為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年10月11日金曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/11)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■さらなる外部要因進展を受けて買い気を強めてきた本日の株式相場ですが、週末三連休直前にも関わらず指数の方向性も換金売りをこなす動きとなるなど、投資家心理も強気に傾く格好。ほぼ全面高となっています。日経平均株価は大幅続伸。前営業日終値水準から行使価格14125円と14250円が意識されましたが、SQ概算値は14349.65円の算出となり、日中は概ねSQ値を上回る堅調展開となりました。25日移動平均線(14347.47円)奪回を果たし、後場で節目14400円に乗せ、一旦は換金売りに押されるも大引け前に買い直されてローソク足も陽線示現となっています。さて、前営業日配信版では「明日はSQ算出、週末三連休目前 まだ打診買いで」と題していました。これまで相場の重しとなっていた財政協議問題で、米政府と議会が歩み寄り、デフォルト(債務不履行)回避観測が台頭。米国市場ではダウ平均が今年最大の上昇を記録するなど、外部要因進展によるリスク回避の巻き戻しの動きが加速しています。前営業日配信版では「今晩以降の外部要因の変化に沿った寄り付き、SQ算出後は前場に伝わる概算値、日中高安、場中の方向性を確認しておきたいところ」ともしましたが、日経平均株価は米国株高、円安進展で大きく水準を切り上げる立ち上がりとなりました。場中の方向性として見た場合でも、後場の手仕舞い売りをこなす動きには、休場期間中に外部要因が進展した場合の「持たざるリスク」に配慮したものでしょう。もちろん休場期間中の外部要因の変化、とくに米財政協議問題の確認は怠れませんが、先行き不透明感は着実に後退しています。日経平均株価でもSQ値14349.65円や25日移動平均線(14347.47円)を軸に、外部要因が一旦軟化したとしても5日移動平均線(14077.04円)、75日移動平均線(14093.19円)らが揃う大台14000円がサポートとなる期待が高まるところ。25日線上で値固めを待ちながら、下方から切り上げてくる5日線とのゴールデンクロスを待つ局面でしょうか。さて、今週火曜日配信版でも「打診買いで相場の流れに乗れ!」と題していたように、投資戦略としては「打診買いを入れながら、相場と資金循環の流れに付くスタンス」を紹介していました。会員情報では、今週9日前引け後配信の電話会員情報で買い推奨していたTOPIXブル2倍連動投信<1568>が本日目標株価を達成。相場上昇とともに指数レバレッジ投信の同銘柄の上げ幅も目立っており、今回の相場反転を捕捉することに成功しています。ただ、米国での財政協議については、17日の債務上限期限を前に短期的に引き上げる見通しで、問題が完全に拭えたわけではなく、発表延期の続いていた経済指標や米主要企業の決算発表次第では波乱発生の可能性も残る状況ではないでしょうか。また、国内でも2月期や8月期の決算開示のあとは3月期や12月期決算銘柄の7−9月期決算も明らかとなるため、日程面ではそろそろ決算相場に意識を振り向けていきたいところ。週末三連休を利用して、次なる投資テーマ、物色対象を検討していきましょう。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は大幅高。議会が債務上限引き上げで合意し、デフォルト(債務不履行)を回避するとの見方が強まり、見直し買いを集めています。下院共和党の指導部が債務上限を短期的に引き上げることを提案。議会が債務上限引き上げで合意し、デフォルト(債務不履行)を回避するとの見方が強まり、直近の下落相場からの見直し買いを集めました。ダウ構成銘柄は全銘柄が上昇。ダウ平均の上げ幅は今年最高を記録するなど、ほぼ全面高となっています。ダウ平均株価は、前営業日比323.09ドル高の15,126.07ドル。ナスダック総合指数は82.97ポイント高の3,760.75ポイントで取引を終えました。為替相場では、米政府と議会が歩み寄り、デフォルト(債務不履行)が回避されるとの観測を受けてドルが上昇。東京時間帯早朝では、1ドル98円台前半、1ユーロ133円台前半の円安水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場の大幅上昇、為替相場の円安推移を受けて買いが先行。日経平均株価は14376円の大幅続伸スタートに。寄り付き後は、前営業日終値水準から行使価格14125円と14250円が意識されたものの、SQ概算値14349.65円の算出が伝わり、原資産の日経平均株価はSQ概算値を若干上回る水準での推移に。概算値や節目14400円を軸に買い上がりと利益確定売りが交錯するなど、方向性を窺う動きとなりました。昼休みに円安が進展しており、後場では寄り付きから買いが先行。日経平均株価は後場一段高、節目14400円に乗せたあと、週末三連休を控えての換金売りに押される場面があったものの、大引け前に買い気も強まり、前場算出のSQ概算値14349.65円、25日移動平均線を上回る推移となっています。日経平均株価終値は、210.036円高の14,404.74円。東証1部の売買代金は概算で2兆2708億円。東証1部の売買高は概算で24億7727万株。値上がり銘柄は1547(88%)に対し値下がりは162(9%)、変わらずは43(2%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■外部要因進展による指数大幅続伸でトヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株、値動きの軽いマツダ<7261>、富士重工業<7270>、精密機械のニコン<7731>など外需関連が買われています。米デフォルト懸念、金融不安後退で三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクも好調。三井住友トラスト<8309>や証券業の野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>など金融関連業種の上昇も目立ちました。SQ算出日取引で指数誘導を狙った売り買いも交錯。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファナック<6954>も活況高。指数レバレッジETFの日経レバレッジETF<1570>、決算売りに押されたファーストリテイリング<9983>も目立っています。新興軽量級のコロプラ<3668>、新値追いのアドウェイズ<2489>などの商いも膨らみましたが、週末三連休を控えた換金売りも出ました。セクターでは、業種別株価指数騰落の全業種が上昇する全面高商状のなか、オリックス<8591>、三菱UFJリース<8593>のその他金融、王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>の紙パルプ、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼などが値上がり上位となっています。ブリヂストン<5108>、横浜ゴム<5101>のゴム製品、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>の銀行、コマツ<6301>、日立建機<6305>の機械なども続きました。個別では、格上げのニコン<7731>、東京エレクトロン<8035>、好業績観測の日本通運<9062>などが賑わっています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したアドウェイズ<2489>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が堅調。ペプチドリーム<4587>、セプテーニ<4293>、デジタルアドバタイジングコンソーシアム<4281>などの上昇幅も目立ちました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<9984>ソフトバンク 7,230円 前日比+160円(+2.26%)続伸。野村証券が投資判断「買い」を継続、目標株価を7,370円から8,590円に引き上げたことが買い材料視されている。証券会社予想の上方修正、直近で売られていた経緯から、見直し買いを集めた。SQ算出に絡んだ売買も膨らみ、日経平均株価構成比率上位のファナック<6954>、指数レバレッジETFの日経レバレッジETF<1570>なども賑わっている。<9983>ファーストリテイリング 33,450円 前日比−1,100円(−3.18%)急落。前営業日引け後に決算を発表し、これを嫌気した売りに押されている。前期は増配を発表するも利益面で事前予想を未達、今期予想も四季報予想や市場予想を下回っており、決算売りを集めた。SQ算出日取引で構成比率上位銘柄として商いを集め、売り一巡後は下げ渋る動きも見られている。<3668>コロプラ 3,170円 前日比−15円(−0.47%)続落。集計中の前期決算が事前予想を上回ったとの好業績観測報道が伝わり、買いが先行したものの、直近で大きく株価水準を切り上げていたこともあり、利益確定売りに押されている。同じく上場来高値更新のアドウェイズ<2489>など新興軽量級も買い一巡後は伸び悩んでおり、週末三連休を控えて換金売りも出ているようだ。◇…

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ