為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年10月21日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/21)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■良好な外部要因をもとに買い優勢で推移した本日の株式相場ですが、売買代金上位には中核銘柄の売買は目立たず、一方で材料株や需給妙味の強い銘柄が並んでおり、引き続き短期志向のトレードが主導する展開となっています。日経平均株価は大幅反発。始値14624.03円を日中安値に節目14700円に乗せる場面もありました。ローソク足は陽線転換、月間高値を更新してきています。さて、前営業日配信版では「米国は決算シーズン本格化 そろそろ決算先回り狙いで!」と題していました。米国市場では、財政協議問題によって生じた政府機関の一部閉鎖による経済への悪影響や経済指標軟化によって金融緩和政策の縮小先送り観測が台頭。金融緩和継続期待が下支えし、さらにグーグル、GEなどの好決算も押し上げ要因となっています。ただ、前営業日配信版でも「決算相場入りした米国市場は発表内容によって『一喜一憂する神経質な展開』になりやすく、さらに発表が延期された重要経済指標・米雇用統計も22日発表となるなど、波乱発生の可能性を想定していきたいところ」としたように、企業決算は内容次第で売り材料視されるうえ、明日発表予定の米雇用統計も大きな相場変動を招きやすいことから、まだまだ外部要因は不安定な状況でしょう。株価指数上場も売買代金上位には中核銘柄の反応は鈍く、日経平均株価構成比率上位の活躍が目立つ格好。さらに需給妙味の強い銘柄を中心に並んでいるほか、業績変化の大きい企業に決算期待が高まる格好。個別レベルで増額銘柄や好業績観測、調査機関の投資判断、目標株価修正など決算絡みの材料性に着目した売買が確認されています。そこで当欄における投資戦略として「決算発表を先回りするスタンス」を紹介していましたが、本日では10月15日のインターネット会員A情報で買い推奨していたクルーズ<2138>が目標株価を達成。2年前の同時期にも「決算先回り」のテーマレポート銘柄として採用していた経緯があり、業績変化の大きさから、決算シーズンでは活躍期待が高まりやすい銘柄でした。当欄で推しているように、決算開示数の増加する今週は「決算先回り買い戦略」が軸となると見て間違いないでしょう。この「決算先回り買い」の戦略方針については、明日販売締め切りの「厳選5銘柄付き市況分析レポート」で銘柄アプローチ、戦略方針をまとめていますので、ぜひ確認してみてください。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■先週末の米国市場は堅調。個別企業の好決算や政府機関の一部閉鎖による経済環境への影響から、金融緩和縮小の先送り観測が買い材料視されています。財政協議問題によって生じた政府機関の一部閉鎖による経済への悪影響や経済指標軟化によって金融緩和政策の縮小先送り観測が台頭。相場を下支えしました。また、グーグルの四半期決算がアナリスト予想を上回り大幅高。GEなどダウ構成銘柄の上昇もあり、指数を押し上げています。ダウ平均株価は、前営業日比28.00ドル高の15,399.65ドル。ナスダック総合指数は51.13ポイント高の3,914.28ポイントで取引を終えました。為替相場では、金融緩和継続期待がドル売りを誘うも株式上昇の円売りが交錯。東京時間帯早朝では、1ドル97円台後半、1ユーロ133円台後半の水準で取引されています。東京株式市場では、堅調な米国市場、為替相場も東京時間帯から円安推移が見られており、良好な外部要因をもとに買い先行の立ち上がり。日経平均株価は14624円の反発スタートに。寄り付き後は、日経平均株価が節目14700円に乗せる場面が見られたものの、目先に発表が延期されていた米雇用統計など経済指標発表も出てくるだけに、上値追いには慎重姿勢。買い一巡後はもみあう動きとなりました。昼休みを挟んだ後場も外部要因に変化はなく、指数は高値もみあい。利益確定売りで下値を探る場面があったものの、押し目買いで盛り返し、高値推移が続いています。日経平均株価終値は、132.03円高の14,693.57円。東証1部の売買代金は概算で1兆4557億円。東証1部の売買高は概算で17億5093万株。値上がり銘柄は1296(74%)に対し値下がりは322(18%)、変わらずは133(7%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数の高値もみあいもトヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクら中核銘柄の反応は限定的。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>などの上昇が指数を押し上げています。売買代金上位には、材料性の伝わったソフトバンク<9984>のほか、直近IPOのエナリス<6079>、コンテンツ関連のコロプラ<3668>が活況高。金融緩和継続観測でケネディクス<4321>、アイフル<8515>なども短期資金を集めました。一方、アドウェイズ<2489>、ペプチドリーム<4587>は換金売りで軟調。ボリューム低下の東京電力<9501>も売られています。新興軽量級のオークファン<3674>、コンテンツ関連のブロッコリー<2706>、Eコマース関連の楽天<4755>なども賑わいました。セクターでは、オリックス<8591>、アイフル<8515>のその他金融、SUMCO<3436>、LIXIL<5938>の金属製品、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産が業種別株価指数騰落の値上がり上位となっています。王子ホールディングス<3861>、大王製紙<3880>の紙パルプ、ソフトバンク<9984>、NTT<9432>の情報通信、三菱倉庫<9301>、住友倉庫<9303>の倉庫運輸、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運などが続きました。一方、値下がりはブリヂストン<5108>のゴム製品、国際石油開発帝石<1605>の鉱業、JXホールディングス<5020>の石油製品などが並んでいます。個別では、増額の古河電池<6937>、ローランドディージー<6789>、双信電機<6938>、決算銘柄のジャフコ<8595>、好業績観測のスズキ<7269>、格上げの三協立山<5932>などが物色されました。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したエナリス<6079>、コロプラ<3668>、オークファン<3674>、ブロッコリー<2706>が好調。リバーエレテック<6666>、クルーズ<2138>、テイツー<7610>、テラ<2191>なども買われています。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<9984>ソフトバンク 7,480円 前日比+200円(+2.75%)急反発。米国のスマートフォン(多機能携帯電話)端末の流通サービス・ブライトスターを買収すると発表したことが好感されている。事前に買収観測が伝わっていたものの、携帯端末の調達規模拡大によるコスト削減効果、競争力向上が改めて評価されたようだ。<6079>エナリス 2,199円 前日比+400円(+22.23%)連騰。連日で上場来高値を更新している。買い先行の立ち上がりから、指数のもみあいが続くと、値動きの良い直近IPOの一角として需給妙味に着目した短期売買が膨らんでいる。この日も全市場の売買代金上位に進出し、新値追いを狙った買いを集めたようだ。<3668>コロプラ 2,955円 前日比+305円(+11.51%)急反発。直近では増額修正実施も売られた経緯があったものの、事前の観測報道を上回っていたことやスマートフォン専用クイズ&カードバトルRPG『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』のダウンロードペースから、さらなる業績拡大期待が高まっているようだ。◇…

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