのに適切な時期ではないと伝えたことで買いも続かず、様子見ムードを強めました。取引後半には、1週間後に迫る連邦政府機関の閉鎖を回避する取り組みで、借り入れ上限をめぐる協議に目立った進展がなかったことから、協議難航を嫌気した売りに押されています。ダウ平均株価は、前営業日比66.79ドル安の15,334.59ドル。ナスダック総合指数は2.97ポイント高の3,768.25ポイントで取引を終えました。東京株式市場では、米国市場続落、為替相場でユーロ下落が確認されており、外部要因軟化を嫌気した売りが先行。日経平均株価は14713円の続落スタートに。寄り付き後は、日経平均株価が節目14700円の攻防に。円買い圧力で次第安となったものの、本日は9月末の権利付き最終日でもあり、権利取り資金流入で売買が交錯しました。昼休みを挟んで円売り圧力が確認されており、節目14700円攻防が見られましたが、明日の権利落ちを控えて買い気は高まり難く、前場に引き続き売り買いが交錯。大引け前には手仕舞い売りで下押ししています。日経平均株価終値は、112.08円安の14,620.53円。東証1部の売買代金は概算で2兆2281億円。東証1部の売買高は概算で31億1293万株。値上がり銘柄は623(35%)に対し値下がりは1029(58%)、変わらずは102(5%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数は連日の弱含みもみあいとなり、トヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクは高安まちまち。半導体世界最大手との経営統合で東京エレクトロン<8035>が買い進まれるなど、日経平均株価構成比率上位の材料物色が下支えしています。また、日経平均株価新規採用の日東電工<6988>がインデックスファンドの買い需要で好調。原発再稼働期待の高まった東京電力<9501>、汚染除去関連のラサ工業<4022>、低位材料株の日本高周波<5476>など材料物色が目立ちました。一方、前営業日まで賑わっていた日本冶金工業<5480>、低位建設物色を集めていた三井住友建設<1821>、熊谷組<1861>、新興軽量級のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、コロプラ<3668>などが売られています。セクターでは、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、新生銀行<8303>、三井住友トラスト<8309>の銀行、中部電力<9502>、東京ガス<9531>の電気ガスが業種別株価指数騰落の値上がり上位となりました。一方、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、日本航空<9201>の空運、東邦亜鉛<5707>、三菱マテリアル<5711>の非鉄、コマツ<6301>、日立建機<6305>の機械が値下がり上位に並んでいます。三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、大成建設<1801>、清水建設<1803>の建設、JXホールディングス<5020>の石油製品なども続きました。個別では、好業績観測のミネベア<6479>、イチネン<9619>、ドイツ社の買収でシスメックス<6869>などが個別で物色されています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したコロプラ<3668>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の下げきつく、ナノキャリア<4571>、デジタルガレージ<4819>なども軟調。物色は楽天<4755>、ペプチドリーム<4587>、アンジェスMG<4563>、ニューフレアテクノロジー<6256>などに偏りました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<9501>東京電力 523円 前日比+2円(+0.38%)急伸も往って来い。同社社長と新潟県の泉田知事が柏崎刈羽原発の再稼働に向けて安全対策などの会談を行うと伝わり、再稼働期待の高まりとともに見直し買いが優勢となった。先月後半から500円を挟んだもみあいで推移しており、水準訂正が進んだが、買い一巡後は売り直されている。<8035>東京エレクトロン 5,490円 前日比+640円(+13.20%)急騰。前営業日引け後に半導体製造装置メーカーの世界最大手、米アプライド・マテリアルズと2014年の後半にも経営統合すると発表したことが好感されている。同社株主には保有する株式1株につき、新会社の株式3.25を割り当てる見通しで、理論株価となる5,570円に向けてサヤ寄せする動きとなった。<4022>ラサ工業 201円 前日比+6円(+3.08%)連騰。前営業日に放射性物質で汚染された土壌から汚染濃度の高い土砂を分離回収する装置を開発したとの一部報道が伝わり、買い進まれた流れを引き継いでいる。低位材料株の一角として短期資金を集めたほか、日本高周波<5476>なども値幅取り資金を集めているようだ。◇…

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